ヘブロン (Ma'an) -- イスラエル当局が、火曜日朝、西岸南部の村の畑を均す一方、樹木およそ350本を引き抜いたと、土地調査センターは語った。
イスラエル軍に護衛されたブルドーザが、ベイト・ウラ村、アットゥース地区のハサン・ムハマド・アブドゥルガーニ・アルアムラ所有の13,000平米の土地の石のテラスを破壊し、オリーヴ樹およそ100本を引き抜いた、とセンターは語った。
当局が、ファイーズ・ムハマド・アブドゥルガーニ・アルアムラ所有の林の果樹およそ250本を破壊し、傍らの潅漑網を引き抜いたと、彼らは付け加えた。
エルサレム拠点の調査集団は、イスラエル当局が、アルアムラの土地をイスラエル国有財産と指定し、彼に明け渡すよう命じたと語った。法廷審問が火曜日に予定されたが、その開催前に軍が土地を破壊したと、センターは語った。
原文:Ma'an News Agency
審問前のイスラエル軍による破壊が、「法廷審問」は形だけ、と証明する。イスラエル建国前、パレスチナにユダヤ人が所有していた土地は6.5パーセントほど、イスラエル領土をこのように強奪で拡張してきたし、現在も同じ手法で拡張を続けている。道路拡張などで、ニッポンでも立ち退きを迫られることがあるが、その場合、行政は代替地を準備し補償金を支払う。しかし、イスラエルに軍事占領されるパレスチナでは、1948年以前のパレスチナを含め、代替地も補償金もなく、パレスチナ人は丸裸にされて追い出される。翻って、ガザの入植地撤退にあたって、ユダヤ系イスラエル人には代替地も補償金も支給されたが、その代替地というのもパレスチナ人から強奪した土地だ。