2011年11月19日
IPS - 国際原子力機関 (IAEA) の元検査官は、イランが、核兵器成分を試験するため爆発房を建設し、模擬核爆発を行なったとの主たる新主張を拒絶した。
ニュース報道でVyacheslav Danilenkoと名指される外国人科学者が、申し立ての抑制房建設に関わってきたとするIAEAの主張は、金曜日放送のRadio Free Europeとのインタヴュで、Danilenko自身により、今や確固と否定された。
IAEAによる最新報告は、イランが、2000年、Parchin軍事複合施設に - 核兵器模擬爆発を意味する -「流体力学実験を遂行する大きな爆発格納容器」を建設したと「加盟国による提供情報」を引用した。
報告は、同複合施設に収容された「70キログラムまでの高性能爆薬の爆発を制御するよう設計された」「大規模円筒物体」を「確認した」と述べた。爆発物の量は、核兵器誘因の爆発システムを試験するのに「適切」と、それ(IAEA報告)は述べた。
しかし、元IAEA検査官、ロバート・ケリーは、機関による、「高度に誤解させる」ようなそうした制御房に関する主張を非難した。
イラクのIAEA武器検察官チーフだった、また現在、ストックホルム国際平和研究所上級特別研究員の核技術者、ケリーは、Real News Networkとのインタヴュで、IAEAにより主張される、70kgの爆発物を制御するよう設計された円筒房は、IAEAの主張に反して、核兵器設計の流体力学試験に使用できないと指摘した。
流体力学実験における核兵器模擬爆発に言及して、「この容器で制御されうるよりはるかに多くの爆発物が、爆弾にはある」とケリーは語った。
ケリーはまた、いずれの場合にも、流体力学試験が、建物内の容器の中でなされることはないだろうと述べた。「容器内で流体力学爆発をするなど狂っている」と彼は語った。「それをする理由はない。それらは、屋外の発射台でなされる」。
ケリーは、申し立ての円筒房が、イランの武器計画の新証拠とのIAEAの主張を拒絶した。「わたしたちは、実際、全く重要でないのに、この容器が重要だと信じるよう牛耳られてきた」とケリーは語った。
IAEA報告と氏名を隠した「外交官」が、メディアでDanilenkoと身元特定された「元ソ連核兵器科学者」が、Parchinで申し立ての格納容器建設を支援したと仄めかした。
しかし、それら主張は、イランでのDanilenkoの仕事に関する既に記録された事実同様、互いと矛盾する。
(略:長い、Danilenkoはナノダイアモンドの専門家だけれど核に関する知識は持ち合わせがない、といったこと)
全文:Dissident Voice
Danilenkoの物語は、ウクライナで誘拐されたディラル・アブ・シシの物語に重なる。どちらも捏造された物語なのだ。あまりに似ているので、Danilenkoの物語もイスラエルの捏造によるものかしら、と思ってしまう。イスラエルはIAEA加盟国ではないけれど、「加盟国による提供情報」に「」括弧が付されているところを見ると、そもそもが「怪しい」情報な訳だから。
ニッポンジンのアマノがIAEAトップに据えられて、嬉々として米国に「ご奉仕」しているのだから、とても見るに耐えない。騙されてイラク戦争を支持した米国市民は、またしても同じ手で騙されてイラン戦争を支持するのだろうか。あるいは、1パーセントだけが金を握り、残りの99パーセントがそのお溢れにありつくことはなく、戦争に駆り出されて死亡するか負傷するか、帰国してもありつける職業もないまま放り出されるとイラク戦争で学習して反対するのだろうか。
それにしても、既に解放されたイスラエル兵士捕虜、シャーリトの情報を持っているとして、ウクライナから拉致されたアブ・シシは、今、どうなっているのだろう。
アーカイヴ:ウクライナ紙が拉致のパレスチナ人に関するイスラエルの主張を退ける(04月09日)