2012年07月11日水曜日
パレスチナ人兄弟ふたりが、国籍のない事態にも拘らず、米国政府によりエジプトに追放されたと、今日、アメリカン-アラブ反差別委員会は述べた:
元来ガザ出身の兄弟は、ICE(移民・関税執行局)と連邦航空保安局により、テキサスの彼らの子どもたちから連れて行かれ、エジプトへ送られた。兄弟は、エジプトにとどまる許可を持たない。さらに、ガザの封鎖とイスラエルの監視により、彼らはパレスチナに入ることができない。兄弟は現在、カイロ空港で拘留され、恐らく無期限に拘留されるように見える。
ガザへ/からの移動は、何年も厳しく制限されてきて、パレスチナ人は、彼らの国の国境を支配しない;歴史的パレスチナ領土のすべてが、米国により犯行幇助されるイスラエル・アパルトヘイト政権の支配下にある。ガザはまた、5年間、生活のすべての分野に強い衝撃を与える - 米国政府に支援された政策、イスラエルによる封鎖を耐え忍んできた。逃れる場所を持たないパレスチナ人1,400人を殺した攻撃、民間の基本的施設を激減させ、学校や礼拝の場所を標的とした、そして米国提供の武器によりしでかされた攻撃 - 2008-09年の冬のイスラエルによる3週間の攻撃後、ガザはまた、まだ再建しなければならない。
その一方、米国の市民権を主張するパレスチナ人は迫害されてきた。
例えば、サミ・アルアリアン博士は、30年以上米国で暮らしてきて、彼の政治活動のため標的となってきた市民権のないパレスチナ人である。彼は、追放を待つ自宅監禁下にある。彼の娘、ジャーナリストのレイラ・アルアリアンは、2010年、Electronic Intifadaに語った:
「…わたしたちは、虐げられる政治囚に、ブッシュ政権の被害者に、反-パレスチナ行動のうねりの被害者に、その扉が開かれるだろう国があることを本当に望みます。21世紀に、国を持たない民族集団がいることは驚きです。たぶん誰かが彼を採用することができるでしょう。わたしたちが闘わなければならないのはもうひとつの闘いです」。
ADCの声明全文は以下:(省略:原文で)
全文:The Electronic Intifada
国連によるパレスチナ分割決議について、時折、「誰かの土地を別の誰かに与える権利が、第三者、国連にあっただろうか」と、わたしはこのboycottilに書いてきたが、国連で議論された当時、この決議を支持していたのは、ナチスドイツの犯罪を支えて忸怩たるヨーロッパと米国ぐらいなものだった。「誰かの土地を別の誰かに与えるなど、不当以外の何ものでもない」と、他の諸国は看做しており、国連でそのように演説もし、分割決議は採択されそうになかった。米国さえ、当初反対の立場だった。ルーズベルトの急死で副大統領から大統領に昇格したトルーマンは、二期目、大統領選での敗北が予想されていたが、ユダヤ票のとりまとめをちらつかされて、分割決議「賛成」に回った。そして、第二次世界戦争で疲弊していた貧しい諸国の票を金で買い、無理矢理「分割決議」を通過させた。
パレスチナ人から帰る国を奪っておいて、どこに追放するおつもりだろう。