3カ月で兵士らは、拡張された緩衝地帯で建設資材を集める若者10人を撃って負傷させた。
アミラ・ハス
この夏3カ月の間に、イスラエル兵士らは、ガザ回廊北部、国境から数十メートルあるいは数百メートルの、元イスラエル入植地とエレツ工業地帯の破壊された構造物から、建設資材を集めるパレスチナ人ティーンエイジャー10人を撃って負傷させた。パレスチナ人は、狙撃はこれら領域から人びとを遠ざける目的と考えているが、高いリスクにも関わらず、その多くが未成年の何十人もの近隣住民は、2005年の撤退の頃、イスラエル国防軍により破壊された建物の中から、セメントのかけらと砂利を集めるためにやって来て、回廊の建設業や工場にそれらを売る。
ガザ回廊への封鎖の影響を監視するイスラエル非政府団体、Gishaによると、閉鎖の部分的解放が発表されて以来、ガザ回廊にイスラエルが許可する建設資材の量は、6月で、必要とされる量の4パーセント程だ。トンネル経由でエジプトから輸入されるセメントは、ギャップを補うには不十分で高価だ。
ガザの十代がセメントと砂利を回収する撤退した入植地、エレイ・シナイの跡
Photo by: Limor Edrey
使用可能な建設資材回収の実行は、ふたつのガザの主要で扱い難い問題を強調する:ひとつは、2007年7月以降、イスラエルが激化させる閉鎖による建設資材の慢性的不足と、カスト・リード作戦で、大きな数の建築物が破壊されたこと;もうひとつは、ガザの高い失業率と貧困の割合。回廊の利用可能労働人口の半数以上が失業しており、ガザの家族の80パーセント以上は、食糧と金銭の直接支援に依存している。
Defence for Children International (国際子ども防衛) パレスチナ部門は、5月23日から8月25日までの間、イスラエル国防軍により撃たれた十代10人から陳述を集めた。最年少は13歳、最年長は17歳だ。
殆どは、回廊北部、ベイト・ハヌーン、ベイト・ラーヒヤ、ジャバリアからで、他はガザ市に住む。
毎日、何十人もの人びとが、ロバか馬に引かせたワゴンで、工業地帯やエレイ・シナイといった入植地跡に来る。8月25日に撃たれた十代のひとりは、この何ヵ月かで、兵士らはまた、ロバ1頭と馬3頭を撃ち殺したと、子ども防衛に語った。
(略)
全文:Haaretz.com