クネセト(イスラエル国会)議員、モハメド・バラカは、新法が「パレスチナ人に対するイスラエル占領軍により犯される犯罪を合法化する」と語った。
イスラエル国会、クネセトにより可決された新法は、パレスチナ人たちがイスラエル治安部隊隊員に対する法的行為をとることを不可能にすると非難された。平和・平等民主戦線のクネセト議員、モハメド・バラカは、新法が「パレスチナ人に対するイスラエル占領軍により犯される犯罪を合法化する」と語った。
更にバラカ氏は、これが、イスラエルの、被占領西岸の人びとに対し「責任をとらずに」更なる違法行為を犯す前触れと断言した。
彼は、「これは、最近、議会により賛成された最悪の法というわけでなく、クネセトと制定・法律委員会長による道徳的価値観における深刻な堕落を反映する」とも警告した。後者(制定・法律委員会長)が、いかなる種類の人道的感情、あるい知覚も示さないと、彼は付け加えた。平和・平等民主戦線が、この法令に反対した唯一の党だった。
「この種の法律は、人道に対する罪を正当と看做すイスラエルのメンタリティを支配する、非論理的性格を反映する」と、彼は語った。そのいくつかは是認され、いくつかはまだ起草段階の他のイスラエルの法律を呼び起こし、それらすべてが、「違法なユダヤ人入植者らに、彼らが欲するいかなる犯罪をも犯すフリーハンドを与える一方」パレスチナの個人と社会を標的とすると、彼は指摘した。
バラカは、近親者の多くを殺し、家族の車にイスラエルのロケットが命中して麻痺したガザ回廊のパレスチナ少女の悲劇に言及した。「なぜ彼女は、その攻撃を遂行したそれらから補償を求める権利があるべきでないのか?」と、彼は尋ねた。
同僚のMK(クネセト議員)、Dov Kheninは、「まさしく占領が非倫理的であるごとく、非倫理的」と法を名指した。クネセトでの彼のスピーチで、Kheninは、それが「それを提案したそれらの政治的愚かさの証明書」と語った。その理由は、この法律が「イスラエルの司法を使用するパレスチナ人たちに扉を閉ざすが、彼らを止めないだろう;彼らは代わりに、ヨーロッパや国際司法に向うだろう」と、彼は主張した。
弁護士、Kheninは、イスラエル政府が、その法律諮問委員会の改善をどれほど必要としているか、そのような法律が示すと主張した。「この法律は、政府が意図した反対を達成するだろう。パレスチナ人たちは沈黙していないだろうし、イスラエルの指導者らが自国(イスラエル裁判所)で省略したとしても、彼らは国際法廷により捕らえられるだろう」。彼は、新法に反対する基本的3つの理由があると付け加えた:その不道徳、国際人権条約へのその否認、イスラエル司法のその弱体化。
原文:Middle East Monitor
イスラエル占領軍は西岸でやりたい放題、現在すでに無法状態と世界の眼には映っているのに、イスラエルがそれで満足でないとすると、もはや「国家」の最低限の体裁さえかなぐり捨てて「無法集団」と宣言したのと変わらない。驚くのは、平和・平等民主戦線が、この法律の制定に反対した唯一の党ということだ。