2012年06月27日

「胃袋の闘い」の猛威のもうひとりのパレスチナ政治囚が死の間際

Ira Glunts
2012年06月21日

イスラエル占領に対する大規模パレスチナ非暴力抵抗はどこにあるか? それは、フリードマンやクリストフといったあまりに独りよがりの自由主義ジャーナリストらが尋ねることだ。しかしながら、それが現れると彼らは見ない、見るとしても、彼らはそれについて書かない。恐らくそれは、彼らが思い描いたとおりの抗議というのでない。

71日間ハンガーストライキしてきたアクラム・リハウィは、差し迫る死の危機にある。リハウィは、イスラエル刑務所業務が、悪化する健康のため人道的立場で、彼を解放するよう要求している。長い間喘息と糖尿病を被ってきたリハウィは、2004年以来、イスラエル刑務所にある。パレスチナ囚人の権利組織、アッダミールは、リハウィが適切な治療を受け取るよう民間病院への即刻の入院を要求している。

アッダミール・ウェブサイトの6月20日投稿によると:

アッダミールと人権医師団-イスラエル (PHR-Israel) は、今日、ハンガーストライキの70日目に、生命の差し迫る脅威に直面し続ける、アクラム・リハウィのため、その大きな懸念を繰り返す。PHR-Israelの独立の医師が、最後の6月6日の訪問以来、彼への定期的アクセスをまだ否定されているものの、アッダミールの弁護士、モナ・ネッダフは、昨日、ラムレ刑務所医療クリニックの彼を訪ねることができた。

ネッダフ氏は、訪問に続き、アクラムがとてつもなく疲弊して弱っており、現在の体重が49キロしかないと言及した。更に、6月16日以来、彼は静脈投与を通したいかなるビタミンや液体も拒絶している。彼はひとりで水を飲んでいるが、水を飲むことさえ、現在、彼にとっては非常に困難で、ネッダフ氏は見るに絶えず、そして彼は、1日当たりおよそ1リットル飲むことができるのみだ。

アクラムは、イスラエル当局がPHR-Israelによる要請を継続的に否定して、6月6日以来、独立の医師の訪問を受けてこなかった。PHR-Israelの医師が、長引くハンガーストライキと、糖尿病と喘息を含む前からの持病が相まっての、アクラムの差し迫る死の危機を診断してから、今や、15日が経過した。6月14日、イスラエルの地方裁判所は、彼の健康悪化にも拘らず、PHR-Israelにより提出された、アクラムを民間病院に移送する訴えを拒絶した。アクラムは、ネッダフ氏に、適切な治療のため、すぐにも民間病院に移送される彼の希望を強調した。

リハウィは、32日間ハンガーストライキしてきたサミール・アルバルクと房を共有する。アルバルクは、彼に対するいかなる告発ももたらされない、不明確な投獄を被る行政拘留者だ。

アッダミールのリハウィ入院の要求に加え、組織は、囚人どちらもの独立の医師たちの診察を許可し、その家族の訪問の権利を許すよう、当局に望む。

90日以上の断食後、伝えられるところによれば、7月10日の刑務所釈放を勝ち取ったガザのサッカー選手、マフムード・サルサクの事例により生成された世界的周知を、リハウィとアルバルクは受け取っていない。パレスチナ・国際活動家たちは、ハンガーストライキを継続する他の囚人たちのためにも、同程度の周知を生成することを望んでいる。

2000人もの囚人たちの1ヵ月にわたる全般的ハンガーストライキは、5月に、イスラエル当局との合意で終わったが、食べることを拒絶することにより、囚人何十人もが、抗議を続ける。現在のハンガーストライカーは、ハシャロン刑務所に捕らえられる20人のティーンエイジャー集団を含む。6月12日にそのストライキを開始した少年たちは、投獄の苛酷な条件に抗議している。

原文:Mondoweiss


 パレスチナサッカー・ナショナルチームの選手、マフムード・サルサクのハンガーストライキは、ワールドカップの地区予選の時期に重なっていた。活動家としては、当然、これを利用しない手はないと思う。しかしもちろん、目指したのはサルサクの解放ばかりではない。犯罪の証明が不可能な(つまり犯罪を犯していない)パレスチナ人を拘束するイスラエルの手法、「行政勾留」の不正も、どれほど繰り返し述べられたことだろう。パレスチナサッカー連盟が加盟するアジアサッカー連盟を動員できなかったことは無念だったけれど、イスラエルが加盟するヨーロッパサッカー連盟もFIFAも動員に成功した。しかしそれは、サルサクひとりの解放でなく、彼の後にいる何百人、何千人に繋がっていくのでなければならない。

 沖縄で開催される「キジムナーフェスタ2012」のシンポジウム、「平和構築のための児童・青少年演劇の役割」で、イスラエル代表は何を語るつもりだろう。イスラエルが弾圧するパレスチナの子どもたちを捕らえて、学問する権利まで奪うイスラエルに、語る資格があるのだろうか、何かを。

アーカイヴ:拘留されたパレスチナの子ども20人がハシャロン刑務所でハンガーストライキ開始(06月18日)
     :イスラエルがパレスチナの子どもたちの刑務所での食事数を減らす(05月31日)
posted by mizya at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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