2010年10月31日

ヨルダン渓谷入植地の児童労働

Dorien Vanden Boer
Palestine Monitor
2010年10月30日

毎日午前5時、ナビールは起きて、仕事に行く。彼は徒歩で家を出て、トメル違法入植地への途中、友達や10歳ほどの幼い同僚に加わる。彼は13歳で、ヨルダン渓谷の村、アル-ファッサイルに住んでいる。ナビールに他の選択肢はない。

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トメル入植地に向かう子どもたち
写真:Stop the Wall

 児童労働は、ヨルダン渓谷の深刻な問題だ。パレスチナ中央統計局は、2008年、パレスチナ領域で最も高い集中をみせた、そこで働く5歳から17歳までの子どもたち7,000人以上を見いだした。その数は、以来上昇している。

 統計は、子どもたちの多くが、入植地で密かに働くデータがないので、完全な物語を語らない。情報不足は、変化に作用する意志が存在したとしても、政治的レベルで問題に対処するのを困難にする。

 パレスチナでの労働者の法定年齢は、最近、14歳から16歳に引き上げられたが、この変化は、現場で実現していない。入植者らは、公的被雇用者の地位も権利もない未成年者との直接契約を持たないために、下請契約者を通して採用することにより、この法を回避する。それにも拘らず、入植者らは、子どもたちが、彼らの畑で働いているのを百も承知なのだ。

(略)

全文:uruknet.info

 パレスチナから土地を奪い水を奪い、その強奪した土地に入植地を建設し、強奪した水で農業を営み、奪われたパレスチナ人のなりわいを潰しておいて、法定賃金に遠く及ばない「はした金」で労働を課すなど、ただのギャング集団。そのギャングの親分はさしずめネタニアフ首相ということになるけれど、入植地建設停止の国際的圧力に、「入植地建設は和平交渉の結果に影響しない」ばかり繰り返している。
 またしてもヤコヴ・ラブキン教授、「たとえば、あなたと私が、1枚のピザを分け合う交渉をしているとしましょう。交渉のまっ最中に、私はそのピザを食べ続けている。あなたの取り分は、ほとんど残らない。今は、ちょうどそんな状況です。」NHKのインタヴュに応えて。
 入植地建設こそが「ピザを食べ続ける」行為、パレスチナの土地を強奪した上にすべての入植地は建設されているのだから。ネタニアフは、「ピザを食べ続けているからといって、分け合う交渉の結果に影響しない」と言っているに等しい。誰が信じる?
posted by mizya at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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