Jack English
International Solidarity Movement、西岸
1月4日、イスラエル軍司令官は、ヘブロンとしても知られるアルハリール市のすぐ南、ハリト・アッダルの町の8棟に、破壊命令を送達した。
ハリト・アッダルのスレイマン・アブスニナは彼が受け取った破壊命令を見せる。
家族への破壊命令発行に述べられる理由は、イスラエルの建築許可なしに、彼らの家屋に増築したというものだった。1994年のオスロ合意に従えば、町での建築許可は、家族への必要な許可を発行したアルハリール自治体により発行される。しかしながらイスラエル当局は、許可は、西岸のイスラエル占領が始まった1967年以来、1980年、町にとり僅か1件の建築許可が発行されたのみの、イスラエル政府によってのみ発行するものとすると主張する。
(略)
ハリト・アッダル住民への圧力は、同様に他の方法でも現われる。町の大きな水収集ため池は、イスラエル政府が西岸すべての井戸の建設を許可しないので、15年後も未完のままだ。これは、パレスチナ人すべてを、その水供給全体で、イスラエル水道企業、Macarotに、殺傷与奪の権利を握らせる状況に置く。
ハリト・アッダル眺望
建築許可発行の拒絶により、町は拡張できず、家族が拡大するとき、住居の拡張なしで、生活空間は更に更に小さくなる。
ハリト・アッダルは、6つの近隣違法イスラエル入植地、Hagai、Kyriat Arba、Carmel、Arsina、Susya、Ma'onに囲まれている。ハリト・アッダル住民たちが、ひとたび離れるならば、占領の締め付けを固める作業、さらに入植地が建設され、既存入植地は繋がり、さらにイスラエルの「地上の現実」を造り出す。
全文:International Solidarity Movement
思い出すのは、NHKの番組、「クローズアップ現代」、一ヵ月ほど前だったろうか、「中東のゆくえ」といった内容だったと思う、3日間のうちの2日目、イスラエルのペレス大統領にインタヴュしていた。被占領西岸での入植地建設を質問したところまでは、ニッポンのメディアとしては上出来だったと思う。ペレスは「新しく入植地は建設していない、(入植者人口の)自然増加を収容するためにしか建設していない」と、応えたのだった。これは正しくない。入植住宅建設戸数は、人口増加率を上回っているし、パレスチナの土地を没収しても、入植地を拡張するなら入植地の新規建設にならないというのは詭弁に過ぎない。イスラエル人より高いパレスチナ人の人口増加を無視しているのだから、本来ならユダヤ人の自然増加に言及などできない筈だ。パレスチナ人の土地を奪うことに変わりはないし、国際法違反にも変わりない。ニッポンのメディアが、そのようなペレスの発言の無意味、欺瞞を指摘できるようになるのはいつだろう。