イスラエル政府関係者は、ガザ・イスラーム大学 (IUG) に学術的議長職を賦与するユネスコの決定に、怒りで反応した。これは、「テロリズムの是認」とイスラエルは主張する。
「議長職」は、「学術的機関としての大学の重要性の認識を意味し、国際機関からの検印と看做される」と、あるイスラエル政府関係者が語った。イスラエルは、イスラエルによるパレスチナ占領に抵抗するそれら多くが卒業生であるIUGを「テロリスト組織」と看做す。
イスラエルのユネスコ大使は、組織との極端な議論をしており、彼が、正式の抗議文を提出するつもりと発表した。
イスラエルは、2008/2009年のガザ回廊に対する戦争で、IUGを攻撃し爆撃し、「ロケットと爆弾を製造するので」科学部門建物を破壊した。国際武器エキスパートたちは、戦争後に行なわれた特別検査後、これら主張を否定した。
IUG理事会理事長、カマリーン・シャアト博士はまた、パレスチナ戦士といかなる関係も、大学に化学工学部があるとのイスラエルの主張も否定した。イスラエル政府関係者は、彼らの主張の真実性を主張し、2013年の再選PRキャンペーンを行ったことでユネスコ事務局長、Irina Bokovaを非難する。
ユネスコとのイスラエルの論争は、数ヵ月前、組織が正会員としてパレスチナを承認したとき始まった。合衆国は、その決定後、国連機関への直接的財政支援を止めた。イスラエル高官は、Bokovaがバラク・オバマ米国大統領にその支援を再開するよう説得しようとしていると語った。
ユネスコは、先週、封鎖のガザ回廊で、アルアクサー大学とアルアズハル大学と連携してガザ・イスラーム大学の天文学、天体物理学、宇宙科学の議長を就任させた。IUGは、2010年の世界大学ランキングで、パレスチナ大学の中で1位、アラブ世界で14位と評価された。
原文:Middle East Monitor
パレスチナ人なら、ガザ・イスラーム大学を卒業していようといまいと、占領に抵抗するだろう。そしてパレスチナ人でなくても、世界のこころある誰も、占領軍より占領に抵抗する人びとと共にありたいと考えるだろう。