ジェニン、2011年3月27日、(WAFA) - 生後1日のパレスチナの赤ん坊は、西岸北部、ジェニン北西の村、バルタア・アッシャルキーヤの検問所に配備されたイスラエル軍により調べられ、エックス線探知機を通るよう強制された。
赤ん坊の父親、モハマド・オムラは、誕生の1日後、彼の車で病院から戻る妻と新生児に付き添っていたが、検問所で雨の中、1時間以上引き止められた。
オムラは「妻が息子ウダイを生んだ僅か1日後、病院から戻る途中、わたしたちは、1時間以上、Yabad町近くのDotan検問所に引き止められた。わたしは、妻と赤ん坊の状態について兵士らに知らせたが、わたしたちが前もってイスラエルの地域調整事務所 (DCO) と調整したという事実にも拘らず、彼らは、理由もなしにわたしたちを引き止めると主張した」と語った。
「イスラエル兵士らは、エックス線探知装置に通して赤ん坊を調べると主張した」と、彼は付け加えた。「わたしははじめ、彼の生命への恐怖で彼らの要求を拒絶したが、彼らが、妻や子どもの健康など全く気にせず、そこに朝までわたしたちを引き止めると知っていたので、同意せざるを得なかった」。
「エックス線装置に赤ん坊を通して置いた後、彼らはわたしたちを寒くて雨の野外に置いた。前日、帝王切開を受けたにも拘らず、妻は、調査のため車を離れるよう強制された。彼女もまた、わたしたちが通ることが許される前、半時間引き止められた」と、彼は続けた。
ジェニンの西、30kmの村、バルタア・アッシャルキーヤは、分離壁により、西岸から完全に孤立する。その結果、住民は、村に入るにしても出るにしても、特別なイスラエルの許可証を必要とし、それも午前7時から午後9時までのみだ。住民と最も近い親類だけが、許可証を与えられる。
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全文:uruknet.info
生後1日の赤児に放射能を照射する。まさに目的なき放射能照射に曝されている、わたしたちニッポンジンにとって微妙な問題だ。
東京電力は、原子炉について何も知ってはいなかった、いわば素人と、今回の原発事故は暴露したわけだが、そのような素人集団に原発を許可した政府の責任もまた問われなければならない。東京電力がすべき賠償に、わたしたちの税金を注ぎ込むというならば政府はまず、わたしたちの意志、原発政策の賛否を問うべきだ。膨大な被害を受けた宮城県、女川にも東北電力の原発があり「未曾有(マグニチュードは8.4、9.0は東京電力の原発事故を受けて故意につくり出した数値らしい)」の震災にも拘らず、とりあえず持ちこたえ、報道によれば被災者の避難場所となっているらしい。東京電力は計画停電で、都心を除いたものの被災地を含めたが、東北電力は計画停電の発表に際し、被災地を除くとした。原発の撤廃を望んでいるのだから、比較は無意味だけれど、東京電力はやはり原発以前の問題、企業としての資質に欠けると思わざるを得ない。