2012年05月02日水曜日
harveystein
「行く場所はどこにも残されていない:ジャハリン・ベドゥイン」、新たな短編ドキュメンタリが今、ことごとくYouTubeで見ることができる。映画で、ジャハリン・ベドゥイン・コミュニティのメンバーは、イスラエル政府がどのように、またしても - コミュニティは元来、1948年のパレスチナ民族浄化で、彼らの歴史的土地、ナカブ(ネゲヴ)砂漠からエルサレム周辺に立ち退かされた - 彼らの立ち退き強制を計画するか説明する。
映画、ジャハリン協会のプロジェクトは、名高い作家で人権活動家、アリス・ウォーカーにより物語られる。ピンクフロイドのロジャー・ウォターズは、ダブリナーズとサウス・サイナイ・ベドゥインのミュージシャンによる楽器の調べにのせた「We Shall Overcome(勝利を我等に)」のパフォーマンスをサウンドトラックに寄贈する。
ジャハリン・ベドゥインへのイスラエル人種差別システムの不正の特殊な衝撃は、「行く場所はどこにも残されていない」で、力強く明らかだ。ひとつのシーンで、父親は、イスラエルの救急車も、パレスチナの救急車も、彼らのコミュニティに来ず、その結果、子どもたちの何人かが死んだと説明する。一方、コミュニティは、谷の向こう、近くのユダヤ人専用入植地にイスラエル病院を臨むことができるが、アクセスを禁止される。
1990年代半ばのオスロ合意後、イスラエル人入植地が倍加する一方、今日、水道水も他の基本的インフラストラクチャもないジャハリン・ベドゥインにとり何も変わらなかった。他のコミュニティ・メンバー、アブユースフは、映画の中で述べる、「彼らの子どもたちは、学校に行くのに最良のバスを使う。彼らには、最良の遊び場、最良の公園がある。わたしたちの子どもたちはほこりと泥の中で遊ぶ」。
ベドゥイン強制移送計画非難
Electronic Intifadaは、ジャハリン・ベドゥインと他の、被占領西岸のエリアCから、ベドゥインを追放するイスラエル政府計画により、影響を被るベドゥイン27,000人の中のエルサレム地域のベドゥイン・コミュニティの状況を報じてきた。オスロ合意に続き、被占領西岸とガザ回廊は、エリアA、B、C - 後者(エリアC)は完全なイスラエル軍・行政支配を表わす - に切り刻まれた。西岸のおよそ60パーセントは「エリアC」に指定される。
(略)
全文:The Electronic Intifada
映画の中の救急車について語られるシーン、補うと、イスラエルの救急車は、彼らがパレスチナ人だからと拒絶し、パレスチナの救急車は、そこが、完全なイスラエル支配地域、エリアCなので入ることができない。オスロ合意で、エリアCを主張したのはもちろんイスラエルで、国際社会の圧力の下、パレスチナは受け入れざるを得なかったが、そこは被占領地、イスラエルが軍事・民事とも支配するとしても、イスラエルの土地になるわけではない。第4ジュネーヴ条約が、被占領地の土地没収も、住民の追放も禁じている。しかしながらイスラエルは、オスロ合意の「エリアC」を、あたかも手に入れた土地であるかのように、入植地をつくり続ける。この合意をパレスチナに迫った国際社会が、このようなイスラエルの傍若無人を許すべきでないのは言うまでもない。
この短編は28分、ロジャー・ウォターズのサウンドトラックは最後に現れる。