2010年07月29日

イスラエルのネゲヴでの民族浄化

イスラエル警察によるベドゥイン村倒壊は、国家が、ネゲヴ地域をユダヤ化する目論見に達しようと、いか程遠くまで来てしまったかを示している

Neve Gordon
guardian.co.uk
2010年07月28日水曜日

 わたしが、市から10分と離れていないところに位置するベドゥイン村、アル-アラキブに向かって運転していた時、威嚇するブルドーザ車列は、ベールシェヴァに向かって戻っていた。ひとたび村に通じる舗装されていない道に入ると、わたしは、離れる準備が整った重武装警察官と共に多数のバンを見た。彼らの任務は、果たされた、ように思える。

 破壊の標は、即刻明白だった。わたしは最初に、押しつぶされた家の側をゆっくり走る鶏とガチョウに気づき、次に、別の家、そしてまた別の家、瓦礫の中のそれらすべてを見た。子どもたち数人が、焦熱の砂漠の太陽から隠れる日陰の地点を見つけようとしていたが、彼らの後ろで、黒い煙のたなびきが燃える干し草から立ち上っていた。羊、ヤギ、牛は、どこにも見られなかった - 恐らく警察が没収したので。

 大勢のベドゥインの男たちは、彼らの周りに、引き抜かれたオリーヴの樹々が横たわる中で、黄色の丘に立っており、早朝からの彼らの経験を共有していた。40から45戸の家屋からなる村全体は、3時間にもみたないうちに、完璧に倒壊されてしまった。

(略)

全文とヴィデオ:guardian.co.uk

 誰もが彼のような英語で書いてくれたなら、翻訳作業も随分楽に違いない。文章も書かれている内実も美しいから、翻訳していても「いらいら」させられることはないけれど、視覚芸術家の常、他の記事を見てみたくなる。
 翻訳を省略した後半で、彼は、目の前に展開する情景に、軍役についていた頃のレバノンでの自らの経験を思い起こす。

参照:ネゲヴの認知されていないアラブ・ベドゥインの村々の地図
posted by mizya at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

JCSER:「何百人ものパレスチナ人がエルサレムでの居住権を失う」

2010年07月27日火曜日
Saed Bannoura - IMEMC

エルサレム社会的経済的権利センター(JCSER)は、イスラエルの制限と措置のため、被占領東エルサレムの居住権を失った最新のパレスチナ人数を詳述した報告を発表した。

 2カ月前、センターは、これに関しイスラエル内務省に要望書を提出し、最近、2009年から2010年6月6日までに居住権を失ったパレスチナ人数に関する返答を受け取った。

 イスラエル(内務)省は、今年はじめから6月6日までに権利を失った108人を含む、パレスチナ人721人の居住権を取り消した。これはこの1年半で、合計829人のパレスチナ人が居住権を奪い取られたことを意味する。

 2008年に、居住権を奪い取られたパレスチナ人の最大人数が証言されたと同時に、1967年に、イスラエルが不法に奪い取り東エルサレムを占領してから、2010年6月中旬まで、居住権を奪い取られたパレスチナ人数は、86,226人(14,371家族)に到達した。

 その上イスラエルは、家族統合(一緒に生活する)の何千通もの申請書と、市に新生児パレスチナ人を登録する何千通もの申請書を無視し、拒絶している。
(略)

全文:International Middle East Media Center

 被占領西岸での入植地拡張では、「自然増加」を理由にしながら、被占領東エルサレムでパレスチナ人家庭に生を受けた乳児の登録を拒絶するなんて悪質。どちらも国際法に反している。
posted by mizya at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月28日

ユダヤ人入植者への給付に関する論争

Tobias Buck、エルサレム
2010年07月21日

 イスラエル人権団体による報告によると、イスラエル政府は、占領地のユダヤ人入植者らに与えられる給付と奨励金を削減する公約を実施できないできた。

 B'Tselemによる調査は、給付の殆どが、占領西岸の入植地すべてを「国家的優先領域」と分類する、長年の政策の結果と述べる。これは、彼らの住民に、抵当、より安価な土地に助成され、そして、学校、文化団体、地方自治体のためのよりよい資金提供の権利を与える。

 何年ものキャンペーンに直面した後、イスラエル政府は、去年12月、国家的優先領域リストを見直し、いくつかの入植地を除くことに同意した。
 しかしながら決定は、すべての関係省庁が現在入手可能な給付のリストを作成した後にのみ、実施されるだろう。報告によると、彼らはこのための締め切りを設けておらず、そして、今までのところ、いかなる部署も必要情報を提出していない。

「同じ奨励金と給付のすべてが、まだ決まった場所にある」と、B'Tselemの管理部責任者、ジェシカ・モンテルは、水曜日に語った。
(略)

全文:FT.com
posted by mizya at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イギリスのミュージシャンLeftfieldが「プロダクションの問題」でイスラエルショーをキャンセル

2010年07月23日

グループの公式Facebookページは、ボイコット・イスラエルが、ガザ小艦隊襲撃を考慮してショーをキャンセルするよう促す、彼らに送った書簡のコピーを掲載する。
Haaretz

 イギリスのエレクトニカ・デュオ、Leftfieldは、金曜日、イスラエルで8月31日に予定されているパフォーマンスを、プロダクション問題と彼らが呼ぶ理由で、中止するだろうと発表した。
(略)

全文:Haaretz.com

「プロダクション問題」といいつつ、ボイコット要請の書簡を掲載しているのだから、理由は「ボイコット」にあると認めたようなものだ、と、読める記事。
posted by mizya at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ガザ製」新車ブランド

2010年07月24日土曜日
AFP

 あなたが若く聡明で疲れを知らず、しかし、ガザ回廊のような閉じ込められた領域に住んでいたなら何をするか?
 ハーンユーニスの若者たち何人かは、ひとつの解決策を見つけた - 彼らは、少しずつ、地域で見つけたスクラップ金属から自分たちの車を造った。

原文とヴィデオ(1分50秒ほど):TimesofMalta.com

 赤いふたり乗りの車、第2、第3の車も造るらしい... ヴィデオの埋め込みができなくて残念...
ラベル:ガザ封鎖
posted by mizya at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | video | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シン・ベトがうかつに7歳のパレスチナ人を召喚してアラビア語採用

2010年07月25日

召喚がヘブライ語だけで書かれていたので、少年の両親は、通知が誤って届けられたと理解しなかった。
アミラ・ハス

 イスラエル国防軍兵士らがパレスチナ人に送達するシン・ベトの尋問招喚は、これから、ヘブライ語に加えアラビア語でも書かれるだろう。展開は、イスラエル国防軍の西岸師団長、Nitzan Alon准将により渡された命令に由来する。

 イスラエル国防軍が先週Haaretzに知らせた動きは、およそ6週間前の、シン・ベトの尋問召喚を誤って、7歳の少年に届けた事件に続く。というのも召喚は、アラビア語はなくヘブライ語のみで書かれており、少年の両親は、通知が誤って届けられたと理解しなかった。

 先月Haaretzが報じたように - そして、シン・ベト召喚にかかわる多くの事件や逮捕事件で、未成年者といえどありふれた習慣なので - イスラエル国防軍兵士らは、午前3時、ヘブロンの近く、ベイト・オマル村のザアキク一家を起こして、命令を引き渡した。

 兵士らのひとり、どうやら指揮官は、息子がシン・ベトの「Captain Tamir」による尋問に、西岸のGush Etzion共同通信基地に出頭しなければならないと告知した。両親は、息子はたった7歳と兵士に告げた。(略)

全文:Haaretz.com

『トーラーの名において』の著者、ヤコヴ・ラブキンは「ヘブライ語といわれているのはヘブライ語じゃない、イスラエル語だ」と話していた。ヘブライ語は宗教の言語、世俗的に、そして現代に通用する言語にするために、かなり改ざんしての運用、派生語創出だけでは足りなくて、アラビア語からの借用で補っている。結果、古代ヘブライ語とは全く違う代物となったらしい。
 とりあえずニッポン語人口は1億人以上いるはずだけれど、それでも、国連公用語の5言語に入っているわけでもないし、ニッポン国内でのみ通用する言語と、殆どのニッポンジンは認識していると思う。
 翻ってヘブライ語ならぬイスラエル語人口は700万人ぐらいのもの、周辺言語にも拘らず、彼らの書類は、その周辺言語しか記載されていない。国際運送を使って展覧会のための作品を、東エルサレム、シェイフ・ジャッラに送ったときの「税金関税請求書」の内訳を精査することもできなかった。まあ、それが目的で、周辺言語のみでの記載なのだろうと思うしかなかった。
posted by mizya at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする