被占領西岸中のパレスチナ農夫何十万人もが、オリーヴ収穫に集まっている。
多くの農夫にとり、ことさら彼らがイスラエルで働くことを妨げられる現在、オリーヴは彼らの主要な収入源である。
しかし近年、毎年のオリーヴ収穫は土地の闘争となってきた。
パレスチナ農夫たちは、彼らの畑が、彼らから生計を奪い、彼らの土地から彼らを追い出したいと欲し、土地は自分たちのものと主張するユダヤ人入植者らに攻撃されていると語る。
ユダヤ人入植地、タルモンのスポークスマンは、BBCに、畑にもたらされた損害は「我々共同体の方法でない」と語った。
ルパート・ウィングフィールド-ヘイズが報告する。
原文とヴィデオ(2分40秒):BBC NEWS
気まぐれのニュース解説(パレスチナ問題に馴染みない方々に):
BBCは受信料で運営されるイギリスの放送局、ニッポンのNHKのようなもの。その「偏向」に注意しなければならない。例えば「ことさら彼らがイスラエルで働くことを妨げられる現在」とあると、読むひとは、パレスチナには産業などなく、イスラエルに「出稼ぎ」して生計を立てていた、と、解釈するかもしれない。1948年、イスラエル建国前、もちろんイスラエルなどなかったのだから、イスラエルへの「出稼ぎ」はあり得ないし、1967年の第三次中東戦争まで、ヨルダン川西岸はヨルダンに併合され、国交がなかったから、やはり「出稼ぎ」はあり得なかった。イスラエル建国で、土地を失い、難民となって西岸難民キャンプに住むことになった人びとの出稼ぎ先の多くは湾岸の産油国だった。1967年以降、イスラエルが西岸を占領し、土地強奪を開始した。占領者による占領地の土地強奪を禁じたジュネーヴ条約に違反する。イスラエルは、土地を奪っておきながら、土地を失った人びとを安価な労働力として利用してきた一方、時々の政策により、イスラエル領内での労働許可を発行したり奪ったりすることで、支配権を強めてきた。
とはいえ、ヴィデオにおさめられた映像は、文章よりははるかに真実を映し出す。
アーカイヴ:BBCにご用心(01月24日)