2011年07月30日

イスラエル・ブルドーザが「アルバダウィ」に限りなくにじり寄る

R. TAYLOR
2011年07月28日

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昨日、壁で覆われるベツレヘムの西の村、アルワラジャで、人びとが村の土地の破壊に反対する抗議行動をして、より多くの逮捕者をだした。Mazin Qumsiyeh博士は、シリーン・アル-アラジュやイスラエル人反-占領活動家5人がそうだったように、またしてもイスラエル兵士らに逮捕された(3度目となる)。

ニュースは十分悪いが、逮捕されたものたちは、疑いなく生き残るだろう。 同じことが、村の最も古い住人、アルバダウィの真実とはならないかもしれない。アルバダウィは、すばらしい5000年のオリーヴ樹で、おそらく世界最古のものだ。それは壁の通り道に立ちそして、パレスチナニュースソースの報道によれば、イスラエルのブルドーザが、間近ににじり寄っている。恐れは、この樹木が、他の多くと共に破壊されるだろうことだ。

(略)

全文:Mondoweiss

 写真を見ると、このオリーヴ樹は株立ちに見えるけれど、一本の樹、年老いて空洞になった太い幹の中から新たな幹が立ち上がり、根は一本のオリーヴ樹だ。「アルバダウィ」と名付けられ、5000年も生きたのだから、神話に彩られている。

「占領に反対する芸術家たち」(以後AAO)は、「オリーヴの樹キャンペーン」をパレスチナYWCAと共同主催する東エルサレムYMCAから協力の要請を受け、2004年10月、パレスチナに赴き、ワークショップを開催、オリーヴ林やその破壊の後に建設されたいわゆる「分離壁」、アパルトヘイト・ウォールを取材してまいりました。

 上記は、パレスチナのオリーヴをテーマにした国際展の最初を、2006年、東京で開催した時の挨拶文の書き出しだけれど、そうか、もう7年前のことなのだと、解決よりはむしろ悪化を辿るパレスチナ問題を前にして、時間ばかりが素早く過ぎ去る空虚に囚われる。いえ、そうではなくて、2004年10月のオリーヴの取材で、世界各地からパレスチナに集まったAAOは、この「アルバダウィ」の根元に車座になって、アラブパンとピクルスで昼食を取った、アルバダウィに抱かれてピクニックしたのだった。いえ、スケッチしたり、ヴィデオカメラを回したり、取材したのだった。
 このオリーヴが記憶する5000年は限りなく長い。

 イスラエルは、パレスチナの文化をことごとく破壊してきた。破壊し尽くすことで、そこがイスラエルになるとでもいうように。しかし、これが逆だったならどうだろう。イスラエルがモスクを破壊するように、パレスチナがシナゴーグを破壊したなら。世界は、残忍極まりない反-ユダヤ主義的行為としてして罵るだろう。しかし、イスラエルの破壊に関しては、俯いたまま、頑に沈黙を守っている。
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