2012年06月10日

人権集団がイスラエルへの緊急の圧力を要求するときハンガーストライキするサッカー選手の時間は尽きつつある

アリ・アブニマ
2012年06月06日水曜日

彼らのハンガーストライキが始まって初めて、独立の医師が、彼らが捕らえられるイスラエル刑務所のマフムード・サルサクとアクラム・リハウィの訪問を許され、彼らの生命に差し迫る危険を確認した。

おのおの80日と56日のハンガーストライキの後の危機的状況が、パレスチナ人権組織評議会を構成する12の人権集団と、人権医師団 - イスラエル (PHR - Israel) を、今日、男たちを救うため国際的介入を求める緊急アピールを発するよう駆り立てた。

(略:アーカイヴ記事参照)

緊急の悲痛の呼びかけ

(略:アーカイヴ記事参照)

世界は行動しなければならないと集団は語る

集団は今日の声明に署名する:

● 進んだ段階のハンガーストライカーすべてが、彼らが必要な治療の標準を受けることができる民間病院に直ちに移されることを要求する;
● IPS(イスラエル刑務所業務)が、ハンガーストライカーすべてに、独立の医師たちの無制限のアクセスを提供するよう、即刻の介入を求める;
● ハンガーストライカーすべてに親族訪問を許すよう要求する;
● 国連加盟国に、恣意的拘留のその政策を終らせ、囚人取り扱いで見苦しくない原則と実践であるとして、一般に受け入れられる、1955年に採択された囚人取り扱いの標準規定に従うよう、イスラエルに至急圧力するよう促す;
● 欧州議会に、イスラエル刑務所に捕らえられるパレスチナ人の拘留状況を調査する人権に関する小委員会メンバーを含む、議会視察調査団を活性化するよう求める;
● 議会視察調査団が、イスラエルの行政拘留の違法な実践と「非合法戦闘員法」の使用の調査を含まなければならないと強調する;
● 欧州議会諸国に、ハンガーストライカー3人すべての事例に、関連するイスラエル当局の遅滞ない手当てをもたらすよう促す。

メディアが気づき始める

最近何日か、とうとう、続くハンガーストライキをめぐる国際メディアの沈黙は、破れ始めた。最近何日か、ことさらTwitter、ソーシャルメディアのユーザは、ハンガーストライカーの事例に、ジャーナリストとメディアの注意を引きつけるべく試みてきた。

6月5日、Reutersは、若いサッカー選手の家族とサッカーの優れた能力に注目した、「イスラエル拘留がガザのサッカー選手の夢を終らせる」と題する、サルサクに関する報道を発表した:

「家族全部と友人たちは、マフムードの命を心配しており、心配がわたしたちを殺している」と、サルサクの兄、イマドは語った。

(略:アーカイヴ参照)

サルサクは14歳で、ガザ回廊南部、ラファ難民キャンプの地元サッカーチームに加わり、その時パレスチナLiga Aでプレーする最も若いサッカー選手になった。ミッドフィルダーは、ノルウェーで、パレスチナ・ナショナルチームのためプレーする間、ドイツのコーチの注目を引きつけた。

「彼は常に、アラブか国際的チームのためのプレーを通して、パレスチナを代表して国外でプレーすることを夢見、彼は十分才能があった」とイマドは語った。

Guardianもまた、サルサクについての報道を伝えた:「パレスチナ人サッカー選手のハンガーストライキが彼の命の恐れの導火線となる」そしてCNNも伝えた。

アクラム・リハウィに関して報じる国際メディアは、実質的にはなかった。

連帯

国際的連帯の最新の事例で、アイルランド・パレスチナ連帯キャンペーン (IPSC) は、7月7日木曜日、ダブリンで、サルサク、リハウィ、そして、イスラエルが行政拘留から解放する合意を破り、2週間前にハンガーストライキを再開した第三の囚人、サメル・バラクに連帯して、ヴィジル(集会)開催を計画する。

IPSCはまた声明を発表し、要請する

アイルランド政府が、おのおの80日と55日、ハンガーストライキしてきたパレスチナ人政治囚ふたり、マフムード・サルサクとアクラム・リハウィの生命を救出するべく介入するよう。IPSCはまた、アイルランド・サッカー協会 (FAI/Football Association of Ireland)、アイリッシュ・サッカー協会 (IFA/Irish Football Association)、UEFA(欧州サッカー連盟)、FIFAに、パレスチナ・ナショナル・サッカーチームのメンバーである、サルサク氏の問題を公式に取上げるよう要求した。

支持者たちはまた、ロンドンとパリで抗議を開催した。

声明全文

緊急行動が必要とされる:独立の医師は、現在、ハンガーストライカーたちが直面する彼ら生命の切迫する脅威を確認する

2012年6月6日
共同緊急アピール


(略:原文で)


全文:The Electronic Intifada

アーカイヴ:「わたしたちが遺体袋に入るまで待たないで」:パレスチナ人ハンガーストライカーふたりの『最後の悲痛の呼びかけ』(06月09日)
     :パレスチナ・サッカー・スターが4週間のハンガーストライキで重態(04月23日)


 メディアが気づき始め、ReutersやGuardian、CNNが報道したとすると、ニッポンメディアも報道するだろうか... 疑わしい。ことさら人権問題にニッポンメディアは鈍感だ。
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2012年06月04日

マヴィ・マルマラ告訴はイスラエル刑罰免除終了の先触れ

Sarah Colborne
The Electronic Intifada
英国
2012年05月31日

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マヴィ・マルマラ号へのイスラエルの攻撃は、パレスチナへの国際的連帯を強めただけだった。 (Eyad Jadallah / APA images)

マヴィ・マルマラ号の活動家のひとりとして、わたしは、2年前の今日、公海上をガザに向かって航行していた非武装人道支援活動家たちへの、イスラエルによる攻撃に責任あるものらに対し、トルコが今月告訴を発したニュースに狂喜した。

イスラエル特殊部隊の手で、9人が殺され、189人が負傷した。マヴィ・マルマラ号は、パレスチナとの国際的連帯に対するイスラエルの暴力的応答が、イスラエル犯罪の現実を暴露した歴史におけるもうひとつのモーメントとなり、結果的連帯増大が、パレスチナの公正のための運動をさらに強めてきた。

使用するつもりがないならひとは、死に至る弾薬で武装した特殊部隊を、民間の船に派遣したりはしない。マヴィ・マルマラ号を攻撃し、乗客を殺すイスラエルの目的が、連帯活動家たちを怖がらせ、将来のパレスチナ人への連帯活動を妨げることであったなら、それは見事に失敗した。

直後に、大規模デモンストレーションが世界中で起こった。エジプトは、ガザとのラファ検問所開放の激しい圧力を受けた。

将来の小艦隊に参加したい活動家たちがわたしにアプローチしてきた。第一自由小艦隊は、イスラエルが、港から出立を - 破壊との組み合わせで、船団が出航を予定していたギリシアに圧力をかけ続けても、第二の小艦隊を止めなければならないと感じるほどイコンとなった。

イスラエルの残忍性の象徴

公海で船団を攻撃し、拉致されイスラエル刑務所に投げ込まれた乗客たちを、撃ち、テイザー(スタンガンのような主にテイザー社が製造する武器の類いによる襲撃、「グーグルする」と同様の固有名詞の動詞化 - mizya)し、殴り、自尊心を傷つけてまで、電動車椅子、ベビーフード、コンピュータがガザに到達するのを妨げるのに、いかにイスラエルがそれほど死にものぐるいだったか、今日、マヴィ・マルマラ号は象徴化する。

イスラエル特殊部隊は、電話、カメラ、ヴィデオすべてを取り去り、攻撃映像すべての破壊を組織的に試みた。これにも拘らず、隠して持ち出されたいくつかの画像が、生存者たちの証言と合わせ、イスラエルの犯罪的活動を暴露した。

イスラエル軍は、パレスチナの男・女・子どもたちを攻撃し、逃れることに慣れている。彼らは、単純に、わたしたちに同様の手口を使った。しかし今や、少なくとも、それは気付かれずに、そして抗議なしに、起こり得ない。

今日のごとく鮮明なテロ

2010年5月31日後、わたしは、感情を完全に表わすこと不能な、マヴィ・マルマラ号に対する攻撃の証人とならなければならない数ヵ月を過ごした。2年が経ち、記憶はまったく同様鮮明だ。

わたしは、非武装の乗客たちに発砲する準備を整えた、最新の武器で寸分の隙なく武装した特殊部隊で逆立つ、イスラエル軍艦とゴムボート見るため、夜明け前、デッキに上ったのを忘れない。わたしは、船の上のヘリコプタが回る音、マヴィ・マルマラ号の甲板に急襲してくる特殊部隊を忘れない。

わたしは、Cevdet Kılıçlarがストレッチャーで、わたしが立っていた - イスラエルの攻撃前はカフェだった - わたしたちが座り、お茶を飲み、互いに知りあった主要な場所のひとつ、デッキの後に運ばれるのを忘れない。

Cevdetは、イスラエル特殊部隊に上から前頭部を撃たれたとき、攻撃を撮影していた。わたしが階下に行くよう告げられたとき、空気中の弾丸の音を、そして、わたしたちは抵抗するつもりはなく緊急の医療支援を必要とすると語る発表がわたしたちの拡声器からなされる中、わたしたちが、遺体、死につつあるひと、そして重傷者たちとデッキに坐りながら、果てしなく待つ時間を忘れない。

わたしたちは、105分間というもの、レーザー照準を備えた銃が、窓越しにわたしたちの頭に向けられていたことを別にして - イスラエル軍からの返答を持たなかった。

わたしは、イスラエル特殊部隊が船を襲った後、わたしたちの何人が殺されたのかも知らないまま、うだる太陽の下のデッキで手錠されたわたしたち皆を忘れない。

トルコ政府の介入と国際的憤慨が、刑務所からわたしたちを解放するようイスラエルに強いた後、窓のない犯人護送車で空港に運ばれたこと、わたしのトルコの友人、Cigdemの動きをなくした顔を見たこと、そしてそのあと、イスタンブール行きの飛行機に搭乗して一緒に坐り、わたしたちと共に拉致され投獄された他を見たときの、わたしの手の彼女の絶望的握りを、わたしは忘れない。Cigdemは、イスラエル特殊部隊によりマヴィ・マルマラ号で殺された彼女の夫の遺体を置いて離れることを拒絶した。

イスラエル刑罰免除の終わり

2010年5月31日を押しあける夜明け前に起こったことのわたしたちの集合的記憶は、個々の証言を通し、国連人権評議会 (UNHRC) の調査でとられた目撃者陳述を通し、そしてトルコで現在とられている法的行為を通し、ともに織りあげられた。

イスラエルは、刑罰免除での国際法違反に慣れており、また、国際機関は一貫して、パレスチナ民衆に対するその犯罪の応報をイスラエルにもたらし損なった。その一方、イスラエル内部調査は、マヴィ・マルマラ号で起こった、また2008年-09年の虐殺で、ガザのサムーニ家の殺戮といったような犯罪の、それら責任を窮地から救うためにのみ奉仕する(参照:アリ・アブニマ、「パレスチナ人への正義の扉が閉ざされる」、Al Jazeera English、2012年5月7日)。

イスラエル軍による攻撃が「契機に対し均衡を欠いたばかりでなく、完全に不必要で信じがたい暴力のレベルを示威した」と結論する、マヴィ・マルマラ号へのイスラエルの攻撃に関するUNHRC調査は、この契機でのわたしたちにとってばかりでなく、すべての契機でパレスチナ人にとり、正義を運用するイスラエル・システムの悪名高い拒絶を、さらに強調する。

それで、600万ドル支払いのトルコの拒絶と、代りに、イスラエルの将官トップ4人の起訴は、イスラエルにとり「刑務所免除獲得」カードには有効期限があるとの気がかりな信号だ。世界中で増大するパレスチナ連帯は、イスラエル政府に、パレスチナ人あるいはその支持者たちに、それ(イスラエル政府)が開始する攻撃すべてが、それ(イスラエル政府)があまりに残酷に抑圧する人びとへの国際的連帯を活気づけるのみとの明確なメッセージを送るだろう。

Sarah Colborneは、英国のパレスチナ連帯キャンペーン代表。

原文:The Electronic Intifada
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2012年06月02日

活動家たちが今夜ハビマ中断に向うので、ロンドン劇場はイスラエルに「増強セキュリティ」を約束

Asa Winstanley
2012年05月28日月曜日

Globe Letter

ロンドングローブ座は、今週のイスラエルの国立劇団(それはまたそのウェブサイトにある)による論争の的の公演のため、入場券所有者にこの書状を送った。ハビマは、今夜と明日、ウィリアム・シェークスピアの「ヴェニスの商人」公演が設定される。

書状で、マネジャーらは、今夜の公演を中断させると予測されるパレスチナ連帯抗議者たちを挫くことを望んで、広範なバッグと「ランダム・ボディ・チェック」を含む臨時の措置を概説する。

「ボイコット・イスラエル」活動家集団、ロンドンBDSは、「劇場をイスラエル式検問所に変える」グローブ座を非難することで応じた。

(略)

ハビマ:アパルトヘイト政権の文化大使

(略:アーカイヴ参照)

イスラエル演劇人何人(少なくない - mizya)かが、西岸入植地に抗議して公演を拒絶した後、劇団(ハビマ)は、伝えられるところでは、「そのような公演を妨げるいかなる問題にも対処する」だろうとイスラエル文化大臣に約束した。

ハビマの総支配人、Odelia Friedmanは、芝居を上演するロンドンのグローブ座からの招待が、「イスラエル国家一般にとり名誉な業績」と、イスラエル報道機関に語った。

それはまた、EIのベン・ホワイトが、当時報じたように、イスラエル外務省が、ロンドンでのハビマ公演に大枚10,000ポンド(120万円ほど、すごい円高、200万円ほどと思ったのに - mizya)も資金提供していると、4月に明らかになった。

著名な英国俳優がボイコット要請に加わる

(略:アーカイヴ参照)

ハリー・ポッター映画でスプラウト先生として国際的聴衆に名高い女優、ミリアム・マーゴリーズは、昨日、彼女がなぜボイコットを支持するのか説明するヴィデオをYouTubeに公表した:


Art4Palestine

彼女は結論する;「わたしたちは、アーティストである前に人間です、そしてイスラエル政府は人間のように振る舞っていません」。他の何人かも同様のヴィデオを掲載した。

(略)

全文:The Electronic Intifada

アーカイヴ:学術人・アーティスト150人が俳優の入植地アートセンターボイコットを支持(2010年09月01日)
     :エマ・トンプソンがグローブ座にイスラエル国立劇団の招待を撤回するよう求める著名な英国俳優集団の中(04月04日)
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2012年06月01日

ベツレヘム:18歳のパレスチナ人が刺された

2012年05月27日

Richard Frank and Dan Langley
2012年5月27日|国際連帯運動、西岸


最近、ベツレヘムで、イスラエル兵士らにより突き刺された18歳、サラ・ズガイアルは、最近、メディアの中心にいる。いくつかの矛盾と誤った報道が、突き刺しに続くサラの衝撃的写真と共に浮上した。

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ソーシャルメディアに廻った写真は、手を踏みつける兵士らと、突き刺しに続く18歳、サラ・ズガイアルを示す。

5月20日日曜日、サラは1日休みをとった。トバの町の建設の仕事を離れ、病気でそこの医師を訪ねるため、彼はベツレヘムに旅した。ベツレヘムに着く際、なぜか定かでない、彼は、イスラエル兵士らに、彼が乗客だった車輌から出るよう命じられた。サラは、彼自身が、違法イスラエル人入植者ら開催のサイクリング旅行のただ中にいるのを見いだした。問題の旅行は、「エルサレムの日」のため開催され、イスラエル占領軍 (IOF) により厳重に防御された。

YnetやHareetzといったイスラエルのメディア源によれば、サラは、IOF兵士を突き刺そうとして、代りに彼自身を傷つけた。初め、パレスチナとイスラエルのニュース源どちらも、サラが負傷で死亡したと示唆したが、これがそうではなかった。

サラの父親、ニダル・モハマド・ズガイアルは、5月23日、国際連帯運動 (ISM) ヴォランティアによるインタヴュを受け、全く異なる物語が現れた。ニダルは、彼の息子が、YnetのItamar Fleishmanが根拠もなく示唆する「パレスチナ人テロリスト」でないと語る。サラは、犯罪的暴力を受ける突端にいたと、IOF兵士らからでなく、違法入植者らからと、ニダルは語った。

イスラエル当局から息子を訪ねる許可を否定されてきて、ニダルは、その眼でサラを見た弁護士が語ったことをISMに伝える。

ニダルの弁護士によれば、サラは回復しつつあり、安定した状態にある。彼は、腹中、垂直方向の傷2ヵ所と心臓近くに1ヵ所、多数の刺傷を被った。病院のベッドで、かろうじて起きあがることができる状況で、彼の脚は、枷で足首でともに繋がれている。IOF兵士3人が、常に彼の扉に配置されている。

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サラ・ズガイアルは現在、負傷から回復する病院ベッドに繋がれる。

ニダルは、IOFが彼の息子を拘留しており、彼の回復に際し、サラが「兵士攻撃」で告訴されるだろうとわたしたちに語る。彼は、事件のIOFヴァージョンが殆どありそうもないと見ている。サラが本当に大規模な軍事プレゼンスのエリアで兵士を攻撃したなら、彼は即刻撃たれただろうと、ニダルは語る。

(略:入植者暴力記事参照)

ニダルは、違法入植者らが、非武装の村住民たちに実弾を発砲するとき、IOFが傍らにたたずむことができるなら、彼らが傍らにたたずみ、彼の息子への攻撃を許したと彼が示唆することは、論争となり得ないと語る。「そのエリアに多くのカメラがあり、兵士らは1日に24時間、手にしている。わたしは、実際息子に何が起こったのか、有線テレビ (CCTV) 映像を見たい」。

これは、イスラエル軍事法廷が不当の悪評高い中 - 西岸のパレスチナ人に対する、軍事法廷で審理された事例の99.74%は、有罪判決に終わる - サラが彼の無実を証明する唯一の希望となるだろう。イスラエル軍事法廷では、兵士の言葉が、未成年者さえ有罪と判決するに足る証拠となる。

(略)

全文:International Solidarity Movement

アーカイヴ:兵士らを攻撃したと主張されるパレスチナ人がその主張を否定(05月25日)
     :重傷のパレスチナ人は兵士らがその手を踏みつけ地面に留め置かれる(05月22日)


 サラの父親、ニダルでなくても、わたしだってイスラエル占領軍のヴァージョンは採用しない。刺傷が1ヵ所だったなら、まだ占領軍のいい訳も整合性がないとまではいえないけれど、何しろ腹中多数の刺傷なのだから、サラが自身で刺すのは難しい。いずれにしろ「兵士を刺そうとした」というのは、パレスチナ人を殺すか負傷させた場合のイスラエル占領軍常套の口実で聞き飽きている。
 つまりサラは、「エルサレムの日」に浮かれる入植者らのために、「生け贄」としてイスラエル占領軍に選び出された...
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2012年05月28日

西岸に国際軍を配置するとき

2012年05月22日火曜日|Yossi Gurvitz

IDF(イスラエル国防軍)が、入植者らからパレスチナ人を保護することができず保護するつもりもない以上、国際軍に西岸を渡すときだ。

アシラ・アルキブリーヤ村での事件が、土曜日、B'Tselemのカメラに捉えられて以来、メディアの注目を引いた。Yitzhar入植者集団が、村襲撃を企て、畑に火を放ち、そのうちの2人が、彼ら自身を防衛するため集まった村住民に対し威勢よく発砲し、彼らのひとりに重傷を負わせた。現場にいたIDFガンマンたちは何もしなかった。IDF報道官は、「一見したところ、ヴィデオは事件全体を表わしていない」といったようなことに口角泡を飛ばした。IDF報道官の欠落は、パレスチナ村に侵入を企て、実際発砲した入植者らの逮捕への言及だった。

事件が実際に報道された事実により、盲点を突かれた入植者らは、いくつかの主張を持ち出してきた。彼らは、 (a) 火事はパレスチナ人により起こされた; (b) 遵奉のユダヤ人は土曜日に火をつけないのだから、そして (c) 急襲者らは実際入植地 衛兵団だったと、主張した。

これら嘘の取り崩しは、入植者らの虚偽の文化をあばくために重要だ。Haggaiが書いたように、ヴィデオの最初は、入植者らが丘を下ってきて、そのとき、火事の兆候がないのを示す。主要ヴィデオが、村のごく近くでの火事と、パレスチナ消防車を示す。わたしたちはそして、入植者らが下りてきたとき、パレスチナ人の何人かが彼ら(入植者)の進む道ですれ違って、彼ら(入植者)の後ろに火をつけたと信じるよう求められる。ありそうな話。あなたがそれを信じるなら、わたしが「エルサレムに海辺の家を持つ」というのも、実に合理的評価となる。

第2の嘘は容易に論駁される。聖なる群は、聖なる日の「特別の魂」を吹き込まれ、退屈で死ぬので、Yitzhar入植者らによる襲撃は、ことさら土曜日がむしろ一般的だ。ちょうど1年前、Yitzharの入植者らが、アシラ・アルキブリーヤを襲撃し、住民に石を投げつけ、車輌に火を付けたのが記録された。破壊分子の中には、異教徒殺害マニュアル、悪名高い「Torat Ha'Melekh」小冊子の共同執筆者、Yitzharイェシバー(トーラー専門学校)の校長、Yitzhak Shapiraもいた。入植者らは、非-ユダヤ人との対立があるなら、安息日の神聖を侵すことができると、そのとき語った。いかに... 都合のいい。彼らは恐らく、1年後、誰かがこの言い訳を思い出し、それが彼らの真新しい嘘に噛み付き返すだろうとは思わなかった。

3番目の嘘に関して:わたしは、その領域を受け持ったことがあり、またわたしは、そのひとりがピストルを振り回す武装の男3人のみの、強奪展開団を見たことはない。そして入植地の外で一団がしていることは何か? 「無届け外出」しに?

入植者はしかしながら、問題ではない。Yitzharの入植者らは、よく知られる獰猛な雄牛だ。問題はIDFだ。西岸でのその存在は、それが占領勢力であるという理由のみで認められる。そういうものとして、それは被占領住民を保護する義務を負う。それが処理されず、それほど懸命に試みられなかった。それだけでなく、それ(IDF)は、戦争犯罪である占領地へのユダヤ人人口移送を支援し、そればかりでなく、この人口を保護し(もうひとつの戦争犯罪)、戦争法によれば、その保護下にあるひとを、入植者らが傷つけるのを首尾一貫して可能とする。そして戦争法はまたしても、西岸でのIDF存在の唯一の口実だ。

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兵士とMitzpeh Yairの入植者、ヘブロン南部。 (Photo: B'Tselem)

そしてそれは、Yitzharばかりでない:入植者らは昨日、Mitzpeh Yair前哨基地近くでパレスチナ人を攻撃し、彼らのひとりは、B'Tselem調査官が持っていたヴィデオカメラを盗んで壊し、彼を脅した。IDFガンマン存在は、またしても、介入しなかった。これは今や、長年続いている。2011年遅く、入植者らが、IDF基地を攻撃した後、Yoav Mordechai旅団長が、 - 選ばれた民のメンバーでなく、パレスチナ人からの場合、投石攻撃にIDF大佐はどのように応じるのか訊ねた軍事記者、Carmela Menasheに、告げたのはこうだ:「わたしは、Carmela、君が、彼の前に立っているユダヤ人に、旅団長が発砲すると期待しないだろうと思う、わたしは、君がそれを本気で言ったのでないと確信する」。

言うすべてのものが言うためにある。IDFは、その義務を果たすことも、それ(IDF)が彼ら(パレスチナ人)のただ中に連れてきた侵入者からパレスチナ人を保護することもできず、わたしが意味するところで、そのつもりもない。その将軍らは、それが彼らの義務、第一の義務で、入植地を保護するとしても最後に来るとさえ理解しない。とすれば、そして、和平プロセスが可笑しくもないジョークとすれば、わたしたちは、西岸のIDFを国際平和維持軍に置き換える運動をすべきだ。IDFは、占領軍としてその義務を果たす能力があると証明するのに45年あったが;失敗した。略奪するものから先住民を保護できる新しい軍事力を議題にのせるときだ。

原文:+972


 誰かの土地を、別の誰かにやる、それが1947年の国連による「分割決議」だった。自分の土地でないのだから、もちろん国連にパレスチナ人の土地を分割してヨーロッパからやってきたユダヤ集団に「分けてやる」権利などあろう筈もなかったが、その問題はおくとして、それに続く紛争は予見できたのだから、「分割決議」をした以上、その分割ラインに国際軍を派遣しておくべきだった。わたしの感覚では、国際軍派遣は既に、45年でなく、65年遅いのだ。
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2012年05月26日

なぜイスラエル人入植者らは非武装のパレスチナ人を撃ったのか

ROBERT WRIGHT
2012年05月21日

西岸入植者らが、イスラエル兵士らが介入せず傍観する中、非武装のパレスチナ人を狙い撃つ場合、それはストーリだ - ことさら、パレスチナ人のひとりが頭に負傷を被る場合。したがって、この週末、パレスチナ村、アシラ・アルキブリーヤ近くの衝突が、広く - 972で、ガーディアンで、ワシントンポストで、Haaretzで、 Daily Dishで、そして他で、報道されてきたのは当然だ。それにも拘らず、このストーリが、現実、いかに驚くほどでないか、その原則が、いかに例外でないか、吟味することは重要だ。

西岸に配置されたイスラエル兵士らの主要な使命は、パレスチナ人から入植者らを保護することだ。入植者らからパレスチナ人を保護する仕事は、それが起こるとき、大規模に人員不足の個々のイスラエル警察部隊の肩にかかる。この不均衡 - 入植者らの事実上の協力者である有り余る軍隊、理論的にはパレスチナ人を助ける筈の、しかしあたりに見当たらないちっぽけな警察部隊 - は、パレスチナ人ハラスメントやもっと悪いことの処方箋だ。

これは、刑罰免除を殆ど保証されて、なぜ入植者らが繰り返し、パレスチナ農夫たちのオリーヴ樹を燃やしたり切り倒したりしてきたかの説明を補う。そしてそれは、イスラエル兵士らが数フィートの所にいる中で、なぜ入植者のあるものたちが、見たところ、パレスチナ人を撃つことに心地よく感じているかの説明を補う。このすべては、パレスチナ人がそこに正当に存在するのに引き換え、入植者らが国際法に反して西岸に住む事実にも拘らず、である。

(略)

ここに、B'Tselem報告抜粋と、続いてB'Tselemヴィデオクリップ:

2012年5月19日、土曜日、午後4時半頃、入植者大集団が、Yitzhar入植地から、アシラ・アルキブリーヤ村の東郊外に押しかけた。B'Tselemヴォランティア写真家は、2つの角度から出来事を撮影した。ヴィデオは、その何人かが覆面し武装し、パレスチナ人の家々に石を投げる入植者らを示し、火が燃え始める... 覆面した入植者のひとりは、歩兵部隊兵士らにのみ使用される「Tavor」ライフル銃で武装し、彼が休暇中の兵士との疑いが生じる。

村のパレスチナの若者たちがすぐ到着して、入植者らに石を投げた... 午後5時頃、一面に相互投石がある一方、入植者3人のグループが兵士と共に、パレスチナの若者たちの前に立つのが見られる。その(見られる)入植者のふたりは、M4ライフル銃で武装し、ひとりはピストルで武装していた。入植者のひとりは、警察帽らしきものを被っている。ヴィデオフィルムは、入植者らがパレスチナ人に武器を向け発砲するのを示す。

発砲は村住民、ファトヒ・アサイーラ、24歳の頭部に負傷を負わせた。

ここに、ヴィデオのひとつがある。40秒の標で、どのように、武装入植者のひとりが、射撃を開始できるよう、彼の発砲のラインから外れるよう兵士に手を振り、そして兵士が応じたように見えるかに注目。クリップのこの解読が正確であろうとなかろうと、それは、あまりにもしばしば、入植者と兵士の間の関係である適切な象徴だ。


btselem

全文:the Atlantic
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2012年05月22日

活動家はイスラエル隊員がパレスチナの子どもを逮捕するのを妨げる

2012年05月21日月曜日
リサ・ゴールドマン

日曜日の「エルサレムの日」イヴェントで、パレスチナの少年、恐らく10歳が、国境警察の非常に腹を立てた隊員により、東エルサレムの通りを追いかけられた。国境警官が彼に追いつき掴もうとしたちょうどそのとき、少年はつまずいて転び、立ち上がった。しかし、22歳の女性イスラエル人活動家が、少年の逮捕を妨げるためふたりの間に割って入り、パレスチナ人少年を逃れさせた。

「エルサレムの日」は、1967年戦争でのイスラエルの勝利に続く都市の「再統一」の祝賀を意図する。実際それは、旗で覆われたイスラエル国粋主義者らの一日で、彼らが、東エルサレムと旧市街の通りを通って行進するとき、輪になって踊り、歌い(イスラエル国粋主義者お気に入りのスローガン、「アラブ人に死を」を含み)繰り返す。ユダヤ人デモンストレータの多くが、イスラエルと西岸の右翼イェシバー(タルムード専門学校)からバスで運ばれる。

東エルサレム住民、アジズ・アブサラは、イスラエル警察が、パレスチナ商店に「緊張緩和」のため「エルサレムの日」早くに店舗を閉めるよう「提案」すると書く;先立つ何年か、イェシバー学生らが、旧市街でパレスチナ人を攻撃し、彼らの資産を破壊した。警察は、パレスチナ商店に、店舗の外に陳列されるいかなる商品も取り除くとのむき出しの命令を出す。同じ投稿で、アジズは、その年「エルサレムの日」、彼が警察により、彼の身分証明書が住人と示してさえ、 - 彼自身の地区での - 彼の存在が祝賀を妨げるかもしれないので、自宅に戻ることさえ妨げられたと記述する。

最近何年か、イスラエル左翼活動家何人かが、祝賀の行進の流れが過ぎた旧市街の門の外で、小さな反-デモンストレーションを行なってきた。一般に、反-デモンストレータたちは、「東エルサレムは被占領パレスチナ領域」などのようなスローガンの小さな掲示を掲げる。パレスチナ人何人かもまた、普通、パレスチナ旗を手に集会を開く。

今年、超正統派ユダヤ教の男が、10歳の少年の手からパレスチナ旗をひったくり、返却を拒んだ。少年は怒って、ユダヤ人の男の手をこじ開けようとした。10歳のパレスチナ少年と完全に成長したユダヤ人の男の間の争いを見た国境警官は、旗を返すようにユダヤの男に命じるよりむしろ、パレスチナの少年を追いかけた。誰かが、その事件のモンタージュを作り、注釈と共にFacebookに掲載した。2番目の写真に見られる、国境警官の目の憤怒表明に注目。

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親-パレスチナFacebookページに投稿されたモンタージュ (photo: facebook.com/welcometopalestine)

結局、彼が少年を掴もうとしたちょうどそのとき、国境警官の前に自らを投げ出したSahar Vardiという名のエルサレムの22歳のイスラエル人活動家の介入のおかげで、少年は逃げた。フォトジャーナリスト、Haim Schwarczenbergが、この事件を撮った。

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イスラエル人活動家、Sahar Vardiは、国境警官がパレスチナの子どもを逮捕するのを止めるため介入 (photos: Haim Schwarczenberg)

この事件はまた撮影され、クリップがYoutubeに投稿された:


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(略:Facebookに投稿された極右ユダヤ人の暴力的反応のいくつか、翻訳に堪えない)

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 YouTubeの画面をクリックするとYouTubeのサイトでこの動画を観ることができる。6秒の動画だから、boycottilに埋め込まれた動画で充分と思うかもしれない。しかしながら、YouTubeにはYouTubeの情報がある。この動画のコメント欄に「するとこの少年の犯罪というのはパレスチナ旗を持っていたこと? 殆どニッポンが朝鮮を占領していたときのようじゃない」とある。ニッポンの占領は叩きつぶされた。イスラエルの占領を叩きつぶすのに、このコメントが役立つかもしれない。
posted by mizya at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする