2012年07月31日

国連委員会が拘留のパレスチナの子どもたちの扱いについてイスラエルの慣例に懸念

2012年07月24日火曜日
PNN

被占領地のイスラエルの慣例に関する国連特別委員会は、イスラエル治安部隊により拘留中のパレスチナの子どもたちの扱いについて深刻な懸念を表明し、子どもたちを拘留し、虐待するパターンが「イスラエルによる全般的にパレスチナ人の拘留に関し、より広範囲の長年の懸念に結合する」と警告した。

「目撃者たちは、拘留の瞬間からパレスチナの子どもたちの虐待が始まると、委員会に報せた」と、ニューヨークの国連駐在スリランカ常任代表で、委員会議長、Palitha T.B. Kohona大使は、アンマン、カイロ、ガザ回廊への実情調査視察の終わりに語った。

「多数が、日常的に拘留される。子どもたちの自宅が夜遅くイスラエル兵士らに囲まれ、家の中に音響弾が発砲され、ドアが破壊され、実弾がしばしば撃たれる;保証はない」と、彼は言及した。「子どもたちは、きつく拘束(手枷)され、目隠しされて、軍用車両の後部に無理矢理押し込まれる」。

Kohona大使は、親が拘留者に伴うのを許されず、家族が侮辱され、威圧され、そして時々肉体的に攻撃されると説明した。目撃者たちによれば、拘留と子どもたちの移送は、何時間も持続し得、しばしば、イスラエル人入植地、イスラエル検問所、警察や軍事基地に止まることを含み得る。

「子どもたちは、法的代理権や自ら罪に陥らないための彼らの権利を含め、彼らの権利を知らされない」と、彼は警告した。得られた証言によれば、パレスチナの子どもたちに関する事例の63%で、イスラエル公務員らは、情報提供者になるよう彼らへの圧力を企てる。「委員会の見解は、これが受け入れがたい慣例であり、イスラエルが直ちに終らせなければならないものだ」。

「パレスチナの子どもたちの尋問の報告は、全般的に拘留条件同様、委員会を最高度に懸念させる」と、Kohona大使は強調した。「拘留中のパレスチナの子どもたちは、しばしば家族の訪問を否定され、法的代理人へのアクセスを否定され、大人たちとの房に捕らえられ、教育へのアクセスを否定され、そして - 12歳でさえ - イスラエル軍事法廷で裁かれる」。

「わたしたちは、イスラエルが、子どもたちに刑務所、あるいは、家族から彼らを追放する効力で、彼ら自身の家族以外の家での自宅(ではないが、どこか知人宅)監禁を判決する、その慣例を継続すると聞いて狼狽した」と、彼は語った。委員会は、目撃者たちにより、拘留中の子ども192人がおり、39人は16歳未満と知らされた。

委員会はまた、イスラエルが、パレスチナの子どもたちを独房幽閉に置くことを知って、衝撃を受けた。「得られた証言によれば、イスラエルは、パレスチナの子ども拘留者の12%に対して独房幽閉を使用する」と、Kohona大使は言及した。「これは、イスラエルが、毎年パレスチナの子ども500人から700人ほどを逮捕することを考慮するなら、ことさら煩わせる」。

その予備観察で、国連特別委員会は、東エルサレムを含む西岸での目下の懸念のさらなる領域ふたつに注目を引きつけた:パレスチナ家屋破壊のイスラエルの慣例、そして、パレスチナ人たちに対するイスラエル人入植者らによる暴力。専門家たちはまた、ガザ回廊へのイスラエルによる封鎖の経済的影響を査定した。

「これらイスラエルの慣例は、特別委員会を、覆いかぶさる酷く煩わせるひとつの結論に導く」と、Kohona大使は強調した。「パレスチナ人の大規模投獄;慣例の家屋破壊とパレスチナ人排除;パレスチナ人に対するイスラエル人入植者らによる広範囲の暴力;そして封鎖と生き延びるために結果として生じる違法密輸への依存;これら慣例は、永続する抑圧のシステムを確立し維持するほどに、パレスチナ民衆を彼らの土地から離れるよう強いるか、あるいは厳しく彼らを疎外する戦略に等しい」。

特別委員会は、次の11月の国連総会に、占領によりその生命が冒されるもののための人権状況を改善するための所見と勧告と共に、使節団報告書を提出するだろう。

原文:Palestine News Network
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2012年07月30日

パレスチナ選手たちが本当にオリンピック選手に

Samira Shackle
2012年07月26日木曜日

独占写真

palestinian-athletes-are-truly-olympian.jpg

パレスチナ・オリンピック・チームがロンドンに到着した。選手5人の編成で、それは、パレスチナがかつて夏期オリンピックに送った最大のチームだ。

選手団は、マヘル・アブレメレ、柔道選手権保持者;バハ・アルファッラ、400mランナー;ウールード・サワルハ、800mランナー;サビネ・ハズブーン、50m自由形スイマー;アフメド・ジブレルもまた、50m自由型水泳で競技する。

パレスチナは、アトランタの1996年大会以来、オリンピックに参加してきた。それは、開発途上国が標準記録を満たさなければならないことを免除する国際オリンピック委員会からの招待の下、その選手団を派遣する。選手5人のうち4人が、これらルールの下で競技する一方、レメレは、価値で大会の資格を得る最初のパレスチナ人となることで、今年歴史を作った。

選手団が、大部分、標準記録以下であるとすれば、メダルはありそうにないが、彼らは、国際舞台でパレスチナを代表する感激に駆り立てられる。彼らは、スポーツマン、スポーツウーマンとしてオリンピックに参加することを切望する一方、彼らが行くところどこでも、政治が彼らを追いかけることは避け難い。彼らの参加の事実は、パレスチナにとり象徴的に重要だ;彼らの国家が存在し、このグローバル・イヴェントに参加できるとの声明。

アルファッラは、ガザからの唯一の競技者だ。込み合うでこぼこ道沿いを安いランニング・シューズで練習し、彼はくぼみや往来を身をかわして避けなければならない。ガザへの厳しい封鎖は、食糧不足が通常で、そして高価であることを意味し、オリンピック選手に必要なタンパク質の多い食事は手に入れるのが難しい。これら状況を仮定するなら、アルファッラが、彼の自己ベスト、49.04秒と、2008年の金メダリストが達成した43.75秒のギャップを縮めることはありそうにない。設備の欠如は、あるものにとりフラストレーションの源だ;北京オリンピックで500mを競技した、やはりガザ出身のナデル・エルマスリは、適切な競技場で練習することができたなら、タイムを何秒か削り得ると知っていると語った。しかしながら、アルファッラは、国家を代表することを喜ぶ。「それは、選手としてもパレスチナ人としても、すてきな感覚だ」と、彼はGuardianに語った。「ぼくは、パレスチナ人から世界最大の大会にメッセージを運ぶだろう:パレスチナは、困難な状況にも拘らず存在する」。

(略:長い)

全文と画像20点:Middle East Monitor
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南テルアヴィヴ居住者らがアフリカの亡命者たちに抗議

2012年07月25日水曜日
Mya Guarnieri

南テルアヴィヴの居住者50人ばかりが、昨晩、彼らの界隈のアフリカの亡命者たちの存在に反対して抗議した。

抗議者らは、イスラエルの旗を振り、「わたしはビビ(ネタニアフ)に投票し脅しをかけられた」「我々は今ここで解決を望む」「ビビ、君は(我々の)手に法を奪うなと求めた。君は何をしたか?」と書いた掲示を掲げた。別の掲示は、内務大臣、Eli Yishaiを「最後の審判」に直面するだろう「Tzar」と宣言する、大臣 (sar) のヘブライ語の単語で語呂合わせした。

集団は、ヤーファの警察署に向け行進し、アフリカ難民を追放するよう国家に要求した。

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抗議者らは、アフリカ人が伝染病を保菌するとの彼らの信念をシンボル化するため外科用マスクを着用する (photo: Mya Guarnieri)

抗議者らの何人かは、外科用マスクを着用した。抗議者らは、Yishaiが2009年にした主張、アフリカ人が伝染病を保菌するとそれらがシンボル化するのが目的と説明した。

抗議は、恐らく事態がおさまったとの印象を与え、その種の先立つデモンストレーションより小さかった。しかしそれにも拘らず、この数週間、アフリカの亡命者たちに対する個別の暴力事件があった。多数のアフリカ人負傷者を残した南テルアヴィヴでの5月23日の人種騒動に続く6月前半、スーダン難民が南テルアヴィヴで攻撃された。「出稼ぎ労働者ホットライン」によれば、負傷は深刻で、男は入院しなければならなかった。

2週間にもならない前、エリトレア難民たちの住居になっているエルサレムのアパートに火が付けられた。この攻撃で妊婦を含むふたりが負傷した。

イスラエルは、その大多数がエリトリアとスーダンからイスラエルに逃れたアフリカの亡命者およそ60,000人が住む。国家は、現在南スーダン人たちを追放しており、Yishaiと他の政府関係者らは、アフリカ人を国から排除すると誓ってきた。アフリカ人用の大規模捕虜収容所が、現在イスラエル南部に建設されている。

原文:+972


 パレスチナから奪った土地に移民してきたユダヤ人右翼らが、内戦や政情不安から逃れてきた移民労働者たちを弾圧する、あまりに醜悪で吐き気を覚える。これが少数派ならどの国も抱えていそうな問題だけれど、イスラエルではこれがマジョリティなのだから... イスラエル人こそ精神的伝染病の保菌者集団だ。
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2012年07月29日

CRB:わたしたちの代表を違法とするイスラエル占領当局の決定は意味がない

2012年07月25日

ガザ、(PIC) -- 改変・改革ブロック (CRB/Change and Reform Bloc) は、西岸のブロック代表を違法とするイスラエル占領当局の決定を「IOA(イスラエル占領当局)の醜いイメージを反映する政治的攻撃」と看做した。

ハマース系列下のCRBは、火曜日の声明で、「それは、パレスチナ民衆の存在を認めず、その領域に関する、パレスチナ民衆との取り引きの唯一の解決策が、抑圧、排除、追放と信じるシオニストの人種差別的見解を確証する」と指摘し、決定を極めて危険と評した。

それは、パレスチナ民衆の選択がパレスチナの合法性を決定するものであり、それ故そのようなイスラエルの決定は、無意味で無価値であると強調した。

ブロックは、地域で安定を維持するため、パレスチナの民主主義と合法性を防衛するため、断固とした立場を取るようアラブ(諸国)議会に求めた。

それはまた、国際的議会、ことさらヨーロッパ議会に、民主主義の最も基本的原則に反するイスラエルの人種差別的慣例に関して、堅固で明確な態度を示し、ボイコットすることによりイスラエルに対する実際的手段を取り、そのような人種差別的慣例を止めさせるよう求めた。

ブロックは、PA(パレスチナ自治政府)、ファタハ運動、および国家的党派すべてに、この人種差別的決定に立ち向かうよう要請し、そのような決定とのいかなる曖昧さも共謀も、すべてのパレスチナ人とその代表に悲惨な結果をもたらすだろうと警告した。

原文:The Palestinian Information Center
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イスラエル裁判所がパレスチナ人ジャーナリストの釈放を求める訴えを拒絶

2012年07月24日

アルハリール、(PIC) -- テルアヴィヴのイスラエル高等裁判所が、アルハリール(ヘブロン)のジャーナリスト、アメル・アブアラファの弁護士による、彼の解放を求める訴えを拒絶した。

弁護士、マフムード・ジャバリンは、裁判所が、月曜日、アブアラファに対する秘密ファイルの存在を除いていかなる理由も与えることなしに訴えを拒絶したと語った。

シハブ通信社の特派員、アブアラファは、アルハリールでのイスラエルによる逮捕キャンペーンで1年前に逮捕された。彼はその後、裁判も告訴もないまま、行政拘留で捕らえられてきた。

原文:The Palestinian Information Center


「秘密ファイル」しかないということは、つまりいかなる証拠もないということに等しい。「行政拘留」は無辜の市民を捕らえるイスラエルの方便でしかないと知っていると、わたしたちは何度でも繰り返し言わなければならない。
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イスラエル占領軍がパレスチナの土地をRoi'i入植地に引き渡す

2012年07月24日火曜日

ヨルダン渓谷を横断する入植地拡張での最近の急増に続き、イスラエル占領軍は、土地を、アルハディディーヤとマクフルのベドゥイン・コミュニティ近くのRoi'i入植地に引き渡した。トゥバス町のパレスチナ人が所有する土地は、1997年に没収され、軍事封鎖地域と宣言された。最近、それは、パレスチナ人たちを苦しめ威圧する力を誇示する激しいイスラエル軍事演習の現場となってきた。

軍が土地の支配を奪って以来15年間、パレスチナ人は、作物を植えたり、いかなる方法であれ土地で作業することを妨げられてきた。オックスファムと欧州連合のどちらも、最近、エリアCに於けるその侵略的入植地拡張で、イスラエルを非難してきており、ヨルダン渓谷全体を植民地化するその企てをイスラエルが継続するとき、これは、占領のいかなる批判にも耳を傾けないとのまださらなる一層の証明である。

原文:Jordan Valley Solidarity
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入植者は何人いるか?

1月の連邦議会でのネタニヤフの演説で、彼は、1967年ラインを越えてイスラエル人650,000人が住むと見積もった。これは恐らく、西岸に加え東エルサレムとゴラン高原のイスラエル人に当てはまる。しかし、この数はどこからきたのか?

最近、クネセト(イスラエル国会)議員が、西岸入植者の最新の数を350,000人 - 「東エルサレムのイスラエル人330,000人を含めず」 - と公表した。しかしながら、中央統計局 (CBS) によれば、入植者数は、西岸で330,000人、東エルサレムで200,000人以上でない。

入植者数を公表する2つの主要機関は、イスラエルCBSと内務省だ。CBSは、数年ごとの国勢調査によりこの数に到達する。国勢調査のないすべて年に、彼らは、統計指標を利用して入植地人数を見積もる。内務省は、国勢調査を実施せず、統計を利用して見積もりもしない。彼らは、現在どこにいるかに関わらず、述べられる住所に基づくイスラエル市民の登録を使用して、数に到達する。

入植地での居住を主張し得る人びとは、彼らの実際の居住する場所に関わらず、そうするだけの強い動機がある。この理由で、ピースナウは、CBSの数が入植地に実際に住むイスラエル人の数をより正確に反映すると考える。

東エルサレムで、公式データが通常、エルサレム全体(西エルサレムと東エルサレム)としてのイスラエル人の数を反映し、グリーンラインを越えて建設された地区に住む人びとの数は、中央統計局のデータから解析するのがより難しいので、数はさらに明らかでない。CBSの利用可能なデータに基づき、ピースナウは、東エルサレムに住むイスラエル人が190,000人-200,000人の間と推測する。先に言及されたクネセト議員による数、330,000人は、内務省、CBSのいずれからでもないようだ。

中央統計局は、9月中旬までに、2011年末までの各入植地人口に関するデータを公表したいとする。

原文:Eyes On The Ground in East Jerusalem


 ネタニアフもクネセト議員も、決して名誉でない入植者数を、何故そのように膨らませたいのか。入植者数が多くなれば入植地「撤退」を国際社会が要求しなくなるとでも思うのだろうか。ちなみに「満州国」への日本人入植者数は、ウィキペディアによれば、200万人(朝鮮人・台湾人含む、当時日本人だったわけで)、現在のイスラエル人入植者数をはるかに凌ぐが、国際社会は「撤退」を当然と看做した。ガザから撤退したイスラエル人入植者が、入植者の宿命を教えてくれる。本国(イスラエルの場合、そこもまたパレスチナから奪ったものではあるけれど)のイスラエル人からさえ、B級、C級市民呼ばわりされ、国内の同情さえ期待できない哀れな存在である。
posted by mizya at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする