The Alternative Information Center (AIC)
要約:イスラエルへの学術ボイコットとパレスチナ領域占領における、イスラエル学術協会の共犯
パレスチナ領域のイスラエル占領に対する闘いの手段としての、ボイコット(不買)・ダイベストメント(脱資)・制裁(BDS)の考えは、第2次インティファーダに続き、そしてガザ回廊へのイスラエルの封鎖と攻撃以来、なお一層、数年で徐々に蓄積されてきた。最も政治的に能動的で人口に膾炙する傾向にある学術会員や学生なのだから、BDSキャンペーンの最先端におけるボイコットのひとつが、学術的ボイコットであるというのは、至極、当然だった。最初の公式の呼びかけの2002年、イスラエル・アカデミー組織に対する学術ボイコット・キャンペーンは、世界中の様々な大学や学界で、議論を巻き起こす問題となった。ボイコットの提唱者が、それを、占領に対する闘いの効果的手法と主張する一方、学術的ボイコットの合法性が、その効果を厳しすぎると信じるいくつかの左翼仲間によってさえ、議論されてきた。
(後略)
全文:The Alternative Information Center
イスラエルに対する学術的ボイコットを、わたしは支持する。シオニスト左派が反対する理由は、交流が断たれたなら、国際社会から圧力を受ける機会さえ失い、もっと状況は悪くなるだろう、といったことばに要約できると思うが、論理的説得力はない。占領から既に40年、その間の批判を学術界は知りながら何もしてこなかった。だから、非シオニスト左派のイスラエル・アカデミー会員さえ、学術ボイコット支持を表明せざるを得ないところまで追いつめられている。つまり学術界内部から影響力を行使する可能性など皆無なのだ。そして、イスラエル学術界は、そのような非シオニスト左派を大学から追い出すことで応えているのだから、「表現の自由」さえ残っていないと言っていい。何故逡巡が必要だろう。
アーカイヴ:イスラエル大学のパレスチナ人学生は学術ボイコットを支持(11月14日)