ベン・ハートマン
2010年11月06日
イスラエルのアーティスト集団は「アリエルはイスラエル主権領域ではない」のだから、西岸入植地での公演の義務はないと語る。 西岸北部入植地で、アリエル文化センター開館が設定された3日前、アーティストと学術人は、金曜日、パフォーマーに、劇場をボイコットするよう呼びかける公開書簡を発表した。
書簡は、アリエルが「イスラエル国が加盟する国際法とジュネーヴ条約に違反する違法入植地」と考えるよう、パフォーマーに求める。
入植地は「唯一の目的:パレスチナの独立国家設立の可能性を阻むためにのみ建設され、そして拡張により、この領域で平和に暮らす機会を持つことから、わたしたち、イスラエル市民を妨げる」と書簡は続く。
作家、デヴィッド・グロスマン、劇作家、Yeshoshua Sobol、映画制作者、Eytan Foxが、テルアヴィヴ大学の演劇芸術学科長、Gad Kiner教授といった学術人の支持をも得た、書簡に署名したアーティストの中にいた。
書簡はまた、俳優、メイクアップ・アーティスト、照明技術者などにより署名された。
(略)
全文:
The Jerusalem Post
この記事の後半は、イスラエル国会(クネセト)議員たちの反応、(たいした金額の助成でもないくせに)「そんな演劇集団には助成金を支給するな」といった論調の羅列、「助成金が欲しければパレスチナ自治政府から貰え」といった支離滅裂なものまである。
同様の発言を、ここ、ニッポンの新聞記事で読んだことがある。鈴木宗男が権勢を誇っていた頃、「政府に批判的なNGOに助成金は出さない」とうそぶいた。政府に批判的であろうと、NGOを構成する個人すべては納税者、助成金を思想統制に使おうなどと、民主国家のすることでない。政府に同意できないとしても、わたしたちは納税しているのだから。
ましてイスラエルは、パレスチナ自治政府に代わり税金徴収しておきながら、パレスチナ自治政府には支払わず自らの懐に入れている。どこから「助成金が欲しければパレスチナ自治政府から貰え」などといった発想が生まれるのだろう。粗悪な議員たちは、市民の粗悪を反映している。書簡に署名したアーティストたちは、ささやかなささやかな、イスラエルの良心...
アーカイヴ:
学術人・アーティスト150人が俳優の入植地アートセンターボイコットを支持(09月01日)
posted by mizya at 17:56|
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