Ynet
2010年01月28日
ベン-グリオン大学研究者により、来月提出される博士論文によると、イスラエルは、建国後の何年間かに、何万冊ものパレスチナの書籍を強奪し破壊した。
木曜日に、アルジャジーラのウェブサイトで発表された研究者とのインタヴュで、彼は、イスラエルが「国のユダヤ化」計画と、アラブ住民を彼らの国と文化から切り離す枠組みで、パレスチナの書籍を破壊したと、主張した。
博士論文によると、イスラエル当局は、エルサレム、ヤーファ、ハイファ、サフェド、およびアラブ人が住んできた他の町々の何万冊ものアラブ書籍を集めた。 イスラエル当局は、書籍の半分を配り続けた(? hand out 原文参照)一方、別の半分を「軍事的脅威」と看做し破壊した、と研究者は語った。
アルジャジーラのインタヴュで、研究者は、イスラエルのアーカイブに基づくと、イスラエル国防軍が、「ナクバ」で追放されたパレスチナ人の家屋から書籍を強奪し、それらを当局に引き渡したと主張した。国は、ヤーファと他の町々に、それら書籍の図書館設立に移ったと、彼は語った。
「文化の大虐殺」
研究者は、彼が持っている資料によると、イスラエルは1958年に、それらが無益で国家を脅かすとの主張で、2万7000冊の書籍を破壊したとアルジャジーラに語った。当局は、その殆どが教科書の書籍を、製紙工場に売ったと、彼は語った。
「これは、図書館や博物館で盗まれた品目が保護された、ヨーロッパ植民地主義より酷い仕方で企てられた文化の大虐殺だった」と、研究者は告発した。
彼は、いくつかの書籍は、他のものが、エルサレムのヘブライ大学図書館に移される一方、割引値段でアラブの学校に売られたと付け加えた。
研究者は、およそ6,000冊のパレスチナの書籍が、現在、ヘブライ大学の国立図書館で利用可能と見積もった。しかしながら彼は、他の多くのアラビア語、英語、フランス語の書籍が記録されなかったと主張し、それらの殆どは、図書館の倉庫に維持され、近づくこともできないと訴えた。
原文:Ynet news.com
盗んだ土地に建国されたイスラエルはどう見てもイミテーション国家だから、古代ヘブライ語を蘇らせたといえども、「厩」を「ガレージ」に充ててみたところで、現代語としてはそれで間に合う筈もなく、アラビア語から盗用し、文化もまたしかり。パレスチナ人を虐殺し、500を超える村々を破壊し、未だに虐殺と破壊を続けているのだから、書籍を破壊したと知っても「さもありなん」と思うばかり、いや、破壊を免れた書籍があってよかった、まあ、返却を思いつく国家ではないとしても。
と、言う訳で、アーカイヴは、やはり盗まれた「死海文書」。
アーカイヴ:カナダで開催される「死海文書」展(2009年04月14日)