Itamar Eichner
2012年05月13日
イスラエル駐在日本大使、ヒデオ・サトウが、外務省と防衛省に、テルアヴィヴ、Kirya基地の警備官らが、軍酒保で食物を購入する際、日本大使館に勤務するアラブ系イスラエル人ドライバーふたりに車輌を離れることを禁止したので、公式の苦情申し立てを提出したと、日曜日、日刊紙、Yedioth Ahronothは報じた。
どちらもヤーファ住人のドライバーたちは、日本防衛大臣とその代表団メンバーを乗せていた。車列の他の車のユダヤ人ドライバーたちは、車輌を離れることを許されたと、報道は述べた。
事件は、4月30日、日本防衛大臣が、彼のイスラエル・カウンターパート(同等者)、エフード・バラクとの会談で、Kirya基地に到着したとき起こった。大臣は、日本上級士官8人を同伴した。
車列が、Kirya複合施設に駐車し、閣僚たちが徒歩で会談に向かったとき、ドライバーたちは酒保に行くため車輌を出た。しかしながら、サトウ大使によれば、国防省警備官らが直ちにアラブ系イスラエル人ドライバーに接近し、彼らに車輌に留まるよう要求した。ドライバーたちは、イスラエルの身分証明書を提示したが、警備官らはなお、彼らに車輌を離れる許可を拒絶した。ユダヤ人ドライバーと多くのフィリピン人ドライバーは、酒保に行くのを許可された。
サトウ大使のドライバー、ユダヤ系イスラエル人が、警備官らに、アラブ人ドライバーが車輌を離れるのを許すよう説得を試みたが、無駄だった。日本大使館によれば、警備官らは、会談が続く間、アラブ人ドライバーたちを監視し続けた。
大使は、彼が「遺憾」で差別的行為と言及したことにより、衝撃を受けた。
国防省は、「安全規定が、代表団メンバーとそのドライバーたちに、その出身に関わらず、Kirya複合施設を彼ら自身で歩き回ることを禁止する。問題の事件は、これら規定が遵守されたか確かめるため調査されるだろう」と語った。
原文:Ynet news.com
これは、パレスチナ/イスラエル問題でニッポンが「まとも」に登場する殆ど初めての記事かもしれない。イスラエル国防省が語ったことが真実と仮定するなら(警備官らがその規定を知らないなどということがあり得るだろうか)、ユダヤ系イスラエル人ドライバーたち、フィリピン人ドライバー集団に「彼ら自身で」酒保に行くのを「許可」したことの方が「規定違反」となる。いずれにしろ、戦争犯罪で国際法廷で裁かれるだろうイスラエル軍との「おつきあい」はほどほどに。