Sean O'Hagan
The Guardian
2012年03月01日木曜日
人間の盾 … 活動家でフォトジャーナリスト、トム・ハンダルは、発砲下にある幼い少女を助けようとして死んだ。Photograph: Kay Fernandes/Reuters
トム・ハンダルは、平和活動家で、野心あるフォトジャーナリストだった。彼の写真は、日誌と並んで、イラクで、ヨルダンの難民キャンプで、ガザ回廊で、家族たちの中で生活した間のしばしば恐ろしく、時々高揚させる、彼が見て経験した出来事の証言を伝える。彼が、砲撃で動けなくなった子どもを救出しようとして、イスラエル兵士により頭を撃たれたのは、2003年4月11日、そこ(ガザ回廊)だった。彼は、9ヵ月後、ロンドンの病院で死んだ。22歳だった。
そして、今週、Trolley Booksにより出版される『残っている唯一の家:トム・ハンダル中東日誌』の写真を、冷静に見るのは困難だ。それらは、最も激しい種類:並外れてこころ傾け勇敢との印象を与えるひとにより残された闘争と衝突の視覚的記録の、現地報告と市民ジャーナリズムの混合物だ。彼の著述が示すように、しかしながら、ハンダルは毎日、恐れと格闘した。彼は、最も直接的で危険な手法で戦争に抗議すると決定した、2003年、米英軍による侵攻の直前に到着した「人間の盾」集団のひとつで、バグダッドに旅した。マンチェスタ・メトロポリタン大学の学生誌、Pulpにemailした一連の記事で、彼は、正直に自己憐憫なしに、不断の疑いと忍び寄る恐れについて書いた。眼を引く1行:「すべきことを知っているときひとが、するために自身に嘘をつかなければならないならそれは、彼が恐れているとひとの知るとき」。
これらのことば、この種の自覚を、本の最初の写真からたばこを手にし微笑みかける、ハンサムで短い髪、ひげを剃っていない若者と同等視しがたい。彼は、冒険待つどこか遠い国に到着したばかりの、年次休みが始まった学生のように見える。書籍に挟み込まれた電子メールや記事のように、写真は、彼の旅を今まで以上に困難にし、今まで以上に危険にするとともに、強度を増す。
(略:長い、まだ半分にもならないけれど)
全文:The Guardian
アーカイヴ:トム・ハンダルの本の資金集めキャンペーン開始(2010年11月29日)
:トム・ハンダルの射殺(2011年02月10日)
この書籍、The Only House Left Standing: The Middle East Journals of Tom Hurndall(残っている唯一の家:トム・ハンダル中東日誌)を、amazon.co.jpに注文した。ここ。3,570円、「一時的に在庫切れ;入荷時期は未定です」とある。商売だから、注文が重なれば入荷すると思う。入荷しないならロンドンに注文する(原文参照)しかないけれど、送料で書籍代金は2倍に跳ね上がるだろう。だからお願い、amazonに注文してね。