2012年08月19日

シリア:パレスチナ人が戦いに引き込まれる

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Photo: Gabriela Keller/IRIN
シリアのヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ


ベルリン、2012年08月14日 (IRIN) - 8月早く、シリア最大のパレスチナ・キャンプ、ヤルムークに迫撃砲が撃ち込まれ、少なくても20人を殺したとき、シリアのパレスチナ人の多くがそれを目覚ましコールと看做した。

「それはヤルムークが攻撃される3回目だったが、死傷者数はそれほど多くなかった」と、Moh Abu Eyadと名のったパレスチナ人活動家は語った。「問題は、ヤルムークがとても込み合っていること。弾丸一発を発砲するなら、3人に命中する」。

シリアの戦いが激しくなるとき、闘争の外に留まろうとするものはますます板挟みに立たされてくる。国の50万パレスチナ人の多くが、キャンプを暴力に巻き込まれないよう保つことはできないかもしれないと語る。

集団懲罰と看做される

シリアの首都、ダマスカスの、貧しく込み合うヤルムークは、パレスチナ人150,000人の家だ。それは、1ヵ月ほど前、反逆の自由シリア軍 (FSA) が首都に進軍して以来、そのすべてで激しい衝突を見た、タダモン、ヤルダ、ハジャル・アルアスワド、カダム地区の間に埋め込まれる。闘争がより接近し、追い立てられた何千家族もが、ヤルムークに避難して、戦いはキャンプにこぼれ始めた。

FSAの反逆者たちが、検問所で待ち伏せするためヤルムークに繰り返し潜入し、政権部隊が、先立つ迫撃砲攻撃の週に2回、パレスチナ病院を砲撃したと、ヤルムークの住民や活動家たちは語った。

殺されるパレスチナ人の数は劇的に上昇していると、ヤルムークでパレスチナ人権組織を運営するAmmar Hassan*は語った。「その半分は過去4週間で、250人のパレスチナ人が暴動の中で死んだ」と、彼は語った。「わたしは、迫撃砲攻撃が、『我々はいつだって君たちを攻撃できるのだから、君たちは静かにしなければならない』との政権からのメッセージだったと考える」。

政権と反逆者たちは、迫撃砲攻撃で互いを非難するが、パレスチナ人の多くが、それを、反逆同調者たちへの人道支援提供に対する政権による集団懲罰と看做している。地元活動家たちによれば、キャンプの学校や家庭に収容される難民の数は、20,000人に達し、近くの反逆拠点からの負傷したシリア人たちが、治療のためパレスチナ病院に運ばれてきた。

「わたしたちは、暴力を回避しようとするそれらにキャンプを解放した」と、1ヵ月前、アラブ湾岸国にヤルムークから逃れた活動家、Jafraは語った。「これは、当局を酷く怒らせた」。

中立に留まる努力

昨年のバッシャール・アルアサド政府に対する暴動の始まり以来、パレスチナ人は、満場一致から遠いスタンス - 中立に留まろうと努力してきた。「最も若い人びとは革命を支持する」と、活動家、Abu Eyadは語った、「しかし、政党を支配するより老いた世代は、殺されるか再び難民になるだろうから、わたしたちはどちらの側にもつくべきでないと語る」。

シリアのパレスチナ人たちは、1948年のイスラエル建国で、あるいは後の中東戦争で追放されたものの子孫だ。迫撃砲攻撃は、他のアラブ諸国よりシリアでより多くの市民権を持つそれらコミュニティの不確かな状況を際立たせた。例えば彼らは、政府の仕事に就き、財産を所有し、無料で国立大学に通うことができる。

暴力的衝突に連携する政府に対する抗議として、不偏は、維持するのがさらに困難になった。7月13日、政権部隊により抗議者10人が殺されて以来増加するヤルムークのデモンストレーションで、軍の暴力が、パレスチナ人の忠誠を反逆者たちの方にさらに押しやる兆しがあると、パレスチナ人活動家たちは語る。「その日以来、わたしたちは、脇に留まることがもはや選択肢でないと、とてもよく理解した」と、Hassanは語った。

「中立姿勢をとることで、パレスチナ人は安全を見いだしてこなかった」と、ベイルート・アメリカン大学の政治学教授、Hilal Khashanは語った。「代わりに彼らは、政権と、その反対派の激怒を引き出してきた」。

アサド政権が、パレスチナの権利の擁護者として自らを描いてきたので、問題はことさら微妙だ。

「アサドが、パレスチナ人の心と精神を失ったとする疑いは殆どない」と、米国に本拠地を置く民主主義防衛財団の政治評論家で、『ハマース対ファタハ:パレスチナの苦闘』の著者、Jonathan Schanzerは語った。パレスチナ人いくらかが、FSAに加わったとの報告があるが、彼らの数と動機は不明と、Schanzerは語った。

一方パレスチナ人は、政権と同様に反逆者からの増大する敵意に直面する。2月、イスラーム集団、ハマースは、暴動を支持してシリア政権との同盟を破棄した。6月後半、拷問の痕跡を帯びたハマースのスパイ、Kamal Ghanajaの遺体が、彼のダマスカスの家で見つかった。7月半ば、国軍のパレスチナ部隊、パレスチナ解放軍の徴集兵16人が、伝えられるところでは、アレッポ市近くで誘拐され殺された。どちらの事件の詳細も、闇に覆われたままだ。

政権の支援

パレスチナの党派すべてが、同盟を転じたわけでなかった。パレスチナ民衆の公式代表、パレスチナ解放機構は、ヤルムークに対する攻撃を非難したが、パレスチナの立場は、シリアに干渉しないことであると主張する。他の党派、ことさら、米国でテロリスト集団としてリストされるシリアで最大のパレスチナ組織、パレスチナ解放人民戦線-総司令部 (PFLP-GC) は、政権を支持する。

「PFLP-GCは、今通りをパトロールしているものたちに機関銃を配った」と、Hassanは語った。「彼らは、シリア治安部隊がデモンストレーションを抑圧するのを助ける。彼らは、襲撃を行ない人びとを逮捕して、後で彼らを諜報部門に渡す」。

政権の側につくことにより、PFLP-GCは、キャンプ内に緊張を増大させている。「ヤルムークの若者たちは、シリア人と並んで政権と戦いたいが、わたしたちの政治指導層は、立場をとることを拒絶する」と、ヤルムークの活動家、Jafraは語った。「彼らは、キャンプを護るためにそこにあると語るが、現実は、彼らが政権の命令を遂行していると、誰でも知っている。彼らは、わたしたちに対し、自身の党派を使用する」。

高められるパレスチナ関与のインパクトは、シリアのキャンプを越えて充分に達し得た。「多分、あるものは戦いに加わり、これに反してあるものは加わらず、パレスチナ人は分割されたままで、わたしたちは、彼らの多くが、国境に走るのを見るだろう」と、Schanzerは語った。

難民流出が、近隣のヨルダンとレバノンに、溢れ出る不安定を引き起こすかもしれないと、彼は主張した。レバノンのパレスチナ・キャンプは、知れわたるほどに不安定と看做され、ヨルダン人は、人口の80パーセントを占めるパレスチナ人に既に憤慨している。「ヨルダン人とレバノン人はいらいらしている」と、彼は語った。「当初、彼らの前途を心配するように見え、今、状況はますます複雑になっている」。

* 本名でない

原文:IRIN
posted by mizya at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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