2010年10月20日
ナブルス (Ma'an) -- イスラエル人入植者グループが、水曜日、ナブルス地方の女子校に侵入し、備品と未使用スポーツ用品を保管していた倉庫に放火したと、女校長は語った。
マイスーン・サワルハは、アッサウィヤ村の学校の掃除婦が到着して、主要扉の錠が、倉庫の扉同様破壊され、収容の品すべてに放火されているのを発見したと語った。
(略)
入植者らは、「丘の上から挨拶を」を含む人種差別のスローガンを学校の壁に書いたと、彼女は付け加えた。
「これは学校への最初の攻撃ではない。以前にも多くの攻撃がなされ、前回の攻撃は、入植者らが教室のひとつを奪い、弾薬とガス弾を一斉射撃した時、昨年だった」と、サワルハは語った。
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全文:
Ma'an News Agency関連記事:
「パレスチナの学校が放火「丘から挨拶を」の落書きと共に破壊」Haaretz.com
2010年10月20日
事件は、過激派入植者らの「正札」キャンペーンの最新行動であるように見える。AP通信
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事件は、近くの丘の(入植地)前哨基地に住む過激派入植者らが、「正札」と名付けるキャンペーンの最新行動であるように見える。それは、認定されていない入植地の撤去や入植地建設を制限するイスラエル政府による動きへの自分達の応答と、彼らは語る。
気まぐれのニュース解説(パレスチナ/イスラエル問題に馴染みない方々のために):
戦争により占領した地域の状況を変えることは国際法(第四次ジュネーヴ条約)により違法とされる。住民の土地を奪うことも、住民を追放することも違法なのだから、強奪した土地に入植地を建設することも違法なら、入植させることも違法である。しかし、イスラエルは国際法を無視し、占領地への入植活動を、国内法で「合法化」している。
占領地に入植するイスラエル人には様々な特典が与えられる。奪った土地に建設されるので、イスラエル国内に住居を求めるより遥かに安いし、イスラエル国内のようには基盤整備されていないとの理由で固定資産税は免除される。生活の安さに吊られて入植するイスラエル人も少なくないが、イスラエルの拡張政策の「お先棒」を担ぐ入植者らは遥かに多い、と、わたしは思う。
そうした入植者たちが、入植地を拡張するために、パレスチナ人の農地を勝手に占拠してトレーラーハウスなどを置くと、それが「前哨基地」である。入植地と繋ぐ道路を造り、入植地と前哨基地の間が繋がると、イスラエル政府は、本来イスラエル国内法に照らしても違法な「前哨基地」を、事後的に入植地と認めてきたから、入植者らは再び「前哨基地」を設置して、入植地の更なる拡大を目指す。
国際的圧力で、イスラエルが致し方なく、国内法でも違法の「前哨基地」を撤去すると、入植者らは「今まで前哨基地を入植地として認めてきた政府が、今回は撤去する。元はといえば、パレスチナが国際的圧力を要請しているからに他ならない。この借りはパレスチナ人に支払わせよう」と考えるらしい。それが「正札」キャンペーンと呼ばれている。
posted by mizya at 13:27|
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