2009年11月11日
著名なパレスチナ人活動家で、非暴力の不買・脱資・制裁(BDS)運動の率直な提唱者、モハメド・オスマンが、最早、6週間近く、告訴もないままイスラエル軍刑務所に捕われている。
2009年9月22日、オスマン、34歳は、ヨルダンから被占領西岸の家に戻ろうとして、アレンビー入管で逮捕された。彼は、閣僚のひとり、大蔵大臣、クリスティン・ハルボルセンと会った、ノルウェーへの旅から戻るところだった。
9月の始め、ハルボルセン大蔵大臣は、イスラエル企業、Elbitから「倫理問題」でノルウェー資本を引き上げると発表した。Elbitは、無人航空機(ドゥローンとして一般に知られる)やイスラエル軍の他の技術同様、違法入植地のため、西岸のイスラエル分離壁の保安システムを提供する。多くの中東アナリストや人権団体によると、オスマンは、Elbitと関係を絶つノルウェーの決定に極めて重要な役割を演じた。
ノルウェーのElbitとの関係切断は、BDSキャンペーンの最近の成功の1つに過ぎない。イスラエルのダイヤモンド界の大立者、Lev Leviev率いる企業、不法なイスラエル入植地建設に関わるアフリカ-イスラエル・グループは、最近、投資家が引きあげたので、急落した。アフリカ-イスラエルの最近の衰退は、主にグローバルな景気失速のためだが、BDS活動家の注意喚起は、この会社や責任者との連携を、政治的に受け入れがたいものとした。アフリカ-イスラエルから距離をおいた中に、イギリス政府がある。3月に、イギリスは、この会社所有の建物に、テルアヴィヴ大使館を移す計画を中止した。
BDSキャンペーンへのイスラエルの応答が計られてきた。
9月6日、イスラエル日刊紙、Haaretzは、イスラエルがElbitからのノルウェーの資本引き上げのニュースへの控え目な外交応答を選んだと報じた。 しかしながら、イスラエルが、オスマンを拘留施設の1つに引き止め続けるからには、BDS運動で引き起こされた脅威が、西岸に現れているように見える。
中東アナリストで、今度出版される『In Your Eyes a Sandstorm』の著者、Arthur Nelsenは「オスマンの事例は、ことさら外国政府が聞く耳を持つ時、イスラエルの政治、保安生え抜きの間のBDS運動への恐れを示す」と言及する。
(後略)
全文:Ma'an News Agency
アーカイヴ:パレスチナBDS活動家の裁判なき拘留に反対するニューヨーク抗議行動(10月21日)