2010年02月11日
月曜日以来、エルサレム唯一のパレスチナ難民キャンプ、シュアファト・キャンプで、継続中のハラスメントと抑圧が、イスラエル警察と国境警察により、行われてきた。
地元筋と、キャンプに常駐するイタリア協会、Vento di Terraによると、ジープに分乗した何十人ものイスラエル警察と国境警察軍が、月曜日と水曜日、シュアファトに侵入し、パレスチナ住民の資産を損傷させ、各戸ごとの捜索を行った。重装備軍事プレゼンスは、キャンプへのすべての入り口に配備された。イスラエル当局は、襲撃が、税金を支払っていなかった人びとを逮捕する目的と主張した。警察が、人びとを追い散らすため、ゴム弾と音響手榴弾を使い始めると、若い住民とイスラエル兵士らの間で暴力的衝突が起こった。およそ80人のパレスチナ人が逮捕された。
火曜日、2人のティーンエイジャー、アフマド・アルハワス(14歳)と、ナセル・アブ・アサブ(15歳)が、エルサレム日刊紙、アルクッズのジャーナリスト3人同様、負傷した。
写真はすべて、シュアファト・キャンプのアルクッズ協会代表、サリーム・アナティによる。
原文と画像12枚:Palestine Monitor
ニッポンはイスラエルに似ているとしばしば思う。近隣諸国に対する差別感といったらいいだろうか。ともかくもニッポンは占領地からは撤退させられたというか、逃げ帰ってきた。引き換えイスラエルは、パレスチナ人を虐殺するか追放して土地を奪い、その土地に建国して、国連のパレスチナ人への賠償金支払い勧告に応じることなく、土地を奪われて難民となったパレスチナ人、それも西岸と同じ、被占領東エルサレムの難民キャンプに住むパレスチナ人から税金を取り立てようとするあくどさに絶句してしまう。泥棒に追い銭の裏返し、盗んだ人からなお盗む。
税金を支払えない人は、この時勢、ニッポンにも少なくないと思うけれど、税務署ならぬ重装備の警察が銃を構えて逮捕に乗り込んでくる、といったことは、まだ、ニッポンではないと思う。ともかくも、今のところ。
ラベル:東エルサレム シュアファト難民キャンプ