Occupation Magazine
2010年11月30日 (英訳掲載12月05日)
2010年11月15日に、イスラエル国防軍報道官が、以下のニュース速報を発表:「夜の間、ユダヤ・サマリア地区とヨルダン渓谷(被占領西岸 - mizya)のイスラエル国防軍部隊は、お尋ね者11人を逮捕した」。殆ど毎朝発行される慣例の発表、しかし多くの注意の払われない、というのも誰の関心を引くだろう? そして、それら11人のお尋ね者の中に、真夜中、彼らの夢のさなかベッドから引き出され、怯える両親の前で、エリート旅団の兵士らに逮捕された子どもたち何人かが、手錠をかけられ、目隠しされ、次に、彼らを ISA (シン・ベト) 尋問施設に連れて行く軍用車輌に押し込まれるのを、誰が実際気にかけるだろう?
わたしは、Machsom Watchメンバーと共に、それら子どもたちが、成人の付き添いなしで尋問された後連れて行かれる、「オフェル」軍事裁判所に出発する。2週間前、被告席ふたつは、小学校の教室のようだったが、ここで女たちは、母親でもなく教師でもなく、裁判官と検察官だ。彼らは集団で裁判官の右に座り、成人安全保障囚人の茶色のユニフォームを纏い、脚には足かせ。子ども囚人の様子に慣れることなど不可能だ。 心臓は鼓動を速め、羞恥が押し寄せる、というのも、わたしの名前で、わたしの税金であがなわれたユニフォーム、勤勉な裁判官と検察官への供給、そして法廷の空調さえもで、彼らはそこに座っている。
ここ数週間で、逮捕される子ども数は劇的に増加した。被告弁護士ひとりは、2010年10月25日の朝、学校の2クラス分 - 子どもと若者50人ほどが被告席に現れると見積もっていた。 パレスチナとイスラエルの組織の統計は、その時々で、オフェル刑務所が、少なくともパレスチナ未成年者300人を収容すると示す。 今週、弁護士は、最近オフェル軍事裁判所で審理された事件の殆どが、未成年者のものだったとわたしたちに語った。何百時間も司法訴訟手続きを傍聴し、家族や弁護士と話した後、わたしたちがここで突きつけられていることは、恐ろしい狩猟の現象 - 他のことばはない - パレスチナの子どもたちの大規模狩猟、と、わたしは考える。
これはどう働くか:軍ジープは村に入り、学校の隣に配置される。彼らは、故意の計画された衝突を、生徒たちとの間に引き起こす。石が投げられ、そして、真夜中に、子どもたち何人かが、精鋭部隊兵士らの訪問を受け、逮捕される。彼らの拘束は、彼自身の刑務所での時間と彼の家族の支払いを節約するため、未成年者が小さい違反を認める司法取引で終わる、というのもパレスチナ人として、罪状が投石であってさえ、保釈を得る可能性は事実上ゼロだから。したがって、彼は、無実を立証するために公判を受けないだろう。システムはそれを最大限利用する。個人的結果は前科だ。累積する全般的結果は、何千人もの犯罪歴をもつパレスチナの子どもと若者だ。対照的に、反-解放抗議行動に関する犯罪で有罪とされたユダヤ人未成年者は、1年ほど前、クネセト(国会)での彼らのために通過した特別法の下、包括的恩赦を受けた。 ほぼ400件の告訴が打ち切られ、彼らの前科は消去された。
(略)
全文:uruknet.info