2012年06月20日

Yediot Booksの出版者へのアリス・ウォーカーからの書簡

この書簡は著者の許可で公表される。

2012年06月09日
親愛なるYediot Books出版者殿、

わたしの小説『カラーパープル』の出版を望んでくださり大変感謝します。以下の理由で、この時期、これを許可することは、わたしにとり可能でありません:ご存知のように、昨秋、南アフリカで、パレスチナに関するラッセル法廷が開かれ、イスラエルが、アパルトヘイトと、イスラエル内部の、また被占領領域両方のパレスチナ民衆への迫害で有罪と裁決されました。イスラエル人・パレスチナ人の両方から、わたしたちが聞いた証言は(わたしは裁判官でした)、破壊的でした。わたしは、アメリカのアパルトヘイト下で成長し、これ(イスラエル・アパルトヘイト)は、さらにはるかに悪いものでした。本当に、デズモンド・ツツを含め、参加した多くの南アフリカ人が、これら犯罪のイスラエル版が、長期間、南アフリカを支配した白人至上主義政権下で彼らが被ったものよりさえ酷いと感じました。

わたしが加わる、非暴力BDS(不買・脱資・制裁)運動が、状況を変えるため、イスラエル市民社会に十分な影響を及ぼすだろうことが、わたしの希望です。

(略:映画『カラーパープル』の南アフリカでの上映を待ったことなど)

あなたの国の人びとに、ことさら若い人たちに、そして、わたしが共に働く喜びを抱く、公正と平和のための勇敢なイスラエル人活動家たち(ユダヤ人とパレスチナ人)に、わたしの本が読まれるとどれほど知りたいかが、言うことです。わたしは、いつの日か、恐らくすぐにも、これが起こるだろうことを希望します。しかし、今はそのときでありません。

わたしたちは、問題に取り組み、そして待つことを継続しなければなりません。

小さな行為から公正な未来が作り上げられると信じて、
アリス・ウォーカー

全文:Palestinian Campaign for the Academic & Cultural Boycott of Israel
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2012年06月09日

「わたしたちが遺体袋に入るまで待たないで」:パレスチナ人ハンガーストライカーふたりの『最後の悲痛の呼びかけ』

アリ・アブニマ
2012年06月03日

おのおの78日間と59日間ハンガーストライキしてきたマフムード・サルサクとアクラム・リハウィは、今日、イスラエルのラムレ刑務所から、以下の緊急の悲痛の呼びかけを発した。それは、アッダミールにより、そのアラビア語のFacebookページで発表され、Electronic Intifadaにより、急ぎ翻訳された:

刑務所内から、囚人、マフムード・サルサクとアクラム・リハウィのメッセージ

哀れみ深く慈悲深い神の名において...

土地と抱き合う、石炭を熱しているかのようにつかむ、パレスチナ大衆に、歴史を通じわたしたちの問題とわたしたちの勝利によって立つ、世界の革命家と自由を愛する人びとすべてに;それら逆境に直面して、その不動と不屈を常にわたしたちに広げる、わたしたちの同時代人、アラブ人とムスリム、そして世界の自由を愛する人びとに;

パレスチナ自治政府大統領、マフムード・アッバス氏(アブマジン)に、そして、兄弟、囚人・元囚人業務大臣、イッサ・カラケ氏に、高潔の自由の戦士、囚人クラブ代表、カッドゥーラ・ファリスに、そして、国民的・イスラームの党派と運動に:

これは、いわゆるラムレ刑務所病院の房の中で、ゆっくりと計画された死にある、とらわれの身からの、あなたの息子や兄弟たちがまだ、死と闘っており、そしてあなたが - あたかも、総同盟ストライキが終わり、囚人の要求すべてが満たされたかのように - 彼らに注意を払わず、彼らの問題を思い出しもしないとあなたが知るように、緊急で最後の悲痛の呼びかけです。

わたしたちはまだここで、無期限ハンガーストライキを続けており、その闘いは、わたしたちのひとりが78日間、もうひとりが59日間のストライキにあるにも拘らず、終っていません。

遺憾ながら、わたしたちは、あなたが、わたしたちのハンガーストライキでわたしたちを支持するだろうと考えましたが、代わりに、わたしたちの痛手、わたしたちの苦痛の上に立っています。

ここからわたしたちは、あなたに、兄弟たちに、尊厳ある人びとに、神に倣って、あなたの責任を担うよう、わたしたちには、わたしたちの問題に勝利をもたらすため、あなたと世界の自由を愛する人びとの他誰もいないと叫びます。

次に:ハンガーストライキが、わたしたちの体力に残された、わたしたちの肉体と生気を蝕み続けるとき、わたしたちは、あなたに、あらゆる段階と分野で、地元・地方・国際的、ことさらメディアで、ことさらパレスチナ民衆を代表するパレスチナTVで、わたしたちの闘いでわたしたちを支援するよう叫びます。

そしてまた新聞、ラジオ、電子メディアで、わたしたちの声が、世界の自由を愛する人びとに届き、この実体を暴くよう、そしてわたしたちの問題の勝利のために。

わたしたちは言います:まだ時間は十分あり、遅れてくる支持は、全く来ないよりまだしもと。黒いバッグの死体としてよりむしろ、わたしたちを生きたまま勝ち取ることの方が、より良いと。

(略)

わたしたちの民衆、ガザの、西岸の、外部のわたしたちの指導者たち、そして世界の自由を愛する人びと、わたしたちはあなたに、そしてわたしたちの問題の正義を信じる世界の人びとすべてに叫びます:わたしたちの儚い身体から、欲するものを奪う獄吏らの執念深い手に、わたしたちを見捨てないでください。

あなたは、わたしたちの闘いの勝利のため、わたしたちを支持することができる人びとです。

勝利か受難までハンガーストライキするあなたの兄弟たち、

マフムード・サルサク
アクラム・リハウィ

全文:The Electronic Intifada


 アッダミールの弁護士が訪ねてさえ、ことばを交わすことも殆ど困難になったマフムード・サルサクに、この訴えを書く余力が残っているとは思わない。78日は、ハンガーストライキを生き延びた記録の更新で、もはや生きているのが不思議なほどだ。もう、ことばを纏めることさえ不可能だろう、と、わたしは思う。この訴えの正当性を疑うのでない。彼らが発言してきたことはこれらのことだったのだから。そして世界の無関心が、彼らを死に追いやる。それがいかばかり無念なことか、それが、イマジネーションだ。
 マフムード逮捕は、アジアサッカー連盟を除名されたイスラエルの、アジアサッカー連盟への「腹いせ」に他ならない。代表枠に一喜一憂するサッカー界はそれでいいのか。サッカー界自体が問われている。
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2012年05月13日

サッカー行動主義集団が投獄のパレスチナ人サッカー選手とすべてのハンガーストライカーに連帯

nora
2012年05月09日水曜日

「政治的、社会的、文化的問題にタックルするため、サッカーの普遍的力を利用する」学生主導の国際組織、「国境なきサッカーボール(Football Beyond Borders/FBB)」は、イスラエルの過酷な行政勾留政策とイスラエル刑務所内における基本的人権の欠如に抗議して、現在ハンガーストライキしているパレスチナ囚何千人もに連帯する書簡を発表した。

The Electronic Intifadaに送られたプレスリリースで、FBB報道官は、「FBB:中東2011プロジェクト」の一部として、昨年パレスチナに旅した彼らの代表団メンバーたちが、ハンガーストライキのパレスチナ囚に連帯して立ち上がっていると言及した。今日発表された、彼らの連帯と支持の声明は、イスラエル刑務所業務、軍法務官、イスラエル国防大臣、英国駐在イスラエル大使に同時に送られた。

声明は、2009年にイスラエル軍により逮捕・拘留され、それ以来ずっと行政拘留にある、パレスチナ・ナショナルチームのサッカー選手、マフムード・サルサクの深刻な状況に焦点を合わせた。サルサクは、ラミ・アルメガーリが最近The Electronic Intifadaで報告したように、集団的ハンガーストライキに加わってきたパレスチナ囚、およそ2,000人のひとりであり - その多くが重大な肉体的状態に直面している。サルサクは、数週間前入院した。

この力強い連帯の声明に加えて、FBBはまた、イスラエルで開催されることになっている、欧州サッカー連盟 (UEFA) 2013年21歳未満ヨーロッパ選手権をボイコットするだろうと、公式に発表した。2011年6月、パレスチナ運動競技クラブの多くが、2013年の試合をイスラエルに開催させる彼らの決定に抗議して、UEFAの長に書簡を送った。「パレスチナ運動競技コミュニティに対して、イスラエルが実施する多くの虐待のひとつとしての」サッカー・スターの恣意的拘留に書簡が言及したと、アルメガーリは、サルサクに関する彼の報告に付け加えた。(アーカイヴ記事参照)

FBB声明:(略)

全文:The Electronic Intifada

アーカイヴ:パレスチナ・サッカー・スターが4週間のハンガーストライキで重態(04月23日)
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2012年04月15日

ジョアン・マヌエル・セラー、ホアキン・サビーナ:パフォーマンスでイスラエルに来るなかれ!

2012年04月11日水曜日
SERGIO YAHNI, ALTERNATIVE INFORMATION CENTER (AIC)

スペイン国で、政治的左派に加盟するミュージシャンたち、アーティスト、ジョアン・マヌエル・セラーとホアキン・サビーナは、イスラエルで演奏する計画を発表した。イスラエル市民、Sergio Yahniは、彼らに来ないよう求めた。

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エルサレムのイスラエル警察 (Photo: Sergio Yahni, AIC)

わたしが思い出す限り、あなた方が人生を捧げた詩は、わたしの中で鳴り響きます。あなた方の言葉と歌は、喜び、悲嘆、そして闘争の瞬間をわたしに伴いました。あなた方の言葉は、わたしの日々の経験に影響します。

わたしはイスラエル市民で、人びとすべての個人的・集合的権利を尊重する民主国家に生きるため何年も闘ってきました。あなた方の歩みを辿るものとして、わたしは個人的に、あなた方が、抑圧的イスラエル政権の奉仕で、崇高な詩を包摂するのを見て傷つけられたと感じます。

この十年以上、イスラエル国家は、パレスチナ民衆への「汚い戦争」をしてきました。この戦争は、司法権が及ばない処刑、女たち・子どもたちの殺害、パレスチナ社会・経済基盤の破壊、田畑の焼き尽くし、パレスチナ住民のまさにその中心での分離壁建設を含みます。

この十年で、イスラエル軍の攻撃により、パレスチナ人何千人もが、その命を失い、負傷してきました。

イスラエルは、入植地建設、家屋破壊、これら政策に応答する勇気ある人びとを罰することにより、恐れと絶望の種をまきます。例えば、ちょうど先週、そのふたりは子どもたちの170人以上が、土地の没収と分離壁に反対するデモンストレーションに参加したばかりに、抑圧的イスラエル部隊により、負傷しました。

(略)

なぜあなた方は、イスラエルのアパルトヘイト政権を支持しようと決めたのですか? なぜあなた方は、何十万人もの民族の生活を慣例的に破壊し、民族自決権を否定する政権を支持しようと決めたのですか?

テルアヴィヴでのあなた方のコンサートが、潔白な行為と考えないでください。このコンサートは、偽りの正常のイメージ創出に利用されています。生まれてきた単純な事実を通し、不断の包囲下に生きることを宣告された民衆何百万人もの苦痛をなおざりにする現実を創出するために。

わたしたちは、マリオ・ベネデッティにより書かれ、ジョアン・マヌエル・セラーにより謳われたことを繰り返しましょう:パレスチナが存在することもまた忘れないでください。

どうか希望を殺さないで。

Sergio Yahni

全文:AIC
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2012年04月04日

エマ・トンプソンがグローブ座にイスラエル国立劇団の招待を撤回するよう求める著名な英国俳優集団の中

Eleanor Kilroy
2012年03月29日

英国集団は、3ヵ月、イスラエルの文化団体をボイコットするパレスチナの呼びかけに応じて、ハビマへのフェスティヴァル招待を撤回するよう、シェークスピア・グローブ座に圧力をかけてきており、そして今、著名な俳優・脚本家・監督の集団が、Guardianに、「イスラエル劇団へのグローブ座招待に狼狽」の書簡を発表した。

わたしたちは、ロンドンのシェークスピア・グローブ座が、来る5月の「Globe to Globe」祭で、「ヴェニスの商人」を演じるため、イスラエル国立劇団、ハビマを招待したことへの狼狽と遺憾に言及する。ハビマの総支配人は、招待が「イスラエル国にとり名誉な業績」と宣言した。しかしハビマは、被占領パレスチナ領域の違法なイスラエル入植地に関与した恥ずべき記録を有する。昨年、大きなイスラエル入植地2つが、「文化ホール」を設立し、そこでの上演をイスラエル劇団に依頼した。多くのイスラエル劇団専門家 - 俳優・舞台監督・脚本家 - が、彼らは参加しないと宣言した。

しかしながらハビマは、気楽に招待を受諾し、イスラエル文化大臣に、それ(ハビマ)が「そのような上演をさせないいかなる問題にも対処する」と約束した。ハビマを招待することにより、シェークスピア・グローブ座は、国際法を破ることを拒絶した良心のイスラエルの俳優たち・脚本家たちを害している。

グローブ座は、フェスティヴァルにヘブライ語を「含みたい」と語る - わたしたちは、それを問題としていない。「包括性」は、英国の芸術政策の中核的価値であり、わたしたちはそれを支持する。しかし、ハビマを招待することで、グローブ座は、自身、イスラエル国家により実施され、その国立劇団により支持される排除の政策と提携している。わたしたちは、グローブ座に、フェスティヴァルが、人権侵害と被占領地の違法な植民地化に共謀しないため、招待を撤回するよう求める。

原文と署名者リスト:Mondoweiss

アーカイヴ:世界劇場が物議をかもすイスラエル劇団をホストすることを弁護(01月30日)
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2012年03月31日

ロジャー・ウォターズが世界社会フォーラム「パレスチナ解放」支持

パレスチナ草の根反-アパルトヘイト壁キャンペーン
2012年03月28日水曜日

ブラジルで「ザ・ウォール・ライヴ」ショーを伴ったツアーをするロジャー・ウォターズ(ピンクフロイド)は、今日、世界社会フォーラム「パレスチナ解放」への支持を発表した:

「2006年、イスラエルと被占領領域を訪れて以来、わたしは、自由、公正、平等のため彼らの闘争におけるパレスチナ民衆を支持する国際運動の一部だった。

わたしは、ブラジル社会運動と国際市民社会ネットワークとの協力で、今年11月、ブラジル、ポルトアレグレでの世界社会フォーラム「パレスチナ解放」開催のため、イニシアティヴを発表するよう、パレスチナBDS全国委員会に求められたことを名誉に思う。

目的は、自決のための彼らの闘争でのパレスチナ民衆の支持に団結する信義ある男女すべてに、基本的人間の直観を奨励する、国際的集まりをそこに創出することだろう。

世界中で、わたしたちの運動は成長している。

ここブラジルに現れるようなイヴェントに奨励され、わたしたちの声は成長するだろう。

植民地的でアパルトヘイトの「壁」を倒すため、エルサレムをその首都とするパレスチナ国家創出のため、イスラエルのアラブ−パレスチナ市民に完全で平等な権利を与えるため、そして、ジュネーヴ条約により要請されるように、1949年の国連決議194に明記されるように、2004年7月9日の国際司法裁判所により再度述べられたように、パレスチナ難民のその家に帰る権利を促進するため、わたしたちは、パレスチナ領土のイスラエルによる占領終結へのわたしたちの要請を続けるだろう。

わたしは、イスラエルでの、ことさら若いユダヤ・イスラエル人、特にわたしが接触する「内部からのボイコット」のこの運動の成長に、わたし自身、非常に励まされていると見出す。

わたしたちはあなたたちと共にある。

イスラエルと被占領地での出来事は、西側で広くあるいは正確に報道されていない。ポルトアレグレでの来る世界社会フォーラム「パレスチナ解放」は、「壁」の誤報と共犯を打ち砕くのを支援するだろう。

このフォーラムを支持し、パレスチナ民衆との国際的連帯でそれを転機とするのを支援するよう、わたしは良心のひとびとに求める。

真実はわたしたちを解放するだろう

連帯して、

ロジャー・ウォターズ」


roger waters wall.jpg

原文:Stop the Wall

アーカイヴ:ロジャー・ウォターズがイスラエル・ボイコット支持を表明(2011年03月09日)
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イースターに向け Michael Orenへの公開書簡

2012年03月28日水曜日

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エルサレムから分断する壁の建設のため、ベツレヘムに近い主としてクリスチャンの都市、ベイトジャラのオリーヴ樹のブルドーザによる引き抜きで、イスラエル境界警察が警戒に立つ。(MaanImages/Luay Sababa, File)

パレスチナのクリスチャン・リーダーとして、わたしたちは、あなたが、3月9日、ウォール・ストリート・ジャーナルに発表した根拠なき主張に驚かされました。パレスチナ・クリスチャンが、パレスチナ・ムスリムに直面する困難な現実に負わせるあなたの試みは、イスラエルがわたしたちのコミュニティに行ってきた損害を覆い隠すことを意図した事実の恥ずべきごまかしです。

わたしたちのカイロス文書で述べられたように、わたしたち、パレスチナ・クリスチャンは、「パレスチナ領土のイスラエル占領が、神から贈られた基本的人権をパレスチナ人から奪うので、神と人間性に対する罪である」と宣言します。

イスラエル占領が、世界中の最も古いクリスチャン・コミュニティのそれほど多くのメンバーが、聖地、パレスチナを去った第一の理由です。

1967年に始まった、西岸、ガザ、ゴラン高原のイスラエル占領以来、イスラエル政府は、現在イスラエルが「地区」と呼ぶ入植地を建設するため、パレスチナ・クリスチャンにより所有された何千エーカーもの土地を没収してきました。これら入植地が、イエスがこれら聖都の間を歩いて以来、2千年で初めて、ベツレヘムとエルサレムを分断しました。

エルサレムのパレスチナ・クリスチャンは、この土地略奪政策により最も困難な打撃を受けてきました。

イスラエル政府は、被占領都市のパレスチナ人の家屋何百棟をも破壊し、わたしたちの占領された祖国の至る所で違法入植地を絶え間なく拡張し、外国の移住を促進する一方、何千人以上もの居住権を無効にしてきました。

イスラエルのクリスチャン人口が成長してきたとのあなたの主張は、Mr Oren、陰険です。

実際、クリスチャンの割合は、パレスチナ・クリスチャン住民の大半を難民とさせたイスラエル建国の1948年に減少し始めました。

あなたが主張する、イスラエルのクリスチャン人口の誇張された成長は、主要にはソ連崩壊後、イスラエルが国へ流れ込むユダヤ人移民と識別できなかったロシア・クリスチャンの移住によります。それは、あなた方政府により実施される進行する立ち退き政策の被害者である先住のパレスチナ・クリスチャン住民とのいかなる調和のためでもありません。

それはまた、占領が、被占領領域のパレスチナ人の日常生活に劇的に影響しないと示唆することで誤解させています。領空、通信、水といった重大な資源のパレスチナの使用は、究極的にすべて、イスラエル支配に従属させられます。わたしたちは、イスラエルの検問所を通過することなく、わたしたちの都市の間を移動することもできず、あるいは外国に旅行することもできません。

イスラエルの支配基盤は、わたしたちの経済に大損害を与え、わたしたちの若者に使用可能な機会を劇的に制限します。2010年のみで、パレスチナ経済への占領コストは、わたしたちのGDPの85パーセント、殆ど70億ドルでした。

わたしたちの聖書は「平和がないとき『平和、平和』」(エレミア書、6:14)と述べます。わたしたちは公正で永続する平和を求めます。しかし、平和を達成するために、Mr Oren、あなた方の政府は、あなた方の占領が創出した現実を認識しなければなりません。

わたしたちの現実は、占領、弾圧、喪失の類いです。あなた方政府の、わたしたち生得の基本的礼拝する権利への強襲と、追放とわたしたちコミュニティ間の分断政策に、わたしたちは耐え忍びます。

あなたの誤った主張とは逆に、わたしたちは、イスラエルの残忍な占領と苦痛、その弾圧的実施からともに、パレスチナ人が耐え忍ぶひとつの民族と断言します。

わたしたちは、わたしたちが、すべての人びとに与えられる権利を享受するに値するとの信念で結ばれています。クリスチャンとムスリムのパレスチナ人は、60年以上共に、自由のため闘ってきました。わたしたちは、その伝統を継続するつもりです。

イスラエル占領終結は、パレスチナ人 - クリスチャンとムスリム - にとり、繁栄と前進の生活を享受する唯一の道です。それはまた、このわたしたちの聖地に、継続的クリスチャンの存在を保証する最も確かな道でもあります。

(署名者省略:原文参照)

原文と署名者:Ma'an News Agency


 イスラエル建国以前、パレスチナ・クリスチャンはパレスチナ人口の20パーセントを占めた。現在はおそらく10パーセントに満たないと思う。クリスチャンとムスリムの出生率の違いも影響していると考えられるけれど、もちろん、出生率の違いだけで説明できる減少ではない。文化的職業に占めるクリスチャンの割合が相対的に高いことも、外国に移住する決断を容易にしているかもしれない。わたしが出合ったナザレの家族は「移住」を考えていた。イスラエルとなってしまったナザレに留まっても、子どもたちが就職できる可能性は殆どないからだった。ナザレで宿泊したホテルのレセプションにいた男は、「どんなことがあろうと離れない、離れないことが闘いなのだ」と、暗に移住の傾向を非難した。
 パレスチナ・クリスチャンにこの公開書簡を書かせることになったMr Orenのウォール・ストリート・ジャーナルの記事を読んでいないし、読みたいとも思わないけれど、そして、ナザレのようなクリスチャン主体の都市に、イスラエルにより土地を奪われたムスリムが流入することによってモスク建設の問題が、クリスチャンとムスリムの対立を引出すこともあるけれど、そのような対立さえ、イスラエル政策の結果だと、知らないパレスチナ人はいない。
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