すべての兆候が、隣接するユダヤ人入植地のひとつの過激派入植者らによる、ナブルスに近い、ヤスーフのモスクへの放火事件は、領域の警察機関への即座の目覚ましコールであるべきだ。非難のことばと、大統領、首相、国防大臣を含む、ほとんどすべての方面から声に出された、責任があるものを捕らえる約束だけでは、充分でない。今や、行動の時なのだ。
モスクの火災は、長く、危険で、卑劣な、彼ら自身が「正札」と看做した、入植者の行為の、鎖の輪である。あたかも、ユダヤ人民の歴史の中の暗い時期、群衆が当局への憤怒をユダヤ人に発散した時のように、今、入植者らは、建設凍結政策への彼らの憤怒を、無力なパレスチナ隣人に発散している。野、車、家さえ放火される一方、何百本ものオリーヴの樹が、引き抜かれ、燃やされてきた - ここ何週間かのすべて腐ったりんごたち。
警察とイスラエル国防軍は、それに対していかなる偽りない行動も取らずに、暗く険悪な波に直面した。捜査官チームは、現場に急派され、供述もとられたが、しかし殆ど逮捕されなかった。領域の住民 - ユダヤ人同様パレスチナ人も - を護ることがその仕事である、イスラエル国防軍もまた、ほとんど何もしなかった。これは、仮に警察とイスラエル国防軍が即座に応じないなら、ヤフースで燃やされた聖典は単に端緒かもしれないと示すように思える。
嫌疑の濃い容疑者リストは、短く、よく知られている。印刷時現在、誰も逮捕されていない事実が懸念される。加害者が逮捕される前の時間が過ぎるほど、さらに大きく、さらに危険に、彼らはおのが悪行を続け、パレスチナ人の報復行為で、西岸の相対的平穏の優勢も終わることになろう。次にはもちろん、保安部隊は、外出禁止令や逮捕といった、はるかに強い対策を実施し、即座に容易に、犯人を見つけるだろう。
警察機関は、領域で巨大な火を燃え上がらすと脅す者たちを止めるため、即座に、明確に、容赦せず応じなければならない。今は「正札」政策に代価を負わす時なのだ。
原文:Haaretz.com
アーカイヴ:西岸のモスクに放火(12月14日)