2011年12月13日

イスラエルがまたしても非武装パレスチナ抗議者殺戮

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催涙ガスキャニスターで致命的に撃たれる直前のムスタファ・タミミ、左側の赤円 (Haim Scwarczenberg)

28歳のナビ・サレ住人、ムスタファ・タミミは、パトロール車輌の後部から、イスラエル国防軍兵士により発砲された催涙ガスキャニスタに近距離で頭を致命的に撃たれた。ムスタファが撃たれる直前を、この写真で見ることができる。民衆闘争調整委員会による提供の写真の元来のキャプションは、30フィート(9メートル)から発砲されたと告げる。彼らが使用する高速度武器使用により、その距離で誰かを殺すのはいとも簡単だ。この状況での、この武器の発砲目的が、催涙ガスが通常使用される群衆コントロールと全く関係ないことは言うまでもない。むしろ抗議者の頭への発砲の目的は、殺戮の計画的行為だ:

軍自身の発砲規則への完全無視で、兵士らはしばしば、抗議者集団あるいは個人に、催涙ガス弾を直接発砲する。ゴム皮膜(金属)弾は、日常的に、抗議者たちに無差別に短距離から発砲される。イスラエル軍はまた、2009年4月、ビリン村地区でバッシム・アブラフマの死を引き起こし、また同年3月、ニリンでアメリカ人抗議者、トリスタン・アンダーソンに重傷をもたらした後、それらが使用禁止を宣言された事実にも拘らず、ナビ・サレでの高速度催涙ガス弾の使用を再開した。

ここで、この特定の村でのデモンストレーションの背景の歴史を少し:(略)

イスラエル国防軍PR広報係は、申し立てによると、彼がポケットに(投石)パチンコを持っていたので、タミミ殺害が正当化されるとツイッターに投稿している。これは、仮にイスラエル国防軍が信じられるということであれば(常にリスキーな条件提示ではある)彼のポケットにであって、パチンコを手にしてさえいなかったダヴィデに、高速度致命射弾を発砲するゴリアテだ。(略)イスラエル国防軍はまた、死んだ男の姉妹と父親が、彼の死ぬ前、病院に彼を訪ねるのを妨げた。

タミミは、B'Tselemによると、そのような非-暴力抗議で、過去8年で殺された20人目のパレスチナ人だ。

わたしは言いたくないが、この殺戮とBarak Raz指揮官の無情な返答は、少なくともこの悲劇での行為が典型ならば、イスラエルが、その魂に於けるだけでなくその存在に於いて、戦いに敗北していると示す。冷酷に殺戮する国家は、徐々にその存在理由を失う。おそらくユダヤ市民の目にでなく、しかし殆ど確かに世界の目に。そして、イスラエルは、世界のすべての国家の対辺で、自らを見出す余裕もない。それは、このような殺戮によるだろう。

全文:Tikun Olam

先行記事:「パレスチナ抗議者がナビ・サレで重傷」International Solidarity movement
2011年12月09日
ジョナサン・ポラック
Popular Struggle Coordination Committee(民衆闘争調整委員会)

ナビ・サレ住人、28歳、ムスタファ・タミミは、ナビ・サレ村の毎週の抗議で、今日、顔を撃たれた。彼は、頭部、右眼の下に重傷を被り、Petah TikwaのBelinson病院に運ばれた。彼は現在、麻酔され、チューブで呼吸し、彼の状態は深刻と説明されている。タミミは、病院の外傷病棟で治療を受けており、今夜遅く、手術を受けるとを予測される。

(略)

 投石パチンコは、文字通り石つぶてを飛ばすものだから、ポケットに入れるとすればジーンズのおしり、ゴム部分はポケットにおさまりきらずにはみ出すだろう。写真で見るかぎり、パチンコは入っていない。Y字の軸を使わないロープやベルトのパチンコもあるけれど、軸を使わない分、強度を太さで補うから余計かさ張る。いや、向きになる必要はない、イスラエルはいつだって嘘つきなのだから。
posted by mizya at 03:26| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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