わたしは、イスラエルへの学術・文化ボイコット・キャンペーンを支持する日本の美術家です。アジアの表現者のひとりとして、アジアの表現者のひとりであるあなたが、アジアを蹂躙するイスラエルにより、アジアから奪った都市、エイラトで開催される音楽祭に参加すると知り、衝撃を受けています。
イギリスの著名な映画監督、ケン・ローチは、イギリスでのイスラエルボイコット運動に支持を表明して、政治家たちは何もできないだろう、だからこれは市民社会の役割なのだと語りました。
ピンクフロイドのロジャー・ウォターズも、イスラエルボイコット推奨者のひとりです。2009年末、彼が、ガザ自由行進に参加するため世界中から集まった人びとに宛てたメッセージは心を打ちます。以下はその抜粋で、末尾に記したURLで、英語での全文を読むことができます:
わたしはロジャー・ウォターズ、米国に住むイギリス人ミュージシャンです。 わたしは、エジプトに集まり、ガザ自由行進を準備している、世界中の異なる42の国からの1360人の男女への、わたしの大いなる賞賛と連帯を表明するため書いています。わたしたちはみな、1年前にガザの人びとになされた、イスラエル軍隊による、がく然とする悪質な攻撃と、続く違法な封鎖を見ました。(中略)
(中略) 中東のすべてのオイルをもってしても、ひとりの子どもの命に値しません。ですから、行進するみなさんに、わたしは脱帽します。みなさんがなさることは、勇敢で気高く、目的地に到達したなら、どうかわたしたちパレスチナの兄弟姉妹に、伝えてください:ここに、獄舎の壁を越えて、共に連帯する何十万人もがいると。今日の何十万人は、明日、数百万人となり、すぐに、何億人に。 わたしたちは圧倒するでしょう。
ロジャー・ウォターズ
http://www.intifada-palestine.com/2009/12/roger-waters-of-pink-floyd-has-sent-the-gaza-freedom-marchers-a-message-of-goodwill/
彼がメッセージで予言したように、わたしたちの陣営は拡大しており、イスラエルでのコンサートをボイコットするミュージシャンも拡大しています。まして、この音楽祭が、第四次ジュネーヴ条約に反して、ヨルダン川西岸入植地に居を構えるアヴィグドール・リーバーマンが大臣を務めるイスラエル外務省の後援となれば、ボイコットを躊躇する理由は見あたりません。
イスラエルのプロパガンダイヴェントに参加した後で、キャリアに汚点を残したと気づいても遅いのです。負のキャリアひとつは正のキャリアひとつで帳消しにすることはできません。正のキャリアを十集めても百集めても、負のキャリひとつを拭い去ることはできない、それほど重いのです。ボイコット運動が望むことはささやかです。占領の終結、入植地からの撤退、難民の帰還権の尊重、どれも国連決議が定めることばかりです。イスラエルがこれらの国連決議を受け入れたなら、あなたがイスラエルでのコンサートをキャンセルすべき理由はなくなります。それまでイスラエルでのコンサートを控えるよう望みます。
(署名:boycottil掲載にあたり省略)
とりあえず、上記の書簡を、Hiromi official websiteに記す日本での連絡先らしいヤマハ・ミュージックの下記メールアドレスに送った。
E-mail:yoichi_okamoto@gmx.yamaha.com
official siteにJapaneseとあるのに気づいてクリックすると「上原ひろみ」とあった。「Hiromi」で書簡を送ってしまったから、後の祭りだけれど。