2012年01月25日
The Great Book Robbery (teaser) from Benny Brunner on Vimeo.
1948年6月、イスラエル兵士らは、今や殆ど放棄された西エルサレムの富裕なアラブ地区を前進する。国立図書館の図書館員何人かが兵士らに続く。散発的砲撃が聞こえる。その住人たちが急いで出立した大きな富裕な家々のある通りに到着して、男たちは壁にはりつく。家から家へと侵入し、図書館員らは、トラックに積み込まれる箱に全蔵書を「集める」。同様の場面が、西エルサレム、そして後に、ハイファ、ヤーファ、ナザレや他の場所のアラブ地区を通して繰り返し現れる。合計で、パレスチナ書籍70,000冊が、この手法で「集められた」。
1948年、新イスラエル国は、 - 1947年11月の国連分割決議によりアラブ国家に割り当てられた - 領土を、できる限り多く征服するために、そして新たに占領した領域からアラブ住民を浄化するために、軍事力を使用した。その時、書籍強奪業務は、戦争の主要イヴェントの小さな余興だった。しかしより広い歴史観を通して見ると、パレスチナ都心の破壊と共に、書籍略奪は、文化全体の破壊を構成する。これが、1948年戦争の主要な結果である。書籍何千冊もが紙にリサイクルされた一方、他が図書館の普遍的コレクションに吸収され、今日、それらを追跡するのを不可能にしている。これら書籍の6,000冊が、結果的に、「外国」と分類され、国立図書館東洋研究部門に置かれ、また、技術的にまだ、不在者財産管理による所有となっている。これら書籍の宿命は、パレスチナ民衆のそれにたいへん似ている:その家から無法に取り出され、追い出され、自身の土地において外国(人)とされた。放棄財産 (Abandoned Property) 「AP」ラベルの横木の書籍は、「偉大なる書籍強盗」プロジェクトの焦点だ。
1997年、ベニー・ブルンナーは、大災厄のアラビア語、ナクバの物語のヴェールを剥ぐドキュメンタリー製作の最初の監督となった。今日、彼は、1948年戦争での、パレスチナ書籍70,000冊の組織的略奪に関するドキュメンタリー、「偉大なる書籍強盗」を製作するひとり目となる。(略:長い、まだ半分にも達しないけれど)
全文:Mondoweiss
アーカイヴ:1948年のナクバと「膨大な書籍強盗」(2010年10月27日)