2011年09月28日水曜
2007年のある日、イスラエル国境警官らは、エルサレムのすぐ北、アナタ村を襲い、彼らに投石した子どものグループにゴム(皮膜:訳注)弾発砲を開始した。イスラエルの弾丸ひとつが、アビル・アラミンという名の10歳のパレスチナ少女の頭蓋に着弾し、頭の後部をもぎ取り、彼女を殺した。アラミンは、対立の両派の元闘士間の対話を促進する集団、「平和の闘士たち」を率いる、バッサム・アラミンという著名なパレスチナ活動家の娘だった。小さな少女の死は、世界中にヘッドライン(ニュース表題)を発生させ、国際的憤慨を招いた。
イスラエル政府は、ダメージ・コントロール・モードに入り、アラミンの死に関するいかなる犯罪も否定し、彼女は石で頭を打たれたと、証拠なしに主張した。
一方、親-イスラエルのメディア監視グループ、CAMERAは、アラミンの死を取り巻く騒動は、反-イスラエルの見解をあおる策略で、国境警察が彼女を殺したと示唆するメディア報道すべてが、絶対的に誤りだったと主張した。CAMERAは「ゴム(皮膜:訳注)弾を発砲するイスラエル国境警察に対立して(初期報道通り)、投石のパレスチナ人たちが、アラミンの死に非常に十分責任を負ったかもしれない」と宣言した。CAMERAの編集員らは、Haaretz記者、Danny Rubinsteinに、「イスラエル国境警察は必ずしも責任がない」と特筆することにより、彼の殺戮に関する報道を「明確にする」ことを要求した。
イスラエル国の病理学者は、彼らの検査の支払いを彼女の家族に強いて、アラミンの検死を行なうことを拒絶したが、それは、彼女がゴム弾により撃たれたことを証明した。警官が、アラミンを撃ったかもしれないと証言したにも拘らず、イスラエル最高裁判所は、彼と同僚を公判を付すようにとの家族の要求を拒絶した。体裁繕いは、イスラエル裁判所が、幼い少女の殺害で国境警察の有罪を認め、アラミンの家族に損害賠償、432,000ドルを支払うよう命じた今週まで続いた。
隠ぺいは解けたが、CAMERAはまだその根拠のない主張を訂正していない。グループ編集員らが、想像の虚偽についてメディアに文句を言うのはそのようにいつものことだが、彼らは自らの偽りの主張を、ことさら小さな少女の殺害を体裁繕いしたそれらを正す要求に答えることを気にしなかった。CAMERAの電話番号はこちら:(617)789-3672
更新:CAMERAは、アラミン殺害の彼らのオリジナル記事に、極端に守勢で、知的に歪められた半-説明を掲載した。
原文:alakhbar