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核政策の不透明が、天災に続く核の大惨事の大変現実的危険に対処することを、イスラエル人に禁じる。日本の地震はそれを変えるだろうか?
モルデカイ・ヴァヌヌにより撮影・暴露された、ディモナ核施設のプルトニウム分離プラント制御室 (photo: Mordechai Vanunu, http://www.vanunu.com/)
この金曜日、日本の海岸線近くで起こった地震に続く最も重大な恐れのひとつは、東京の北、250kmほどに位置する福島第一原子力発電所での炉心溶融だった。最近の報告は、原子炉の状態が制御下にあると主張したが、APが伝えるところによれば、発電所近くの放射能は、通常より1,000倍高かった。ひとは福島第一発電所にチェルノブイリのような大惨事の荒廃の結果を想像するのみだ。
イスラエルの核施設は、死海のすぐ西、事実上、シリア-アフリカ断層線上、その全領域で最も地震が起こりやすい地域の中心、ディモナの町近くに位置する。統計的に100年ほどの周期で、大きな地震がシリア-アフリカ断層線を震わせる。最もよく知られるのは、死海とガリラヤ湖、ヨルダン渓谷沿いに何百人もの死傷者を出した、1837年と1937年の地震だ。近年、イスラエルでの地震のリスクへのより大きな注目があり、建築基準は従って、きびしくなった。それにも拘らず、核政策の不透明が、ディモナの炉心溶融の危険について殆ど議論されないことにする。
(略)
全文:Promised Land
アーカイヴ:イスラエル科学者が核公開を呼びかける(2010年05月15日)
北関東のアトリエから東京に戻る電車の中で巨大地震にあった。電車は速度を緩めながら停車したが揺れは続き、窓の外、間近で揺れるコンクリートポール(たぶん電柱)に押し潰されそうで、車輌の隅の席に移動した。iPadを開いて震源地を知り、仙台に住む妹に、PHSから電話してもメールしても繋がらなかった。iPadからインターネット経由でメールすると、それは届いて「今のところ無事」と返信があった。後で聞くと潜り込んだテーブルの下で返信をタイプしたという。
1時間半ばかり停車した車中で過ごした後、電車は最寄り駅に徐行した。2時間ほどして、鉄道会社は当日の運行を停止すると発表、結局タクシーを乗り継いでアトリエに戻った。
地震の凄まじさもさることながら、東京電力が、管轄外の福島を基地とした第一原発の崩壊のさまを目の当たりにして、メディアを信用していないのに、TVの流す映像から目を離すことができなかった。放射能が飛散しているのに「通常の生活に影響ない」と繰り返してその数値を知らせまいとする政府に苛立ち、ことさら何も言わない「保安院」の記者会見(無意味だ!ゼイキンドロボー)に苛立ち、TVに出演する政府とグルとおぼしき「専門家」に苛立って、ガイガーカウンタを注文した(届くまで2、3週間かかりそうだけれど)。
このような状況の中で「資源のないニッポンに原発は必要」などと宣うヨサノの感性には、疑念を抱かざるを得ない。政治家なら、現在の電力政策がいかに破綻しているか思い致して欲しい。安全な電力を選ぶ権利をこそ与えて欲しい。太陽光、風力、地熱、ニッポンに限らず利用できるエネルギーが世界には山とある。太陽光発電会社からわたしは電力を買いたいのだ。東京電力はお払い箱、このあり得べからざる不祥事に、最高経営責任者はどこに隠れているのだろう。怒りはつきない。
パレスチナの友人たちから「無事?」とメールが届く。「今のところ無事、でも原発が崩壊しつつあるから逃げ出さなくちゃ、でも電車が動いてないの」と、返事を書くのに忙しい。