エルサレム (Ma'an) -- イスラエル軍は、月曜日、国際赤十字のエルサレム本部を襲撃して、パレスチナ議員ふたりを拘束した。
モハマド・トゥテと元エルサレム業務大臣、ハーリド・アブアラファが、「エルサレム内でのハマース活動」を主導した容疑で、イスラエル警察により尋問されていると、イスラエル警察報道官、Micky Rosenfeldは、Ma'anに語った。
選挙された公職たちは、アフマド・アットゥーン議員と共に、イスラエルが彼らの在住許可を無効にした後、2010年7月、東エルサレム、シェイフ・ジャッラの赤十字の建物に避難した。
アットゥーンは、9月にICRC(国際赤十字社)事務所で、パレスチナ人に変装した武装警官により拘束されたと、建物の警備員は語った。
ICRCは、トゥテとアブアラファが、その構内で逮捕されたと述べ、そのひとりの近親者もまた拘束されたと、月曜日、声明で述べた。
ICRCは、理由がどうあれ、その家からパレスチナ住民を強制的に移送することを国際人道法が禁ずると、イスラエル当局に伝えたと語った。
組織はまた、ICRC構内が特別地位を持たず、彼らを逮捕しに警察が入るのを阻止できないと、複合施設のハマースメンバーに通知したと語った。
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全文:Ma'an News agency
アーカイヴ:トゥテ議員:イスラエル情報機関が赤十字のテント引き上げをわたしたちに告げた(2011年12月10日)
ニッポンにも仏教(かしら?)政党があり、EU諸国にも、多くのキリスト教政党がある。ジョージ・ブッシュの支持母体は、キリスト教原理主義組織(教会)だった。イスラエルにも、ユダヤ教右派政党が乱立し、ネタニアフ政権に影響を及ぼし続けているし、「非-ユダヤ人の殺害」を煽ってさえいる。ハマースは、確かにイスラーム教政党だけれど、「非-ムスリム」の殺害を煽ったりはしない。ユダヤ国家の後、ユダヤ教徒がキリスト教に改宗するなら、キリストは現れると、本気で信じているキリスト教原理主義と比較するなら「イスラーム原理主義」組織とまで言えるかどうか、はなはだ疑問だ。「原理主義組織」の基準はどこにあるのだろう。NHKは、「ハマース」に言及するとき、必ず「イスラーム原理主義組織」と枕詞のように付けるけれど、そもそも「原理主義」はキリスト教と結びついた言葉であって、イスラーム教のものでない。ジミー・カーターを含む国際選挙監視団が見守る、未だ国家ならぬパレスチナがなし得る最も公正な選挙(と、ジミー・カーターは述べた)で、圧倒的多数を獲得した政党に、毎度毎度「イスラーム原理主義組織」と付けるのは、意図的矮小化に他ならない。