Yaniv Halili
2012年07月20日
ロンドン大会の放送権を獲得した英国放送協会は、そのオリンピック・ウェブサイトで、イスラエルの首都としてエルサレムを記載しなかった。
Yedioth Ahronothによれば、サイトは、選手と首都を含む参加国すべてについての情報を提供したが、イスラエルの紹介は、首都に全く言及しなかった。パレスチナ・オリンピック・チームの紹介ページはしかしながら、その首都として「東エルサレム」に言及した。
ベンヤミン・ネタニアフ首相報道官、Mark Regevは、イスラエルのBBC支局支局長、Paul Danaharに、彼が「BBCオリンピック・ウェブサイトでイスラエルを差別するBBCの決定に狼狽した」と述べる苦情の書簡を送った。
「エルサレムはイスラエル国の首都で、従って、我々は、この問題の即時の修正を謹んで要請する」と彼は書いた。
苦情に続き、BBCは木曜日、イスラエルの国紹介にエルサレムを加えたが、それは単に「政庁所在地はエルサレム」で「外国大使館の殆どはテルアヴィヴにある」と読者に報せた。ページはまだ、イスラエルの首都としてエルサレムを記載しない。
BBCは同様にパレスチナのページを、今読むように「予定される政庁所在地は東エルサレム。ラマッラが行政上の首都をつとめる」と変更した。
BBCのオリンピック・ウェブサイトは、世界中のスポーツファン何百万人もの情報源である。
原文:Ynet news.com
この記事では言及されていないが、つまり、ネタニアフの報道官はBBCへの書簡で、パレスチナの首都を「東エルサレム」としたことにも「苦情」を申し立てたらしい。エルサレムは、イスラエルが「首都」と主張しているだけで、国際社会は承認していないのだから、BBCはとりあえず「正確」を期したことになる。東京オリンピックが開催された場合のNHKのオリンピック・ウェブサイトは、このようなイスラエルの苦情にどのように対応するだろう、と考えると、眼も眩むから、やはり東京オリンピックはないほうがいい... かな。