2012年06月21日

サルサクの死をいとわない意志がハンガーストライキ92日目にして彼に解放をもたらした

Allison Deger
2012年06月18日

マフムード・サルサクの空の胃袋と、イスラエルの告発なき投獄の92日間の闘いの後、今日、パレスチナ人サッカー・スターは、チョコレートをひとくち齧ってハンガーストライキを終えた。

サルサクの弁護士、モハマド・ジャバリンは、ガザのサッカー選手が、2012年7月10日の解放で刑務所行政との取り引きに達したと、今日午後、確認した。

Ma'an News Agencyから:
(略:アーカイヴのMa'an記事参照

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サルサクを支援するサッカー選手フレデリック・カヌーテ。 (Photo: Reuters)

サルサクの解放は、自由の望みを殆ど与えない行政拘留の過酷な形式、イスラエルの「非合法戦闘員法」により命じられた彼の3年の投獄に対し、その足を踏み鳴らしたサッカーのスーパースターたちの国際的騒ぎに続く。この投獄形式で、拘留者たちは、知らされない犯罪で彼らの無実を証明するのに、そして -- さらに不可能な -- 彼らがイスラエルに対し将来の脅威とならないと証明することに苦しめられる。イスラエル法制度内の現存しない自由への方針に照らして、サルサクの自由は、国際的プロサッカー選手協会、FIFPro、そしてスポーツのスーパースター、エリック・カントナのアシストで、瀕死のハンガーストライキの後にのみ達成された。

The Nationのスポーツ特派員、Dave Zirinは、FIFProの長、ゼップ・ブラッターを、サルサク解放の陰の原動力として指し示す。しかし、Zirinは、ブラッターの煽動が、政治的原則でなく締め付けの結果だったと主張する:

もしサルサクが死んで、ブラッターが何もしていなかったなら、憤慨が、スポーツトップの在職権を終了させ得たと言って構わない。それはまた、ヨーロッパの「イスラエルのアパルトヘイトにレッドカード」運動により既に標的とされるイスラエルでの2013年UEFA(ヨーロッパ・サッカー連盟)トーナメントだけでなく、カタールでの2022年ワールドカップをも危険に曝し得た。核戦争があった場合、ゴキブリとブラッターだけが無傷で立ち去るだろうとわたしは確信する。

サルサク解放が発表された現在、イスラエルは、彼がテロ組織、イスラーム聖戦に加わると考えたと、プレスに語った。これら非難は、サルサクの弁護士、彼の家族や友人たちにとり、初耳だ。これは、その唯一の犯罪が、サッカーをするために境界を越えようと試みていた誰かだ。彼の逮捕は、彼がピッチでしたかもしれないものすべてより、この「ネイション(国家)なきナショナルチーム」を貶める、より幅広い努力の一部として以上と見なされている。わたしたちが知るものを与えられ、何か言うまでブラッターと友人たちが3年を要したことは驚くべきで、しかし、国際的連帯と自覚がイスラエルの支配力に強いたことを含むすべてが、同様に驚くべきだ。

ブラッターの適法手続きへの内容の乏しい呼びかけは、確実に効果があったが、サルサクの事例は、安全国家として偽装する小心に計画された不正のイスラエルの制度への、また訴えの合理的経過のないところでの行政拘留使用への鍵穴として、最も注目せずにいられない。99.7%という不可解な軍事法廷での有罪判決で、殆ど死にいくことと世界的草の根運動が、公正の滑走に対する手数料だ。

全文:Mondoweiss

アーカイヴ:弁護士:サルサクが解放取引でハンガーストライキ停止(06月20日)


 木曜日(6月14日)、イスラエル最高裁でサルサク解放をめぐる判決が出ることになっていたから、わたしはその結果を待っていた。アッダミールもやきもきしながら、最高裁裁決の情報が全く入らないと報告してきた。結果から察するに、ニッポンの裁判所が言うところの「和解勧告」だったのだろう。証拠もなかっただろう「行政拘留」の法的決着を回避して、サルサク逮捕に関わった連中の責任を問わない唯一の方法、サルサク解放の方向での合意を促した、のだろう。
 サルサクの逮捕は、The NationのDave Zirinが報じるように、イスラエルの「行政拘留」の不正を世界中に知らしめた。それはそれで大きな仕事だったとはいえ、それでもなおサルサクはピッチで仕事したかっただろうと、わたしは思う。
 記事の画像で、フレデリック・カヌーテが中に着たシャツに日本語で「パレスチナ」とあるのが読めるだろうか。1行目は、恐らくスペイン語(他のラテン語も大方同じだけれど)で、3行目はアラビア語で大きく「パレスチナ」と書かれているが、2行目に黄ばんだ小さな文字で、3言語、ドイツ語、日本語、英語の順で「パレスチナ」と書かれている(この画像では読み取り難い、わたしは他の大きな画像を見ているので)。ニッポンメディアは世界が報じたサルサクの記事を報じたのだろうか、わたしは全く気づかなかったけれど...
posted by mizya at 19:21| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする