2011年05月12日

被占領パレスチナ領域:支援業務が検問所で遅らされる

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Photo: Erica Silverman/IRIN
ガザ-イスラエル境界沿いのケレム・シャローム検問所で妨害される人道支援物資と商品の積荷


ラマッラ、2011年05月10日 (IRIN) - 被占領パレスチナ領域 (OPT) への人道支援物資配送は、スタッフ移動、活動の品質、範囲、持続性を傷つける厳しい制限で妨害されてきたと、国連と国際NGOは語る。

「プログラムを誘導し、監視し、実行するスタッフの移動の遅れは、実現の遅れと経費上昇を意味する」と、国連OPT人道調整官、Max Gaylardは語った。「受益者への業務は遅れ、その品質は低下した」。

OPTは、世界で最大の人道活動のいくつかを持つ。日々、支援スタッフ何千人もが、パレスチナ住民450万人とまさしく同様に、占領の物理的障害と闘っている。障害は、イスラエル複合防衛政権の一部である、およそ1,000の西岸内部の検問所、バリケード、土盛り、堀を含む。

イスラエルは、テロ攻撃からイスラエル市民の安全を保証するため、検問所が必要と語る。

インタナショナルズ(国際活動家)およそ450人を含む国連スタッフおよそ1万7000人が、OPTで、国連の9つの人道機関のために働いている。およそ1万6000人が、国連救済事業機関 (UNRWA) で働き、別の1,000人が他の国連機関で働く。国連人道問題調整事務所 (OCHA) によると、数千人のスタッフを雇う100以上の国際NGOが、何千もの国内NGOと共にOPTで働く。

国際NGOは、共同運営者を満たすことにより負う付随的費用を除いて、OPTスタッフに関する制限の費用を、毎年およそ450万米ドルと見積もる。

(略)

全文:IRIN
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米国:パレスチナ自治政府の資金を与えないイスラエルの決定は「時期尚早」

2011年05月09日

国務省副報道官、Mark Tonerは、米国が、決定する前、ハマース-ファタハ和解政策がどう展開するのか見定めるのを待っていると語る。
Natasha Mozgovaya

合衆国は、月曜日、「ハマース-ファタハ協定に続くいかなる決定も時期尚早」と語り、パレスチナ自治政府資金を与えないとするイスラエルの決定を非難した。

米国国務省副報道官、Mark Tonerは、イスラエルが「懸念を持つ」と認めたが、米国政府の立場が、「我々は、成り行きを見守る必要があると考える。我々は、いかなる決定をするのも時期尚早と考える。今重要なことは、パレスチナが平和の展望を押し進める道筋の実現を確実にすることだ」と強調した。

(略)

米国政権は、国会議員の何人かが、ハマースとの協定後、パレスチナ自治政府への援助を打ち切るよう求めた警告は建設的でないと再び暗示した。

(略)

全文:Haaretz.com

アーカイヴ:「国連チーフがネタニアフに:パレスチナ自治政府の税収入を引き止めてはならない」の関連記事:「民主党上院議員がオバマに:パレスチナ自治政府支援を切れ」(05月10日)

 問題は、「時期尚早」かどうかでなく、パレスチナ自治政府の資金を引き渡さないイスラエルの決定は「窃盗」になるということだ。イスラエルの殆ど唯一の味方、米国も「時期」の問題に矮小化しているとはいえ非難したのだから、この件に関してイスラエルは完全に世界から孤立したことになる。
 もっともニッポンも世界から孤立している、何しろ子どもたちに年間20ミリシーヴェルトを押しつけたのだから。世界中がニッポンを「先進国」の皮をかぶった実は「未開国」だったと看做している。震災を強奪に走ることなく耐え忍んだ国民性への世界の「称賛」は、政府に盲従する民主主義を理解しない国民性への「軽蔑」に変わってきている。その「称賛」、ちょっと違うんじゃない、と思ったニッポンジンも少なくなかった筈だ。
 前に書いたことがあるけれど、わたしの放射能我慢基準、水道水は1ベクレル、野菜・魚・肉は5ベクレル。例えば飲料水基準、ドイツで0.5ベクレル、米国で0.11ベクレル(27ピコキュリー)と知れば、わたしが、ドイツの2倍、米国のほぼ10倍の放射能汚染を我慢するつもりと理解してもらえると思う。200だの300の数字を平気で出して来る原子力(不)安全委員会の「薄汚いおっさん」たちのいうことを信じてはいけない。信じたりするから母乳に放射能物質が混じることになる。
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人権集団:拘留者1,500人が医療を必要とする

2011年05月10日

ベツレヘム (Ma'an) -- 拘留者センターは、月曜日、イスラエル刑務所に捕らえられるパレスチナ囚人1,500人以上が、医療を必要とすると語った。

センターの弁護士は、ベールシェバにあるイスラエルの砂漠刑務所のひとつを訪ね、刑務所当局が、拘留者たちの医療を拒否することで彼らを罰していると見出した。

彼は、刑務所行政が、腎臓感染症で激痛を被るビラール・バドゥラの治療を拒絶したと語った。バドゥラは、2002年に拘束され、18年の判決を受けた。

センターは、パレスチナ拘留者医療を拒否するイスラエルの悪習への調査を求め、それは国中の刑務所で一般的と語った。

病気の拘留者の数は増加しており、多くが生命にかかわる病気を患うと、センターは付け加えた。

原文:Ma'an News Agency

アーカイヴ:4月17日:パレスチナ囚人の日(04月18日)

 イスラエルの刑務所は幾重にも病気をつくり出す構造になっている。不潔。砂漠の刑務所はサソリや蛇が出入りする。寒さを凌げるよう家族が差し入れる清潔な衣類は、監獄行政により取り上げられる。このような措置は世界の顰蹙を買うことにしかならないのだけれど、顰蹙を買おうとも、パレスチナ人を苦しめてやりたい情熱が勝るところに、イスラエルの闇はある。虐待された子どもは虐待する親になる。まあ、イスラエルを「虐待」した「親」はナチス・ドイツだけれど、だから、パレスチナ人にこそ、この連鎖を断ち切って欲しいのだ。
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アムネスティ:パレスチナ作家がイスラエル当局により告発のないまま拘束される

2011年05月10日

イスラエル当局は、被占領西岸で殆ど3週間拘束されているパレスチナ作家にして学術人を、解放するか告発すべきと、アムネスティ・インタナショナルは、今日、語った。

イスラエル諜報機関 (ISA) は、彼が否定したパレスチナ解放人民戦線 (PFLP) への関わりの申し立てに関連して、アフマド・カタメシュを拘留で維持したいと語る。

「わたしたちは、アフマド・カタメシュが、彼の政治的視点の平和的表現を除いて、理由もなく獄中にある可能性を恐れる」と、アムネスティ・インタナショナル中東・北アフリカ次長、Philip Lutherは語った。

(略)

アフマド・カタメシュは、1990年代、イスラエルによる最長を務めた行政拘束者のひとりとなった。彼は、1992年にイスラエル国防軍 (IDF) により逮捕され、伝えられるところによれば拷問され、次に、1年以上後まで行政拘留に置かれた。彼に対して提出された証拠の欠落にも拘らず、彼の拘留命令は、彼の解放のための持続的国際キャンペーンのさなか、彼が解放された1998年まで繰り返し更新された。

アフマド・カタメシュは、『あなたのターブーシュをかぶるつもりはない』と題する、この時の拘留の回想録で知られている。

彼の最近の逮捕の12日後、アフマド・カタメシュは、軍事裁判判事が、ISAからの彼への尋問のための拘留、2回目延長の要求を拒絶した後、6カ月の行政拘留命令が発行された。

拘留命令は、全くのところ、別の人のために - ハマース容疑者の名が修正液を使って消され、アフマド・カタメシュの名に置き換えられた - 作成されたように見えた。

(略)

全文:Amnesty International

 アフマド・カタメシュは知識人だから、イスラエルによる違法拘束に対する問題として提起されるが、他のパレスチナ政治囚も状況は同じ、裁判に持ち込んでも証拠はないので「行政拘留」と称して監禁を続ける。しかし、今回の目新しさは「拘留命令偽装」のようだ。いや、イスラエルにとっては日常茶飯事だったのかもしれないけれど...
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