ロリー・マッカーシー
guardian.co.uk
2010年1月10日日曜日
エルサレムのアミル・ニザル・ズアビ
写真:Gali Tibbon
それは60年前だったが、戦争の降灰は続く。数カ月前、ひとつの急速な反乱、右翼のイスラエル党派が、パレスチナ人に、1948年のナクバ、彼らの災厄(しかし、イスラエル人が彼らの独立闘争の絶頂、その国家創設を歓呼する)の記念を禁止する法案を導入しようとした。結局、法はおそらく薄められるだろうが、原理は幅広く支持されているように見える。ほとんどのイスラエル人に関する限り、彼らは、1948年に勝利し、パレスチナ人は負け、そして歴史は動いた。もちろん、動かなかったことを除いて。
来週、見逃せない新たな演劇が、ロンドンのヤング・ヴィックで始まり、戦争を民衆の詮索に戻す不安にする物語の突進を約束する。33歳の、この脚本家で演出家のアミル・ニザル・ズアビは、戻ることなく、いかに何十万人ものパレスチナ人がその家から引きはがされたかの物語が脳裏を去らないナクバの物語で育ったパレスチナ人の世代だ。「わたしたちは、すべてにひそかな仲間としてそれを持っている」と、ズアビは語る。「わたしたち2人が、座ってコーヒーを飲む時、3人目はミスター・ナクバだろう」。
ズアビは、イスラエル内に住む多くのパレスチナ住民がいる、そして、破壊された村々を含む、1948年戦争の跡が周り中にある、ガリラヤのナザレで育った。破壊された村の1つはバイッサムーン、小さなパレスチナ・コミュニティだった。ズアビが、彼の演劇、2人の兄弟、不運な恋、戦争で引き起こされた混乱と悲劇を語る『わたしはユースフ、これは弟』の舞台としたのがこの村である。
演劇は、作り話の重なりをこそぎ落とす個人的調査として始まったとズアビは語る。「人びとはなぜ離れると決めたのか? あるいは、彼らは離れると決めたのか? あなたは何をしたのか?」イスラエルに住むズアビは、物語が「口をつぐませられた」と知った:「根源的罪なので、それは大いなるタブーである。それはここでのすべての問題の母親だ。彼らは、それについて話したくない」。
(後略:長いので)
全文:guardian.co.uk
アーカイヴ:イスラエルがアラビア語教科書から1948年「ナクバ」を削除(2009年07月24日)