Palestinian boy from Gaza - Photo by Andreas Lunde
母親を亡くしたばかりのガザに住む7歳の少年とヘブロンに住む父親との再会をイスラエル当局が許可しないとイスラエルのメディアが報じた。ガザ地区からヨルダン川西岸へのに移住の申請を取り扱うオフィスによると、少年は世話してくれる親族がガザにいる場合、ガザに留まらなければならないという。
イスラエルのマタン・ヴィルナイ副国防相は、「このようなケースを安易に反人道的と見なすべきではなく、家族の絆が、ユダヤ人やサマリア人の地域に居住を許されている人々(パレスチナ人)にとって移住の充分な理由にならない。」と発言している。
イスラエルの人権擁護団体は、この考えはパレスチナ人をヨルダン川西岸から永遠に遠ざけ、ガザに封じようとする方針の兆候であると指摘している。たとえ、家や家族がヨルダン川西岸にあったとしてもガザからヨルダン川西岸に移って家族が一つになることは許されないということである。
この新たな方針はガザ地区とヨルダン川西岸がひとつの地域であるというオスロ合意に違反するものだ。暫定的な合意によっても、パレスチナ人が自治権のある地域において、住む地域を選ぶ権利があるとしている。
ギシャ協会やDefense of the Individualセンターは、イスラエルの国防省規定はパレスチナ人がガザからヨルダン川西岸へ移住するより、外国人がパレスチナ自治区へ入植するほうが容易であることに着目した。イスラエルの市民はヨルダン川西岸に入植するにあたり、イスラエル政府から政府助成金、税金の優遇措置など多大な援助を受ける。多くのイスラエル人は経済的動機からヨルダン川西岸へ入植する。
今年初めのイスラエルのガザ攻撃で、殺された人々の83パーセントは一般人だった。313人の犠牲者は18才未満の子供たちだった。
イスラエル軍によるガザの継続的な包囲は、ガザの再建のための最低限の物資もないまま、子供たちを置き去りにしている。
Tuesday June 23, 2009 12:26 by Katherine Orwell - 1 of International Middle East Media Center Editorial Group
原文 The International Middle East Media Center