GLENN GREENWALD
毎年、米国国務省は、法律による義務で、他の国々による虐待を詳述する「人権報告」を発行する。それを偽善の行使と名付けることは、その件を控えめに述べることだ:米国政府(とその友好国)がいつものごとくそれ自体に行使しない、国務省により非難されるいかなる圧政的権力をも見いだすことは殆ど不可能だ。確かに、彼らが非難することの怒りの当てこすりに関して、これら報告の著者たちが、どのように悪意の無駄口たたきを慎むことができるのかと想像することは、しばしば不可能だ。
2010年に、国務省は、中国の弾圧的拘留行使に関する長いセクションを含めた。圧政的中国政府の「主要な人権問題」は、「司法手続きでの適法手続きの不足」と「行政拘留の使用」を含む。確かに、「恣意的逮捕と拘留は、重大問題のまま残った。法律は、警察に、正式の逮捕や刑事告発のない、幅広い行政拘留権力と個人を長期間拘束する能力を与える」。ひとは、これら中国モンスターを非難する言葉を見いだしさえできるだろうか?
原文:Salon
アイロニーに満ちた語り口なので、蛇足ながら解説すると、米国国務省の「人権報告」が、敵国の人権弾圧を描写するのに「悪意の無駄口たたき」をすればするほど、同盟国(この場合イスラエル)の状況を、いみじくも描写することになる。