2012年02月15日
彼のハンガーストライキの60日目にわたしがこれを書くととき、わたしが知る限り、ハデル・アドナーンはまだ生きている。彼が昏睡状態に陥ったとの断言が伝わるものの、彼の状態について、今日はまだニュースがない。イスラエルが彼の拘留を維持し、彼を解放しないのを、わたしたちは憤慨してよいが、どのようになし得るだろう? アドナーンは彼自身のことばで、彼の抗議が、彼自身のためばかりでなく、違法に拘留された囚人すべてのためでもあると明確にした。イスラエルがアドナーンを解放することは、その拘留が違法だったと認めることを意味し、そして次に、ことによったら、トランプの家全体 -- 違法監禁、不法逮捕、違法占領、違法土地没収、違法併合... が崩れ去り得る。
アドナーンが、二国家解決交渉で生じると思われる、独立パレスチナ国家の基礎と推測される、パレスチナ自治政府支配下と想像されるエリア Aで、イスラエルによりどのように逮捕されたのか言及がなかったことは驚くべきことだ。(略)
(略)収監する側は力のすべてを有することになっている。尊厳を保持するため、力を持つ方法を見つけることに、アドナーンはよくも挑んだものだ。彼らの支配すべて、拷問、尋問、秘密証拠にも拘らず、アドナーンは、食べるかどうかをまだ支配できる。彼は、食べないと決めることができる。彼の獄吏が、彼へのすべての種類の支配を握ろうと試みたとしても、彼はこの自制を行使した。
アドナーンは、その避けがたい結果を承知の上で食べないと決定した。ここに、信じがたい勇気と非暴力抵抗の彼の力はある。わたしたちは、アドナーンの選んだ死が、チュニジアでモハメド・ブーアジジの選んだ死に帰したものと同種の変化をもたらすだろうと望むことができる。しかし、それがならなくても、少なくともアドナーンは、重要な不正、弾圧、残酷に直面する中で、彼が自制と尊厳を保持してきたと知っている。わたしは、この認識が、彼の家族に慰めと慰安を提供するだろうことを望む。さらにそれは、わたしたちの残りを鼓舞し謙虚にしないだろうか。詩も、芸術作品も、式辞も、根気よく持続して悲痛なまでに彼自身の命をかける男ほどに、感動させることはできない。
全文:Mondoweiss