ヘブロン (Ma'an) -- 武装したイスラエル入植者らが、西岸南部、ヘブロンの南の羊飼いたちから、羊150頭を強奪したと、民衆委員会指導者は語った。
民衆委員会事務局長、アズミ・ソユーヒは、Ma'anに、アッダヒリーヤの東の入植地、Shimaの居住者たちが、ファリス・サマムラ所有の羊を盗んだと伝えた。
彼らは、羊飼い何人かを攻撃し、その領域に再び来るなら撃つと脅した後、羊をShima入植地に持っていったと、地域職員は語った。
一方、同じ入植地の他の居住者らが、ムーサ・サマムラ所有のオリーヴ樹10本を切り倒したと、ソユーヒは語り、入植者らが、木曜日、同じ現場で樹木45本を破壊したと付け加えた。
ソユーヒは、地元住民が、パレスチナ自治政府農務省南ヘブロン事務所所長、マジディ・アムルの参加を得て、羊の窃盗に抗議する集会を開催したと語った。
国際・イスラエル活動家たちが、集会に参加し、羊が盗まれたエリアに座り込みし、パレスチナ旗を振り、反-入植スローガンを繰り返した。抗議者たちは、その領域に入植者らにより敷設された水パイプラインを傷つけた(土地を盗むために入植者らは何を栽培するつもりだったのだろう - mizya)。
イスラエル警察と民事行政職員らが到着し、赤十字代表が介入した後、羊が解放されたとソユーヒは語った。
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全文:Ma'an News Agency
赤十字代表の介入がなければ、「イスラエル警察と民事行政職員」が到着しただけでは羊は返ってこなかっただろう。被占領領域でこのような場合、逮捕されるのは加害者でなく被害者だ。
先週、「報道ステーション」で「パレスチナのパレスチナとイスラエルを取材してきた」と、西岸の難民キャンプと入植地の映像を放映していた。難民キャンプの貧しさ、打って変わって入植地の縫製工場とそこで労働するパレスチナ人たち。入植地に依存して生きるパレスチナ人たち、と、視聴者の目には映ったのではないかと思う。その取材に決定的に欠けていたのは、入植地が、パレスチナ人からの強奪で建設されていることだ。にも拘らずご丁寧に、「我々がやって来たのでパレスチナ人たちも文化的になってきた」との、入植地に移り住んで30年ほどになるという入植者の、使い古されて垢染みた言葉を紹介していた。報道するなら問題を掘り下げて欲しいし、表面的報道しかできないなら、報道しない方がいい、と、わたしは思う。
入植者らの文化というのは「盗み」の文化なのだ。