2012年07月12日
地図
長いことパレスチナ連帯イヴェントでハガキで配布された上のグラフィックは、才気ある作品だ;それは、他のどんな迅速な概要よりもっとよくイスラエルとパレスチナの歴史を説明する。アンドリュー・サリヴァンは、昨年それを発表した。わたしの妻はかつてハガキを見、すぐにディナ・パーティでそれに言及した。「地図を見た? ところでわたし持ってるの!」
今や、このグラフィックは、成功をおさめた。それは、ニューヨーク郊外のエリートに向けた電車のホームの広告の一部だ。ここに、Hudson ValleyのJournal NewsのBob Ryserによる報告がある。(リンクの写真が、グラフィックがより大きな広告の中でどのように使われているかを示す)。「ユダヤ人社会」のシオニズムとの合成と、広告スポンサー、ヘンリー・クリフォードが「殆ど支持者がいない」との主張に注意。
「人びとがユダヤ人を考える場合、彼らがユダヤ国家を考えるので、これは反-セム(ユダヤ)だ」と、マンハッタン拠点のユダヤ新聞、Algemeinerの編集主幹、Dovid Efuneは語った。「ユダヤ人は、これが非常に何度も起こるのを見た。それは常に、ユダヤ人が犯罪を犯していると述べるメッセージで始まる」。
4枚の地図に縮むパレスチナ領土の連続を示し、470万人パレスチナ人が国連により難民として分類されると述べる表題を含む広告は、コネティカットに住む84歳の元ウォール街資本家により支払われた。
「事実が扇動的なら、それらは扇動的だ」と、イスラエル/パレスチナ平和委員会と呼ばれる会員10人の集団の議長、ヘンリー・クリフォードは語った。「中東すべてが、アラブ-イスラエル闘争のウィルスに感染する。人びとは、問題の真実を知る必要がある」...
「我々が知る限り、これは、ことさらそれらが、複雑な闘争の曲解されゆがめられた視点を示すので、補足的放送時間の価値のない、殆ど支持者のいない個人の仕事だ」と、改革会衆、ウェストチェスター北部、Temple Beth Elの上級ラビ、Joshua Davidsonラビが語った。「イスラエルを愛し、中東和平を切望する我々すべてにとって明らかに、正直にその完全な文脈の中で、歴史を物語り闘争を描くことが我々に職務としてかかっている」...
「メッセージは、簡潔に人びとに届けられなければならない」と、コネティカットで同様の広告キャンペーンを実施したクリフォードは語った。
ユダヤ人社会の指導者らは、さらに反対することができなかった。
全文:Mondoweiss
この地図を、わたしもしばしば使う。今年3月30日、パレスチナ土地の日を記念して、東京で開催した「読書会」でもこの地図を示すと、パレスチナ問題と関わったことがなかったと語った参加者のひとりが、「この地図は問題を一瞬で理解させる、よく判ります」と語った。しばらく放り出したままのわたしのもうひとつのブログ、『オリーヴの庭から』にも、この地図を常時貼付けている。これが「殆ど支持者のいない個人の仕事だ」としよう。しかし、この地図を「傑作」と考える「個人」は少なくない。封鎖のガザに何百台も連なるヨーロッパからの輸送コンヴォイの車輌にも、決まってこの地図がプリントされていた。少なくてもシオニストの数と比べるべくもないほど多いと断言できる。この地図が雄弁であるばかりに、シオニストにとっては看過できないのだろう。
ちなみに、掲載の地図は、原文からのものでなく(色が幾分違う)、以前掲載したものを使用した(99MBにつき容量を倹約して)。
ラベル:イスラエル/パレスチナ平和委員会