ワタンTVのパレスチナ人TVカメラマン、イブラヒーム・ハメドが、西岸、ラマッラ市の放送局のスタジオに立つ、2012年2月29日 (Reuters/Mohamad Torokman)
ベツレヘム (Ma'an) - パレスチナ自治政府は、被占領西岸のTV網への水曜日の襲撃を、限界ある放送空間の「周波数戦争」の始まりの可能性と述べている。
ワタンTVとアルクッズ教育TVの設備没収は、パレスチナ人から、最新の無線通信網を組み立てる周波数を持つ権利を奪うと、パレスチナ自治政府は語る。
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ラマッラのパレスチナ通信省次官、スレイマン・ズヘイリは、イスラエルが、パレスチナ自治政府との協議を要求する、オスロ合意第36条に違反したと語った。
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ズヘイリは、トランスミッターを押さえたり、通信問題に介入したりすることが認められていないイスラエル軍による一方的手段は、ともかくもなされてしまったが、とられるべきでなかったと語った。
「放送局の送波が、ベングリオン空港の航空機通信を妨げるとのイスラエルの主張は虚偽だ。というのも、空港の範囲は、テレビ局により使用される範囲とはまったく異なるのだから」。
「民間航空波は、国際制限によれば、120メガヘルツから始まり、一方TV周波数は、500メガヘルツ以上で始まる」と、ズヘイリは説明した。
彼は、イスラエル軍が襲撃し、そのトランスミッターを没収した放送局ふたつは、国際電気通信連合に登録されており、国際協定に違反する明らかな証拠と付け加えた。
彼の省は、これら放送局ふたつが妨害を引き起こすと通知されたことがなく、また、イスラエルの通信省も、放送局を封鎖する計画をパレスチナ側に通知しなかったとズヘイリは語った。
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全文:Ma'an News Agency
つまり、下の記事でイスラエル軍報道官が発表したことはまったくの嘘だった。イスラエルが嘘つきだと判っている筈なのに、騙されてしまう。下の記事のコメントで、周波数に言及したところまでは上出来だったと思うけれど、パレスチナ自治政府が「海賊放送」していると思わされてしまった。不覚。わたしのようにいとも容易く「騙される」人間がいるから、イスラエルはともかくも「嘘」を言い続ける。「騙される」方が悪い、か。