2012年06月09日

「わたしたちが遺体袋に入るまで待たないで」:パレスチナ人ハンガーストライカーふたりの『最後の悲痛の呼びかけ』

アリ・アブニマ
2012年06月03日

おのおの78日間と59日間ハンガーストライキしてきたマフムード・サルサクとアクラム・リハウィは、今日、イスラエルのラムレ刑務所から、以下の緊急の悲痛の呼びかけを発した。それは、アッダミールにより、そのアラビア語のFacebookページで発表され、Electronic Intifadaにより、急ぎ翻訳された:

刑務所内から、囚人、マフムード・サルサクとアクラム・リハウィのメッセージ

哀れみ深く慈悲深い神の名において...

土地と抱き合う、石炭を熱しているかのようにつかむ、パレスチナ大衆に、歴史を通じわたしたちの問題とわたしたちの勝利によって立つ、世界の革命家と自由を愛する人びとすべてに;それら逆境に直面して、その不動と不屈を常にわたしたちに広げる、わたしたちの同時代人、アラブ人とムスリム、そして世界の自由を愛する人びとに;

パレスチナ自治政府大統領、マフムード・アッバス氏(アブマジン)に、そして、兄弟、囚人・元囚人業務大臣、イッサ・カラケ氏に、高潔の自由の戦士、囚人クラブ代表、カッドゥーラ・ファリスに、そして、国民的・イスラームの党派と運動に:

これは、いわゆるラムレ刑務所病院の房の中で、ゆっくりと計画された死にある、とらわれの身からの、あなたの息子や兄弟たちがまだ、死と闘っており、そしてあなたが - あたかも、総同盟ストライキが終わり、囚人の要求すべてが満たされたかのように - 彼らに注意を払わず、彼らの問題を思い出しもしないとあなたが知るように、緊急で最後の悲痛の呼びかけです。

わたしたちはまだここで、無期限ハンガーストライキを続けており、その闘いは、わたしたちのひとりが78日間、もうひとりが59日間のストライキにあるにも拘らず、終っていません。

遺憾ながら、わたしたちは、あなたが、わたしたちのハンガーストライキでわたしたちを支持するだろうと考えましたが、代わりに、わたしたちの痛手、わたしたちの苦痛の上に立っています。

ここからわたしたちは、あなたに、兄弟たちに、尊厳ある人びとに、神に倣って、あなたの責任を担うよう、わたしたちには、わたしたちの問題に勝利をもたらすため、あなたと世界の自由を愛する人びとの他誰もいないと叫びます。

次に:ハンガーストライキが、わたしたちの体力に残された、わたしたちの肉体と生気を蝕み続けるとき、わたしたちは、あなたに、あらゆる段階と分野で、地元・地方・国際的、ことさらメディアで、ことさらパレスチナ民衆を代表するパレスチナTVで、わたしたちの闘いでわたしたちを支援するよう叫びます。

そしてまた新聞、ラジオ、電子メディアで、わたしたちの声が、世界の自由を愛する人びとに届き、この実体を暴くよう、そしてわたしたちの問題の勝利のために。

わたしたちは言います:まだ時間は十分あり、遅れてくる支持は、全く来ないよりまだしもと。黒いバッグの死体としてよりむしろ、わたしたちを生きたまま勝ち取ることの方が、より良いと。

(略)

わたしたちの民衆、ガザの、西岸の、外部のわたしたちの指導者たち、そして世界の自由を愛する人びと、わたしたちはあなたに、そしてわたしたちの問題の正義を信じる世界の人びとすべてに叫びます:わたしたちの儚い身体から、欲するものを奪う獄吏らの執念深い手に、わたしたちを見捨てないでください。

あなたは、わたしたちの闘いの勝利のため、わたしたちを支持することができる人びとです。

勝利か受難までハンガーストライキするあなたの兄弟たち、

マフムード・サルサク
アクラム・リハウィ

全文:The Electronic Intifada


 アッダミールの弁護士が訪ねてさえ、ことばを交わすことも殆ど困難になったマフムード・サルサクに、この訴えを書く余力が残っているとは思わない。78日は、ハンガーストライキを生き延びた記録の更新で、もはや生きているのが不思議なほどだ。もう、ことばを纏めることさえ不可能だろう、と、わたしは思う。この訴えの正当性を疑うのでない。彼らが発言してきたことはこれらのことだったのだから。そして世界の無関心が、彼らを死に追いやる。それがいかばかり無念なことか、それが、イマジネーションだ。
 マフムード逮捕は、アジアサッカー連盟を除名されたイスラエルの、アジアサッカー連盟への「腹いせ」に他ならない。代表枠に一喜一憂するサッカー界はそれでいいのか。サッカー界自体が問われている。
posted by mizya at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | letter | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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