2011年09月24日

パラダイム・シフト:一方的米国拒否権行使

2011年09月20日
Neve Gordon and Yinon Cohen

米国拒否特権を行使するバラク・オバマ米国大統領の決定は、国連がパレスチナ国家を承認することを票決するなら、中東和平を求めるそれらへの打撃を構成するだろう。

和平は、一方的な動きを通じてではなく、対話を通じて到達しうるのみで、同意することができるとの彼の政権の主張は、イスラエルとパレスチナの間の和解を構成する複雑な勢力関係を無視する。歴史は、相争う両派が、闘争を維持することにより失うべきものがあまりにも多いと考えた時のみ、和平が達成されると教える。そして、歴史の中のこの時点、占領を継続するイスラエルが支払う代償は極端に小さい。

(略)

始めるべき論理的地点は、イスラエルとパレスチナが、和平合意を交渉するため、マドリッドで初めて会った1991年だ。和平との交換に、1967年戦争で占領した土地からのイスラエルの撤退を求める;国連決議242および338は、マドリッド会議の根拠として役立った。

その会議以来、イスラエルは、「平和のための土地(土地と平和の交換)」に基づいた和平合意に到達する努力をむしばんだ数限りない一方的動きを遂行してきた。これらは、すべての米国政権が、和平プロセスへの妨げと見なした行為、パレスチナの土地の没収、入植地建設、ユダヤ人市民の占領領域への移送を含む。

入植地拡張

(略)

入植者らが、将来のどのような二国家解決もむしばんでいるので、パレスチナはもはや待たないと決め、1967年境界内にパレスチナ国家を承認するよう国連に求めている。これは、歴史のくずかごに投げ捨てられる前に、二国家解決の道を救い出す最後の試みと、彼らは仄めかす。

彼らの議論は率直だ:二国家解決の陰の考えは、二民族の間で土地を分配することで、イスラエルは交渉を行なう一方、どのようにして争う土地に一方的に入植し続けることができるのだろう? イスラエルの一方的行動主義が、いわば、一方的進路を選ぶことをパレスチナ人に強いた。唯一の違いは、前者の一方的行動主義がその破壊を目指す一方、後者のそれは、和平合意の進展を目指すことである。

一方的米国拒否権

米国は、イスラエルの和平をむしばむ企ての一方的動きの遂行を止めるため、その拒否権行使を考えたことはなかった。

代わりに米国は、国際法に違反するイスラエル政策の非難を防ぐため、その拒否権を頻繁に行使してきた。今、オバマ政権は、一方的行動主義は心得違いとの倫理的正当化で、再び拒否権を行使することを望む。しかし、本当の疑問は:一方的行動主義が解決をむしばむ恐れのあるときまだ保証の返答もないのに、解決を進展させる試みのとき、何故、一方的行動主義が悪いのか?

オバマ大統領は、国際社会へのパレスチナの訴えが、二国家解決を救い出すための、非常によい最後の機会かもしれないと心に留めておくべきである。

パレスチナの承認の要求が、米国拒否権行使で失敗に終わるなら、パラダイム・シフトのための必要条件が適切となろう:二国家解決はさらに実現不可能で、一国家解決が、唯一の選択肢として現れるだろう。

全文:The Palestine Chronicle
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パレスチナ人が国連宣言を歓迎して何千人もがアッバスに喝采

2011年09月23日

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9月23日、国連でのマフムード・アッバス大統領演説を公共上映で見に集まったパレスチナ人 (Reuters/Mohamad Torokman)

ラマッラ (AFP) -- パレスチナ国連加盟のための大統領の歴史的宣言を歓迎して、パレスチナ人何万人もが、金曜日、西岸中で、勝利の喝采を噴出させた。

ラマッラ中心部のアラファト広場で、群衆は、マフムード・アッバス大統領が、加盟国としてパレスチナを認めるよう、国連に求める公式要請を手渡したというニュースの同意にどよめいた。

(略)

アッバスが国際社会に、加盟宣言を承認するよう要求するのを聞くため、巨大TVスクリーンの前に大規模な群衆が集まる場面は、西岸を通した都市中心で、同様だった。

(略)

「まったく素晴らしい。とても感動的」と、ベツレヘム大学のコンピュータ科学教授、モナ・マタルは語った。

「わたしたちに、皆にノーと言う勇気があるこの日を、生きて見るなんてわたしは幸運。アッバスが、オバマの望むことでなく、人民の望むことをするのを見るなんて」。

(略)

「今日、わたしたちは尊厳を取り戻した。オバマとアメリカは地獄に行ける。わたしたちは、彼らの金を必要としない。わたしたちは尊厳を必要としているんだ」と、ナブルスで演説を見ていた政府職員、マジド・フセインは語った。

(略)

全文:Ma'an News Agency

関連記事:「イスラエルにとり暗闇の国連ホール」PressTV
2011年09月23日金曜日

イスラエル首相、ベンヤミン・ネタニアフは、国連総会を、イスラエルにとり「暗闇のホール」と評した。

パレスチナ自治政府チーフ、マフムード・アッバスの直後、国連総会に話して、ネタニアフは、金曜日、イスラエルが年次総会で批判のために選ばれたと語った。

(略)

    :「ファタハ指導者:安全保障理事会通過の投票がある」Ma'an News Agency

2011年09月23日
Jared Malsin

国連 (Ma'an) -- 国連の加盟国としてパレスチナを承認する決議は、安全保障理事会大多数の支援を得ていると、ファタハ最高官僚は、金曜日に語った。

「わたしたちは、9票および拒否権行使のないことを必要とする。9票は既にある。わたしたちは、拒否権が行使されないことを望む」と、ムハマド・シュタイーエは、国連総会へのマフムード・アッバス大統領演説後、語った。

シュタイーエは、国連総会に問題を持っていくかどうか、安全保障理事会が問題について熟慮する機会を持った後にのみ、パレスチナ指導層が決定するだろうと語った。

「同時にふたつの場所に行くことはできない」と彼は語った。

(略)
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緊急!! 48時間署名:パレスチナ人の自決権を破壊する占領企業への投資に「NO」の声を!

http://palestine-forum.org/doc/2011/0924.html

イスラエル経済紙「グローブズ」の報道によると、株式会社クラシックという切花輸入会社が、違法入植地ビジネスに手を染めてきたアグレスコ社を他のイスラエル企業と共同で買収しようとしています。
http://www.globes.co.il/serveen/globes/docview.asp?did=1000684914

パレスチナ人の自決権は、アメリカによってあらためて拒否されようとしていますが、その可能性を具体的に破壊し続けているのが、イスラエルの入植地です。

以下の要請文に賛同される方は、
palestine.forum[at]gmail.com (パレスチナの平和を考える会)まで、
(1)名前
(2)所属・肩書(○○市在住、などでも構いません)
(3)ウェブ等での公開(可・不可)
をお伝えください。団体としての署名も歓迎です。

契約が間近に迫っているということなので、9月25日(日)24:00には、署名受付を締め切り、会社宛にメールで送ります。

また、余裕のある方は、ぜひ直接抗議の声を届けてください:

■抗議先:株式会社クラシック(社長:西尾義彦)
 Email: import@classicjapan.co.jp
 Tel: 03-3264-5558
 Fax: 03-3264-5246

■英語版署名サイトもあります!(海外に広めて下さい)
Don't buy Agrexco - Don't support Occupation
http://www.gopetition.com/petitions/don-t-buy-agrexco-don-t-support-occupation.html

■参考:アグレスコのイギリス支社前での抗議行動
http://www.youtube.com/watch?v=mTDMg0nvAF0&feature=related

≪要請文≫

株式会社クラシック社長 西尾義彦 様

パレスチナ占領に加担するアグレスコ社の買収を中止して下さい!

私たちは、貴社が、最近倒産したイスラエルの輸出企業アグレスコ社の再建に際し、他のイスラエル企業と共に、その買収(8億円以上)を計画されているとのニュースを聞き、衝撃を受けています。

アグレスコ社は、パレスチナ被占領地の違法入植地で栽培された農作物の輸出の60-70%を取り扱っています。同社が倒産した大きな理由の一つは、この入植地ビジネスに抗議してヨーロッパで広範に取り組まれたボイコット運動でした。先月には、同じくアグレスコ社の買収を表明していたアイルランド企業が、やはり多くの市民の抗議によって購入を中止しました。

イスラエル入植地は、パレスチナ人から奪った土地に造られ、パレスチナ人の水資源を盗むことによって農業経営を成り立たせています。入植地の農園では、生活の糧を奪われたパレスチナ人達が、児童労働や低賃金労働といったかたちで搾取されています。このような入植地が、国際法違反であり、「中東和平」に対する深刻な障害となっていることは、少しでもこの問題に関心をもつ人であれば、よく知っていることです。

貴社は、アグレスコ社の買収を通じて、パレスチナ人に対する人権侵害・アパルトヘイト犯罪に直接加担しようとしていることを認識しなければなりません。社会貢献を謳う企業であれば、国際法違反の入植地ビジネスから利益を得ようとすることは倫理的にあり得ないことです。

私たちは、以上の認識にもとづき、以下の2点を強く要請します。

・アグレスコ社の株式取得を行わないこと。
・イスラエル入植地で生産された切花の輸入を行わないこと。
posted by mizya at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | action | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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