アムネスティ・インタナショナルは、ハイファの知られる運動家に、今日早く、9年の投獄と、執行猶予つき追加1年が与えられた後、パレスチナ人権活動家たちへのハラスメントを終わらせるようイスラエル当局に促した。
長年のパレスチナ活動家、アミール・マフールは、裁判での司法取引後、イスラエルの敵との接触やスパイ活動など様々な訴因で有罪を宣告された。彼は元来、終身刑になり得る「戦時における敵幇助」のより深刻な犯罪で告発されたが、彼が司法取引に同意し、検察当局により外された。
「アミール・マフール投獄は、非常に不安にする展開で、わたしたちはできる限り早く、判決の詳細を調査するだろう」と、アムネスティ・インタナショナル中東・北アフリカ次長、フィリップ・ルターは語った。
「アミール・マフールは、イスラエルのパレスチナ人とイスラエル占領下で生きるパレスチナ人を代表しての人権活動で、よく知られている。わたしたちは、これが彼の投獄の基本的理由の可能性を恐れている」。
「わたしたちはまた、昨年5月6日未明、警察がハイファの彼の住居に押し入っての逮捕に続き、彼の逮捕後12日間、弁護士との接見が許可されなかった事実により、また、この間に事例に関するメディア報道を禁止した箝口令により、彼が拷問され、さもなければ虐待されたとの申し立てを非常に懸念する」。
イスラエル刑法下、例え、情報が「敵のスパイ」に伝えられたと公的に知られており、情報を伝えることで危害を加える意図がなくても、人びとは「スパイ活動」で告発され得る。
検察当局は、アミール・マフールが接触のあったヨルダン市民社会活動家がヒズボッラのスパイであり、彼がこの人に軍事基地と公安業務司令事務所の位置情報を与えたと主張した。
アミール・マフールの有罪と判決が基づいた自白は、この声明が強要の下なされ、尋問の間拷問されたとの主張にも拘らず、裁判所により証拠として認められた。また、アミール・マフールにより伝えられたとされる情報は、公然と入手できるように見える。
アミール・マフール判決は、人権活動家たちが、イスラエルと被占領パレスチナ領域での人権抑圧に対し、彼らが報告し反対運動するので、イスラエルの拡大する圧力を受け、政府やクネセトメンバーの幾人かにより「反イスラエル」で愛国心がないと非難される時に現れた。
アミール・マフールは、ハイファ拠点の、協会基盤-アラブ社会同盟、Ittijahの所長である。
原文:Amnesty International
アーカイヴ:アムネスティ:イスラエルは人権活動家へのハラスメントを停止すべき(2010年05月15日)