2012年05月14日

「残された唯一の息子」に連帯してハンガーストライキする初老のガザの男

シャーフド・アブサラーマ
2012年05月10日木曜日

パレスチナ政治囚のための座り込みテントは、赤十字国際委員会からガザ中央の「無名戦士」像近くの中央公園に移された。それは僅かな緑の場所のひとつで、したがって、人びとが彼らの暗い家から逃れ、楽しみと気晴らしを求め、あるいは単に人びとを眺めるための、ガザで最もにぎわう場所のひとつである。

しかしながら、座り込みテントは、4月17日以来、大規模ハンガーストライキにあるわたしたちの政治囚に連帯のメッセージを送り、アラブ・国際社会と、人権・民主主義・公正を要求し続ける、しかしわたしたち囚人のこととなると何もせず彼らが死ぬのを眺めている人権組織すべてに、怒りを示すよう意図される。

連帯は、蠟燭を灯す、行進、さらに創造的演劇上演、歌、詩、ダブケ・ダンスといったような多くの形をとっている。ガザの座り込みテントで、元囚人たち同様、囚人たちの妻、親、姉妹を含む、男50人と女45人が、5月2日以来、拘留者たちに連帯する象徴的ハンガーストライキを行ってきた。昼も夜も抗議する、テントは、イスラエル刑務所内でハンガー革命が続く限り、彼らのシェルターである。

健康悪化

家にいるよりもっと連帯テントで毎日を過ごし、わたしは、その健康状態が悪化し始めたハンガーストライカーの殆どの事例を目撃してきた。いくつかの事例は、低血圧か高血圧のため病院に送られ、人びとの多くが気を失うか、情緒的に崩壊した。救急車と医師たちは、テントを常勤とするかのように、もはやテントを離れない。

より日が過ぎるにつれ、ハンガーストライカーが青白くなるのを見る一方、わたしは、わたしたちのヒーロー、イスラエルの鉄格子の後のわたしたちの囚人たちを考え、なぞらえざるを得ない。ここガザ市のストライカーたちは、水と塩分を摂ってきたし、また、1日当たりヨーグルトとスープの小皿がある。しかし、わたしたちの囚人たちは、水と塩分の他なく、そして時々、それがイスラエル刑務所当局に没収されてしまえば、それさえない。ここのストライカーたちは、彼らがそうしようと思えばいつでも、休んだり眠ったりできるが、わたしたちの囚人たちは、彼らを消耗しつくす意図でイスラエル刑務所業務 (IPS) により、部門・刑務所間を移送され続ける。

やはり現在連帯ハンガーストライキする元囚人、ロアイ・オデは、IPSが、ストライカーの休養を無慈悲に妨げると力説する。イスラエル刑務所での不服従キャンペーンで、昨年9月のハンガーストライキでの経験を思い起こし、彼は書いた:「兵士らは、かろうじて立つことができる弱った身体のハンガーストライカーでなく、戦場で武装闘士たちと対決してでもいるかのように、暴力的にストライカーの房に乱入する。ストライカーが騒音に耐えられないと知りながら、兵士らは、大きな叫び声をあげながら房に侵入し、捜索よりむしろ殴られたと感じるやり方で手探し始める」。

「唯一残された息子」

120510-loai-odeh.jpg
座り込みテントのホスニ・アッスラフィティとロアイ・オデ。(Dalia Miqdad)

テントでのハンガーストライカーへの支持と賞賛を示すため、毎日ツアーする間、わたしは、アブホスニ・アッスラフィティが、パレスチナ旗で美しくデザインされ「わたしたちは尊厳に生きる」と書かれた他から彼らを際立たせるストライカーのTシャツを着ているのを見て驚いた。アブホスニ、66歳は、政治囚のための赤十字国際委員会での毎週の抗議に通い始めて以来、わたしが会った拘留者の父親だ。

わたしたちが会うときはいつも、わたしたちは互いに挨拶し、短く普段の会話をするが、彼を親密に知るようわたしに感じさせる実際の会話を持つことがなかった。それが、Tシャツを見たことの反応、驚きから「あなたもまた?」とわたしが言った後、変わった。

「そうとも!」と彼は断言した。「この尊厳の闘いで、わたしたち自身をパートナーと見なすから、わたしたちはこの手段をとったけれど、わたしたちのハンガーストライキは、要するに、象徴のままだ。わたしたちの拘留者のイスラエルの抑圧的政権下での巨大な苦痛に等しいものは何もない。食物に餓えるばかりでなく、彼らは尊厳、公正、自由に餓えている」。

彼は、その年齢を、10年間拘留されまだ6年ある彼の息子、アリと共に前線に立つ妨げとすることを拒絶した。医師たちは、彼にハンガーストライキを止めさせようとし続けるが、彼は「わたしの命は、息子の命以上に大切じゃない」と語り拒絶する。

わたしたちの会話はまだ始まりだった。次の会話は心張り裂けるものだった。わたしは、彼の高い精神と決定に驚嘆したが、このわたしたちが交わした心からのおしゃべりは、彼が強さをどこから得たのか明らかにした。

「アリは残された唯一の息子だ」と、彼は語った。

「残された?」わたしは遮った。

すると彼は肘を動かして、腕の下に挟み込んでいた写真を示し、説明し始めた。「わたしには3人の息子がいた。長男のホスニと末息子のモハメドは殺され、真ん中の息子はイスラエルの鉄格子の向こうにいる」。

わたしは激怒を感じて、彼の息子たちがどのように殺されたか尋ねた。

「2004年、わたしは、ガザの空を占領する戦闘機の恐ろしい音についてひとりしゃべる妻と坐っていた。わたしたちは、攻撃が起こると知っていた。そして、大きな爆発が聞こえ、わたしたちの下の地面を揺らした。わたしたちは、言い尽くせないパニックにあった。妻は『神が標的とされる民衆の母親たちと共にあられますよう』と祈った。彼女が自身のために祈っていたと知らず、その後、彼女は長男の暗殺を知らせる電話をとった」。

その悲劇を聞いた後、わたしの感情をコントロールし続けるのはとても難しかった。わたしは、哀しみに溢れた彼の目を見つづけ、黙って聞いた。

「待って。次の物語はもっと衝撃的だ」と、彼は語った。「1994年、わたしは、妻と7歳の息子、モハメドと親族を訪問しての帰り道だった。わたしたちは、ナハル・オズ入植地近くの東のラインに近かった。通りに立って、わたしたちを家に連れ帰るよう車に手を振っているとき、わたしたちは突然、わたしたちに向かって突進してくるイスラエルの車とジープを見た。わたしたちは混乱し脅えた。彼らは、故意に息子に激突して車輪下に轢き込み、妻に衝突してひどく負傷させ、そのまま入植地に向けて高速で運転し続けた。それは残酷だった。それがすべて、あまりに速く起こったので、わたしは、彼を殺し、振り返ることさしなかった無情なドライバーを前にした恐れから固まった息子を救うことができなかった」。

アブホスニは、わたしの反応を見るため話すのを止めたが、わたしはあまりの衝撃に何も言えなかった。彼の、ふたりの息子の殺害の物語を語る声が、わたしの耳の中で再生され続け、わたしの涙は流れ続け、衝撃の痕跡はわたしの顔を去らなかった。彼はその状態のわたしを見て、柔らかにわたしの手たたいて語った。「哀しまないで、わたしの嬢や。わたしたちがこれらパレスチナの聖地に生きる限り、いかなる犠牲をささげることも、決して充分とはならないだろう。わたしたちが導いているこれら不正で危険な生活は、わたしたちの精神力と決定の源だ。そうでなければ、あなたが、生きている犠牲者、息子に連帯し、彼の解放をすぐにも祝うことを望んで今ハンガーストライキするわたしと会うこともなかったろう」。

拘留者の家族すべてが、武装の無慈悲な獄吏に対する「空腹の闘い」での拘留された息子たちの勝利を祝うよう祈ろう。真剣な行動を講ずることにより、わたしたちの祈る人びとを支持しよう。

原文:The Electronic Intifada
posted by mizya at 13:33| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月13日

PCBS:パレスチナ人口が2011年末に1100万人以上

ラマッラ、2012年05月10日 (WAFA) - 世界中でのパレスチナ人推計人口が、2011年末で、1120万人だったと、木曜日、パレスチナ中央統計局 (PCBS) のプレスリリースは述べた。

イスラエル建国に場所を空けるため、パレスチナ人がその家と土地から追い立てられたパレスチナ・ナクバ64周年を標し、PCBSは、1948年に、パレスチナ人口が137万人と見積もられたが、それは、2011年末までに8倍増加したと述べた。

統計によれば、ヨルダン川と地中海の間、歴史的パレスチナに住むパレスチナ人総数は、2011年までに560万人に達した。

この数は、現在の成長率に基づいて、2020年末までに、720万人に上昇すると予測されると、それは述べた。

統計データは、パレスチナ領域の全パレスチナ人口の44.1%が難民と示した。

2011年末まで、登録されたパレスチナ難民がおよそ510万人;その59.1%が、ヨルダン、シリア、レバノンに、西岸に17.1%、ガザ回廊に23.8%が住んでいた。

登録のパレスチナ難民のおよそ29%が、58ヵ所の難民キャンプに住み、それらの10ヵ所がヨルダンに、9ヵ所がシリア、12ヵ所がレバノン、19ヵ所が西岸に、8ヵ所がガザ回廊にある。

ナクバ後、1948年にその家や町を離れなかったパレスチナ人の数は、154,000人と見積もられた。彼らは現在、137万人と見積もられる。

パレスチナ領域のパレスチナ人の数は、2011年末、420万人と見積もられた - 西岸に260万人、ガザ回廊に160万人。

エルサレム統治のパレスチナ人の数は、393,000人に達し - 1967年にイスラエルにより武力で併合されたエルサレム地区にその62.1%が住む。

これら見積もりは、UNRWA定義によれば、1949年と1967年戦争の間に追い立てられたパレスチナ人を含まず、1967年の戦争の結果、離れたかあるいは離れるよう強制された非-難民も含まない。

原文:WAFA
posted by mizya at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サッカー行動主義集団が投獄のパレスチナ人サッカー選手とすべてのハンガーストライカーに連帯

nora
2012年05月09日水曜日

「政治的、社会的、文化的問題にタックルするため、サッカーの普遍的力を利用する」学生主導の国際組織、「国境なきサッカーボール(Football Beyond Borders/FBB)」は、イスラエルの過酷な行政勾留政策とイスラエル刑務所内における基本的人権の欠如に抗議して、現在ハンガーストライキしているパレスチナ囚何千人もに連帯する書簡を発表した。

The Electronic Intifadaに送られたプレスリリースで、FBB報道官は、「FBB:中東2011プロジェクト」の一部として、昨年パレスチナに旅した彼らの代表団メンバーたちが、ハンガーストライキのパレスチナ囚に連帯して立ち上がっていると言及した。今日発表された、彼らの連帯と支持の声明は、イスラエル刑務所業務、軍法務官、イスラエル国防大臣、英国駐在イスラエル大使に同時に送られた。

声明は、2009年にイスラエル軍により逮捕・拘留され、それ以来ずっと行政拘留にある、パレスチナ・ナショナルチームのサッカー選手、マフムード・サルサクの深刻な状況に焦点を合わせた。サルサクは、ラミ・アルメガーリが最近The Electronic Intifadaで報告したように、集団的ハンガーストライキに加わってきたパレスチナ囚、およそ2,000人のひとりであり - その多くが重大な肉体的状態に直面している。サルサクは、数週間前入院した。

この力強い連帯の声明に加えて、FBBはまた、イスラエルで開催されることになっている、欧州サッカー連盟 (UEFA) 2013年21歳未満ヨーロッパ選手権をボイコットするだろうと、公式に発表した。2011年6月、パレスチナ運動競技クラブの多くが、2013年の試合をイスラエルに開催させる彼らの決定に抗議して、UEFAの長に書簡を送った。「パレスチナ運動競技コミュニティに対して、イスラエルが実施する多くの虐待のひとつとしての」サッカー・スターの恣意的拘留に書簡が言及したと、アルメガーリは、サルサクに関する彼の報告に付け加えた。(アーカイヴ記事参照)

FBB声明:(略)

全文:The Electronic Intifada

アーカイヴ:パレスチナ・サッカー・スターが4週間のハンガーストライキで重態(04月23日)
posted by mizya at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | letter | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月12日

UNRWAの不可思議なハンガーストライカーへのイスラエルの扱いに関する職員トップの声明の削除

Benjamin Doherty
2012年05月10日木曜日

ハンガーストライキする囚人たちの健康状態と彼らの要求の妥当性に言及しただけの、UNRWA総局長、Filippo Grandiによる広く報じられた声明が、説明もなくUNRWAのウェブサイトから削除された。

元来 http://unrwa.org/etemplate.php?id=1340 でアクセス可能だったその声明は、本日早く公表され、直後に削除された。全文は:

2012年5月10日
エルサレム

UNRWA総局長、Filippo Grandiは、イスラエル刑務所でハンガーストライキするパレスチナ人政治囚何千人もの現在の医療・健康状態についての彼の厳粛な懸念を表明した。

総局長は、ハンガーストライカーの要求が、ジュネーヴ条約に規定される、囚人の基本的権利に全般的に関連すると言及して、イスラエル政府に、受け入れ可能な解決策を見出すよう要請した。

Filippo Grandiは、行政拘留者のふたりが74日以上後、重態にあり、切迫した死の危機にあると言及し、行政拘留下にあるもたちが、告訴を起こされるか解放されるかとの国連事務総長の要請を繰り返した。

更なる情報の連絡は:

Sami Mshasha
UNRWAアラビア語報道官
携帯:972 (0)54 216 8295
事務所:972 (0)2 589 0724
s.mshasha@unrwa.org

(略)

UNRWAウェブサイトからの総局長声明の消失は、不可思議だ。オリジナルの画面捕捉を以下に含める。

unrwa.png
unrwa_statement_on_palestinian_hunger_strikers-unrwa.png

アップデイト

この公表掲載直後、UNRWAが、そのウェブサイトに新声明を加えた全文:

ハンガーストライキの囚人に関する声明は、調査されている誤りいくつかを含んでいたので削除された。

全文:The Electronic Intifada
posted by mizya at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハッカー集団と国連とバン・キムン - 2題

「Anonymous」がパレスチナ・ハンガーストライカー「無視」で国連サイトをハック
2012年05月09日水曜日

ハッカー集団「Anonymous(匿名)」は、水曜日、イスラエルによる裁判なしでの拘留に抗議するパレスチナ・ハンガーストライカー何人かの窮状を「無視」する国連を非難した後、国連の主要ウェブサイトをダウンさせた。

Anonymousは、彼らがサイトをダウンさせたとTwitterに発表し、この記事が書かれたとき、完全な作動に戻った。

攻撃は、「無視が至福でないので」、その何人かが死に近づいているハンガーストライカーの命運に関する国際的注意喚起を目指したと、集団は語った。

ハンガーストライカーへの成長する運動は、アジズ・ハラフレ、72日のハンガーストライカー、ターエルの父親が、国際組織が拘留のパレスチナ人支持を主張するのを「プロパガンダ」の人気取りと非難して現れた。

赤十字国際委員会 (ICRC) が、火曜日、イスラエルに、パレスチナ人ハンガーストライカー6人を病院に移送し、彼らの家族に訪問を認めるよう求めた一方、EUは、彼らの命運に「懸念を表明した」。

「EUと赤十字の求め - 家族の訪問を認めよとの彼らの要求 - は、占領との陰謀に過ぎない」と、彼はAl-Akhbarに語った。

「それは、ストライカーを助ける実際の行動という以上にプロパガンダで、メディア・ゲームに過ぎない。ヨーロッパと他の諸国すべては、パレスチナ人を助けるためでなく、イスラエルを助けるため口出ししている」と、彼は付け加えた。

(略)

全文(AnonymousのTwitterページ含む):alakhbar

国連のバンがイスラエルに囚人を告訴するか解放するよう要求
2012年05月10日

ベツレヘム (Ma'an) -- 国連事務局長、バン・キムンは、水曜日、イスラエルに、「即刻」パレスチナ人拘留者を告訴するか、さもなければ解放するよう要求した。

バンは、告訴なき彼らの拘留に抗議してハンガーストライキしているパレスチナ人囚人のための懸念を表明し、彼の報道官、Martin Nesirkyを通して発表された声明で、「その状況のいかなる更なる悪化も回避することの重要性」を強調した。

(略)

水曜日、抗議者たちは、ハンガーストライカーを救助するための介入をしていないと国連を酷評し、ラマッラの国連事務所の入口を閉鎖した。

「尊厳のパレスチナ人」と称する青年活動家集団は、月曜日、バン・キムンに書簡を送り、「イスラエルの虐待とパレスチナ囚の権利侵害に反対して、断固たる忌憚ない態度」を取るよう要求した。

書簡は付け加えた:「この抗議運動が、ハデル・アドナーンの恣意的逮捕と続くハンガーストライキで、2011年12月に始まって以来のあなたの沈黙に、わたしたちは失望を述べる」。

「これは、以前に投獄されていたイスラエル兵、ギラード・シャーリトを支援した、あなたの忌憚ない執拗な発言と際立つ対象をなす」。

全文:Ma'an News Agency

アーカイヴ:ギラード・シャーリトに起こらなかったこと(2011年10月22日)
posted by mizya at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

ガザ封鎖 - 2題

基本的医薬品の欠乏でガザ保健衛生破局
2012年05月08日火曜日

ガザで、基本的医薬品200を超える欠乏で、破局状態となりそうと、ガザ保健省の上級職員は警告した。省の公報・情報局長、アシュラフ・アルクドゥラは、ガザの病院と政府中央倉庫の供給レベルが「危機的に低下」していると語った。

5月7日に公表の記者声明で、アルカドゥラ氏は、基本的医薬品リストの202品目が、ガザにおいて入手できないと説明した;薬品は慢性病の治療に欠かせない。リストのさらに120品目が、次の2、3ヵ月の内に尽きるだろうと、彼はメディアに伝えた。「これが、ガザ回廊中の医師とその患者たちにとっての苦しい現実だ」とアルクドゥラは語った。「そしてすべて、続くイスラエルによる封鎖のためだ」。

(略)

全文:Middle East Monitor

イスラエルは「トマトばかりでなく、封鎖を解除しなければならない」
2012年05月07日月曜日

ガザ市 (Ma'an) -- イスラエルが、ガザに対する封鎖を解除し、イスラエル市場ニーズの輸出制限を停止しなければならないと、月曜日、農業副大臣は語った。

イスラエルの野菜栽培者協会が、イスラエルのトマトの突然の価格上昇への対応で、ガザ回廊からのトマト購入を考慮していると、日曜日、Voice of Israelラジオは報じた。

イブラヒーム・アルクドゥラは、Ma'anに、イスラエル経済のニーズに基づき、選択的生産物が飛び地を離れるのを許すよりむしろ、イスラエルは、ガザ貿易商にすべての商品輸出を認めなければならないと語った。

(略)

全文:Ma'an News Agency
posted by mizya at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イスラエル当局が「ヘブロンの村の樹木根こそぎ」

2012年05月08日火曜日

ヘブロン (Ma'an) -- イスラエル当局が、火曜日朝、西岸南部の村の畑を均す一方、樹木およそ350本を引き抜いたと、土地調査センターは語った。

イスラエル軍に護衛されたブルドーザが、ベイト・ウラ村、アットゥース地区のハサン・ムハマド・アブドゥルガーニ・アルアムラ所有の13,000平米の土地の石のテラスを破壊し、オリーヴ樹およそ100本を引き抜いた、とセンターは語った。

当局が、ファイーズ・ムハマド・アブドゥルガーニ・アルアムラ所有の林の果樹およそ250本を破壊し、傍らの潅漑網を引き抜いたと、彼らは付け加えた。

エルサレム拠点の調査集団は、イスラエル当局が、アルアムラの土地をイスラエル国有財産と指定し、彼に明け渡すよう命じたと語った。法廷審問が火曜日に予定されたが、その開催前に軍が土地を破壊したと、センターは語った。

原文:Ma'an News Agency


 審問前のイスラエル軍による破壊が、「法廷審問」は形だけ、と証明する。イスラエル建国前、パレスチナにユダヤ人が所有していた土地は6.5パーセントほど、イスラエル領土をこのように強奪で拡張してきたし、現在も同じ手法で拡張を続けている。道路拡張などで、ニッポンでも立ち退きを迫られることがあるが、その場合、行政は代替地を準備し補償金を支払う。しかし、イスラエルに軍事占領されるパレスチナでは、1948年以前のパレスチナを含め、代替地も補償金もなく、パレスチナ人は丸裸にされて追い出される。翻って、ガザの入植地撤退にあたって、ユダヤ系イスラエル人には代替地も補償金も支給されたが、その代替地というのもパレスチナ人から強奪した土地だ。

palestinian-loss-of-land.jpg
posted by mizya at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。